第四百七十八話 緊張がほぐれた記憶
爆発って…どんな可燃性ガスが溜まってたんだ!?
毒ガスとかも有ったのかなぁ?
折れるもんなんだなぁ…
「ぐがぁ〜!!」
瓦礫と煙の中から、鬼の咆哮が…
「さぁて、次に行ってみるかぁ〜!!」
うん、聞こえなかった事にしよぉ!!アレで生きてたりしたら絶対普通ぢゃ無いからね!!
そんなオレの気持ちを知ってか知らずか、
「そぉぢゃの…アレで生きてたりはせぬぢゃろ…犬!!さっさと案内せぇ!!」
って、じじぃはクイ・サホンを犬呼ばわりかよ!?ってか、オレの意見に賛同してくれてありがとぉ!!
「あの…鑑連様?子安様?次に行きたいのは解りますけど…アレ…どぉするんですか?」
って、生真面目な右近がオレとじじぃを呼び止め、向こうから歩いて近付いて来る、火傷を負った大量の鬼を指差す…
「ん?何か有るのか?砦の残骸だろ?じじぃには他に何か見えるか?」
「さてのぉ…最近とんと目が悪くなってしもぉて、モノがよぉ見えんのぢゃがなぁ…」
と、オレとじじぃはすっトボケてみたんだが…
「殿、子安様、お二人共知らんぷりは宜しく無いですよ?主上陛下に言い付けますぞ。」
とか、道雪が最悪な事を言い出した。
「さぁて!!張り切って行ってみるかなぁ!!」
「ぢゃの!!肩慣らしと行こぉかのぉ!!」
オレとじじぃはヤル気を漲らせた…フリをして、オレは道雪、じじぃは右近とサホンの背中を押して、鬼に対する盾にしてみる。
「殿?波津がどんな態度を取るか解りませんぞ?」
んな!?なんつぅ必殺技を出しやがる!?
「子安様?静殿を失望させるおつもりですか?」
あ、あっちも必殺技出しやがった!?
「あぁ〜…!!あんな爆発で平気だった様な鬼だぞ!?普通ぢゃねぇから!!策を練りたいんだよ!!」
「そ…そぉぢゃ!!有効な攻撃をせねば死ぬのは我等の方ぞ!?」
そんな事を言うオレとじじぃに、道雪も右近もサホンも、疑いの眼差しを送って来た。
「説得力皆無です…」
「現実逃避はお止め下さい…」
道雪と右近にツッコまれた…さすがにアレを見えない事には出来ないみたいだな…
「…いや…アレをサーギ側に誘導出来たらなぁ…って…」
「そ、そぉそぉ、サーギ側にはまだまだ鬼が居るのぢゃろ?ぶつけて潰し有ってくれればと思ぉてな…」
オレとじじぃは言い訳を並べていく…
「なるほど…上手い具合に誘導出来れば良いですが、ま、無理でしょぉな…」
「一昔前の化け物だから、目の前に我々が居るからコチラに来てますが、居なくなればバラバラに動くでしょぉな…」
道雪が納得しかけたら、サホンがそんな事を言い出した。
「なら、サホンが手本を見せてくれよ。」
オレはまず、サホンにやる様に仕向けた。
「へっ?イヤイヤ!!あんなの普通に無理ですって!!」
あの焦り様は本気で無理だと言っている様だな…
「無理ぢゃ無いだろ?風の刃を作って飛ばしてみろよ!!」
「絶対切れないと思うが…」
と、サホンは手を上に上げて、薄い竜巻を作り、ソレを飛ばした。おぉ〜!!気○斬か!?
「旋風斬!!」
あ、技名言うんだ…技名言いながらするヤツ現実で初めて見たぞ!!なんか中二病やゲームみたいで引くぞ!?
「ほぉ…わざわざ技名を教えてくれるのか?親切ぢゃのぉ…」
って、じじぃも呆れてるぞ!?
「技名をあえて言う事の意味が解らない…」
道雪は頭を捻ってるし、
「気合いでも入れてるのか?」
と、右近まで疑問視している。
あ、サホンの顔が赤くなってるぞ!!解るわかる!!当たり前って思ってた所をいぢられたんだろ!?済まんなぁ!!コト連合はお前達とは文化が違うんだよ!!
しかも、自分でもなんかおかしいとか思ってたんぢゃね!?まさかだけど、自分だけ違う事して、カッコいい!!とか言われた口か!?
「炎牙のヤロー…何がカッコ良いだよ…めちゃくちゃ恥かいたぢゃねぇか…」
炎牙に言われてやってたのか…くそっ!!殺さなきゃ良かった!!かなりの逸材だったぢゃねぇか!!
「いやぁ!!カッコ良いなぁ!!技名言いながらぶっ放すヤツ初めて見たぞ!!是非ソレを続けてくれ!!」
ちゃんと評価はしてやらなきゃな!!
「えっ!?カッコ良いのか!?」
あ、瞳に力が戻ったぞ。
「おぉ!!なんかの物語のヤられ役みたいでシビれるぞ!!」
と、渾身の褒め言葉を口にしてやる。
「んな!?」
と、驚愕の表情を浮かべやがった!!よし!!ダメ押しで誉め殺してやる!!
「しかも一匹も倒せて無い所が、カッコ良さに拍車をかけてるぞ!!最上級のヘタレだった!!とてもぢゃねぇが、真似出来ねぇぞ!!」
と、最上級に褒めちぎったら、座り込んで泣き出しちゃったよ…しかも見てられ無い位の落ち込み様だぞ…
「殿…今のは流石に…」
「鬼より鬼ですよ?」
「イヤイヤ、現実をわからせてやるのは良い事ぢゃな!!」
と、道雪、右近、じじぃとオレに対する評価は鰻登りみたいだな!!
さて、思いっきり心を折ってやった所で…
「さて、サホンがめっちゃ笑いゴロしが得意なのが解った所で気合い入れてやるか!!」
「気合いは抜けた感じがするんぢゃがのぉ…」
「力が抜けて丁度良いのでは?」
「はい、緊張も良い具合にほぐれましたよ。」
と、オレの言葉にじじぃも、道雪も、右近も、良い感じになっている。サホンは役目をバッチリこなしてくれた。かなりの成果だな。
さて、そこまで来てる鬼を斬りますか!!
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




