第四百九十八話 問いかけの記憶
高木良臣、三十歳の時に交通事故で死亡…何の因果か転載した先はラナーの武家の嶋田家。
幼少の頃から、肉体だけを鍛えられた。
日本での若い頃の知識は皆無に等しいレベル…おバカさんだったけど、友達がいぢめられていた事に奮起し、高校二年から勉強に気合を入れて、教師になる。転生後は、流されるままに生きて、現在三十歳…
と云う裏設定…
この情報は要らないかな?
何とかなるモンだなぁ…
嶋田一之助を引っ張って歩く姿は異様だった様で、鬼達に奇異の目で見られた…ココぢゃオレ達の方が浮いて見えててもしょぉが無いよな…
「なぁ…これ、マヂでオレ、生きて帰れるのか?」
「大丈夫!!安心しろ!!骨は拾ってやるからさ!!」
「安心出来ねぇ!!頼むから解放してくれぇ!!」
と、嶋田一之助の我儘は置いといて…オレは…オレ達は村の中央部に来た。
「おらぁ!!鬼共ぉ〜出て来ぉ〜い!!腰抜け犯罪者はそのまま逃げるのかぁ〜!?」
オレは鬼を呼び出してやる。元犯罪者達ならコレで呼び出しに応じるだろぉ…
と、思ってたら、来るわ来るわ…その数百を優に超えてるぞ!?
「なんだてめぇ!!」
「こんな身体にした張本人達が何の用だ!?」
「クソッタレ共が!!」
と、黄色い声で大歓迎してくれている。
「なぁ…オレ…もぉ逃げらん無いよな?」
「逃げても良いけど、その時は助けに行かないからな?」
「それ…どんないぢめだよ…」
「オレは出来ないヤツには言わないしゅぎだ。勘兵衛が、お前をオレに付けたって事は、そぉ云う事だろ。」
「後で志村様にも、文句言うよ…」
「あぁ、そぉしてくれ。」
と、嶋田一之助との、話も、区切りを付けて、
「お前等の中に無実のヤツ居るか?」
オレは鬼達に向かって、そぉ声を張り上げた。
「んなの居るワケねぇだろが!!オレ達ゃぁ札付きばっかだよ!!」
と、一人の鬼が気炎をを上げた。
「そっか…一人くらいは居るかと思ったんだけどな…まぉ良いや、お前等全員ココで死刑執行するからさ。その姿のまま生きるより大分楽だろ?」
オレが問うと、
「「「「「ふざけんなぁ!!」」」」」
と大好評な様で、
「えと…コレは喜んでるんだよな?」
「なんでやねん!!」
オレがボケると即座に嶋田一之助から厳しいツッコミが入った。
「話し合いは無理が有るか?」
「ありまくりだ!!」
ど、先頭のヤツが殴りかかって来たので、雷を纏わせた刀で斬ってやる。
「仕方無いなぁ…出来れば殺したく無かったんだが…」
「…ホントか?」
何故かジト目で見られた…解せぬ…
ソレからも鬼がうじゃうじゃと向かって来るので、
「おい!!オレから離れるなよ!!死ぬぞ!!」
と、嶋田一之助に注意を促し、近くに居るのを確認し、一気に雷を落としてやった。すると、広場に集まっていた鬼達は一気に倒れ伏し、生命活動を停止した。
「めちゃくちゃだな…コレがコトの雷神の力かよ…どんだけチートなんだか…誰かさんを思い出すよ…」
誰かさん?誰だろ?ま、聞いても解らないだろぉから、流しとくか…
「さて、生き残りの掃討に行くか…」
「サラリと言ってくれるな…」
と、嶋田一之助は否定的ではあるが、逃げ出すと云う選択肢は無くなったみたいだな。
ソレから村中を見て回って、二百人程が見付かり、百数十人を斬り殺した。残り?逃げたヤツも居たかも知れないけど、自然淘汰されるだろ…
それより、死なせなかったヤツ等は殆どが子供だったからだ…
「こりゃぁ興味深いな…鬼と鬼の子供は鬼になるのか…」
「しかし、この子達って、普通に生きていけるのか?」
「ん〜…ムリが有るかもな…鬼に対する忌避感が表面化して、撲殺されたりするのが目に見えるな…」
「それぢゃぁ、どぉするのが正解なんだ?」
「そぉだなぁ…」
オレは思案を巡らせたが良い案は出て来ない。
「…アンタ等はどぉしたい?」
オレの言葉に鬼達が顔を見合わせ、
「ココでひっそりと暮らして行きたい…」
との意見が多かった。
「そぉか…コチラとしてもその意見を尊重したい所だが…どぉなるか責任は取れないよ?下手をしたら、みんな殺されかねない。」
「…そぉですか…そぉですね…ソレも仕方無い事かも知れません…」
女性の鬼が答えてくれる。そこからは彼女と話を詰める。
「あぁ、子供が居なければ、みんなを人間に戻す事も可能だったんだが…」
「…人間に戻す事が可能だったのですか!?」
「ん?あぁ、でも…子供達の事を考えると、親達との姿の差で悩みはしないか?」
「あっ…確かにソレは有るかも知れませんね…」
「まぁ、そこはココで話しても答えの出ない事だからココまでにして、オレ達の要求は、下流域に水を流して欲しいって事だ。」
「ソレは…はい、少しずつならば可能かと…」
「ソレぢゃダメだな。少しだと田畑所か生活にも支障を来す。アソコの人達は食料を生産して、国に納め、ソレを税として成り立っている。だが、アンタ等にはソレが無い。悪いが、今の段階では、アンタ等を国民として受け入れられない状況だ。」
「そんな…ソレでは私達に死ねと仰るのと同じでは無いですか!!」
「ん?そぉか?オレなら新たに井戸掘りから始めるけどなぁ…そして、喰い物は野生動物を捕まえたり、山菜や木ノ実を採って煮炊きすりゃぁ何とかなるさ。」
「しかし…」
と、やはり一人の意見で全てを決めるワケにもいかないみたいだな…
「ま、取り敢えず…水だけは流してくれないと皆を殺さなきゃならなくなる。だが、ソレはしたくは無い…そぉだな…水がいくらでも出る水筒くらいはくれてやる。」
「水がいくらでも出る水筒ですか?」
「あぁ、しばらくはソレで保たせてくれると助かる。」
「その話が本当でしたら…」
「良し!!オレが今から水筒を作ってやふ。一之助、一っ走り勘兵衛を呼んで来てくれるか?」
「はっ!!」
と、嶋田一之助を下流に走らせる。勘兵衛を呼んで来るまでに、オレは、あの水筒を作って実演して、使用方法も教えて、水を下流に流す段取りをする。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




