第四百八十七話 久々の…記憶
髙橋夫妻はおしどり夫婦なんですね。
何故居るんだ!?ある意味で刺客だぞ!?
奥さん達が何か言い合ってる中、
「まったく…妻なんぞと云う立場に居るからあぁなるのぢゃな…わしみたいに子種だけ授かれば良いと割り切らぬからぢゃ…まったく三人共その辺子供ぢゃの…」
「イエス。たまにメイク・ラブ出来ればベリグー!!」
「江見様の仰る通りですわ。双葉ちゃんは、今回は身重だからお預けだね。」
「良いのよ。この子が順調に育ってくれれば。」
って、声がする方を見ると、兼光に双葉と莉緒とアイラさんまで!?なんでそんなに雁首揃えて来てるんだ!?
「しかし…鑑連様も大変ぢゃのぉ…強い漢は性欲も強いと聞くが…全部で八人とは…どれだけ好きモンなんぢゃ?」
「江見様、ソレは少し違いますわよ?」
「そぉですよ。女が殿様に惹かれてるだけですわ。」
「見た目バッド、バット、グレイトストロングね!!」
「ずっと思っておったが、ヌシの言ってる事がほとんど解らぬよ…」
「オー!!ソーリー、言葉…プラクティス中よ。鑑連と椿には通じるからノープロブレム!!」
オレは四人に近付き、
「あの…四人共、なんでココに!?」
オレの質問に答えてくれたのは兼光だった。
「何を言うか!!わしはそぉでも無いが、双葉も莉緒もアイラもふた月も放っといたのは鑑連様ぢゃろ?一刻でも早く鑑連様の顔が見たいぢゃろぉと、お姉様の思し召しぢゃよ。」
なるほど…紅葉がみんなを誘って来たって事か…となると…今夜は六人も相手にしなきゃなら無いのか!?いや、紅葉と双葉も居るんだ、そこまでキツい思いはしなくても済むか!?
「ほっほっほ…モテる漢はツラいのぉ。」
「まったくです…一人分けて欲しいくらいですよ…」
じじぃと右近がそんな事を言いながら、オレの両脇に来た。
「あのなぁ…じじぃの嫌味は良いとして…右近は本気だろ!?」
「はい。皆さんお綺麗ですから…」
「あのなぁ…双葉と莉緒の二人はオレ以外の男が触れると死ぬから気を付けてくれよ?」
「んな!?そんな事が有るのですか!?」
「有るんだよ…但し、子供…十歳以下の子供なら大丈夫らしいけどさ… 」
「そんな…と、なると江見様は国主…私も国を離れるワケにはいきませんから…残るはあの金髪の方だけか…」
「ん?朔夜さんは?」
「国際問題にしたいなら襲って攫って良いと…」
「断られたんだな…でも…アイラさんはラナーの肝でも有るし…言葉が通じ無いだろ?」
「言葉が通じ無い?」
「アイラさん、ちょっと良いかな?」
「イエス!!マイマスター!!」
と、アイラさんがオレの横に来る。
《あのね、右近がアイラさんをお嫁さんにしたいんだって…どぉ思う?》
《無いよぉ?マスターは私が要らないの?》
《めっちゃ必要だな。》
《なら、そんな話をしないで。嫌われてるのかと勘違いするよ?》
《ソレは勘弁して欲しいな…ごめん…右近に諦めて貰いたかったからさ…》
《なら今回は仕方無いってしててあげる。》
「サンクス。って事で、いまのオレとアイラさんの話の内容解ったか?」
オレは右近に聞いてみた。
「いえ…まったく…」
「ま、簡単な会話ならなんとか成立するくらいには、オレ達の言葉を覚えてはいるが…まだまだ解らない言葉の方が沢山有るんだよ…」
「会話の成立しない相手…ですか…確かにお付き合いするにも結婚するにもキツいですね…しかも、そんなのを見せ付けられては…」
どんなのだ!?って、アイラさんはオレの腕にしがみ付いて、オレの陰に隠れている…
うん、脈なんて全く無いよね?
「ふむ、話は付いたみたいぢゃの。」
と、じじぃが話の輪に入って来た。
「あぁ、で、じじぃの話は?」
「うむ、あの二人…あの呪法をかけられておるのか?」
「あぁ…ラナーの習わしだとか云ってね…次代には廃止する予定なんだが…」
「ん?ヌシがしたのでは無いのか?」
「オレが?するワケ無いだろ…そんな呪法を知ってたらハナからさせなかったっての!!」
「そぉかそぉか。ソレは良かったわい。小僧が率先してやってたらこの場で斬らねばならなかったやも知らぬしの…」
「怖い事言うなよ…じじぃと斬り結ぶと良くて相討ちだぞ!?」
「うむ、あんな人を人として扱わない呪法なんぞ無くなって然るべきぢゃからな。そのくらいの覚悟はしとるわい。」
「ソレに関しては同感だな。だからこそ、オレはあの二人を不幸にしない様に努める義務が有るんだよ…」
「ふむ、ソレが解ってあるなら良いわい。しっかり励めよ?」
「ま、なんとか頑張るさ。」
と、男同士の話も終わり、アイラさんもみんなの所に戻し、あっちでずっと子供を抱っこしたままいちゃいちゃしてる道雪はそのままに、一休みさせて貰う事にした。
だって…紅葉も椿も楓も言い合いしてるし、兼光達も何やら話してるし…朔夜さんもそっちに混ざってる…流石に疲れてるからね…
と、奥に引っ込もぉとしたら、
がしっ!!
っと、襟首を掴まれた。恐る恐る振り返ると…
「あきくぅ〜ん?どこに行くのかなぁ?」
と、般若の形相で椿が居た。
「えっ?えと…船室で横になろぉかと…」
「そんなんだと身体が鈍るよ!!」
と、オレを掴んでいる左手に潜り込む様に一本背負いの要領で投げられる。[裏落とし]かよ!?勘弁しろ!!受け身、取り難いんだぞ!!
オレはバク転の要領で自ら飛び、なんとか足から地面に降りる。
「いきなり危ないだろ!?」
「ふん!!そんな程度、旦那様ならどぉとでもなるでしょ!?」
「いや…受け身が取れなかったら死んでるかも知れないからな?」
「その時は朔夜ちゃんが治してくれるから安心して!!」
「安心出来ねぇんだけど?」
「わがまま言わないの!!」
って、巫女服で右上段蹴り!?
「こら!!はしたないぞ!!オレ以外にお尻を見せるつもりか!?」
「ココには旦那様以外の男は居ないから!!」
って、躱したオレに、回転力そのままに蹴り足を左に入れ替え左後ろ回し蹴りに繋げ、右ストレート!?いやコレ、抜き手で目突きに…来た!!
オレは椿の勢いそのまままに[風車落とし]柔道で云う肩車をして寝転がらせる。
「まったく、オレの奥さんはなんでこんなにお転婆なんだ?」
と、仰向けになっている椿のおでこに、ちゅってしてあげる。
「むぅ…全部凌がれたぁ〜!!」
「全部ギリギリだったよ。」
と、笑顔で椿を立たせてあげる。
「はっはっは、流石の椿も旦那様には敵わぬかや?」
「うん…いくら技を鍛えても勝てないよぉ〜…」
と、紅葉に泣き付いている…んが!?卑怯者!!よし!!オレも…
「椿がぁ〜!!一発でも入ったら死んぢゃう様な業ばっか使うんだよぉ〜!!」
ギヌロって感じで紅葉に睨まれる。
「仕方無いやよ。こんな可愛い奥さん達が居て、あんな可愛いお妾さん達が居て、その上で新たな女に手を出したんやよ?コレから説教やよ!!」
って、えと…はい…
その日の晩ごはんまで、奥さん三人、お妾さん五人に囲まれて、コッテリ絞られた…あれ?コレってオレのせいぢゃなく無いか!?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




