第四百六十七話 対面の記憶
何故、鑑連は短気と言われて解せぬのでしょぉか?そっちのが解せぬは!!
全面激突かなぁ…
オレは中に入ってすぐ、じじぃに途中経過を報告した。
『…なんでおヌシはそんなに短気なんぢゃ?』
「ん?心外だな!!オレのどこが短気なんだよ!?」
『なんぢゃ?気付いておらぬのか?ケンカを売られたからと一人で乗り込んで国一つ潰すのは短気とは云わぬのか?』
「うぐっ…あ、アレは早いに越した事が無かったからさ…」
『言い訳とは見苦しいの。』
「何だよ!?じじぃまでオレを短気扱いするのか!?」
『普通にするぢゃろ?おい!!皆に聞くぞ!!ラナー総大名、松岡鑑連が短気と思う者!!声を上げろ!!』
とじじぃが言ったら…うん、多分ラナーの兵達なんだけど、しっかり道雪の声まで聞き取れたぞ?にゃろぉ…
『…の?皆そぉ思っておるぞ。』
「解った、一万歩譲って短気で良いから、このまま落とすか、援軍に来るか決めてくれ。」
『ふむ、そのまま落とすのは感心せぬの、ケンカを売られたのぢゃ。宣戦布告だけして戻って来い。』
「解った。そぉなる様に努力はするさ。」
と、電話を切り、みんなに伝える。
「…って事で、今日は皆殺しは無しだからな!!」
オレが宣言したら、
「えと…あきくんや?」
「ん?どぉした弥生さん?」
「ブーメランって知ってる?」
「ん?古代の狩猟道具だっけ?南米だったっけ?」
オレは普通に答えたんだけど…
「あ、うん、まぁそぉなんだけど…アレって投げるとどぉなる?」
「ブーメランだろ?くるっと旋回して戻って来るよな?」
「うん、ソレが転じて、自分の言った言葉が自分に返って来る事をブーメランって言ってたんだよ?知らない?」
「…知らない…ソレが何か?」
「一番ケンカっ早いあきくんこそ一番気を付けなきゃだよ?」
「んな!?なんだよソレ!?」
って、みんなうんうん頷いてやがるし…
「えと…はい、気を付けます…」
と言うしか無かった…
ソレからやっぱお偉いさんは高いトコって事になって、最上階を目指す事にした。
「ん?なんだお前等?見ない顔だな?曲者か?」
その途中で一人の三十過ぎ男に呼び止められた。着ている服はココまでに見たモノとは明らかに違い、あのナントカ云う公爵と比べても遜色が無い程の…ま、どっちにしろ質素な貫頭衣なんだけどね。
「いや…特にそぉぢゃ無いけど、曲者か?って聞かれて、曲者ですって答えるヤツは居ないと思うけど…」
「ん?まぁそぉか…で、どんな用事で城に来たんだ?」
「あぁ、簡単な話で、売られたケンカを買ってやるって伝えに来たんだよ。」
「誰にだ?」
「ゴールド・オンセー?だっけ?この国の王だよ。」
「…はっ!?立派な曲者ぢゃねぇか!!…イヤ違うな…民衆からしたら救国の士ってトコか?良いな…それ…よし、案内してやる。着いて来い。」
と、男はそぉ言って、先に歩き出した。オレ達は、
「そぉか…助かるよ。」
と、後に続いた。
「…で、アンタ等どこの人達だ?」
歩きながら男に聞かれたので、
「ココから西の大陸に有るラナーって国から来たんだけど?」
「西?あぁ…あのバカ達が攻め入るとか言ってた所だな…全く…相手の戦力も調べずにバカ王の命令だからって全く…あのバカ王は何を考えてるんだか…」
「おいおい、アンタそんな事言ってて大丈夫なのか?」
「ん?あぁ、構わねぇよ。最悪、オレが下剋上するつもりだしな。」
「ソレはいつの予定だ?」
「そぉだなぁ…統治者として相応しいヤツが出たら…かな?」
「アンタが統治しないのか?」
「オレは一介の術者だ。国家運営とか無理だよ。」
「そぉか?有能な人間を周りに配置すれば大丈夫だと思うけどなぁ…」
と、話していたら、親家が、
「鑑連様、いくら優秀な者を集めても指揮するモノが無能だと無意味ですよ。彼の言う事は、その通りですよ。」
「ならとっととオレを引き摺り下ろしてくれよ!!椿のヒモとして生きるからさ!!」
「ソレはダメです。鑑連様と比肩し得る者が見付かりません。」
「はぁ?オレ程度のヤツならゴロゴロ居るだろ?」
「居ませんよ。」
との親家の言葉に椿までうんうんと頷く始末だ…解せぬ…
「オレみたいなわがままなヤツのドコがそんなに良いんだか…」
と、呟いた時。
「かなり人望が、有るんだな…若いのに大したモンだ。」
と、男に褒められた。
「いや、前の統治者がクズ過ぎたから、誰がやっても一緒だろぉよ…」
「そんな言葉を紡げるのは有能な証拠だよ。」
と、男は語る…
「そんなもんかねぇ…オレにはさっぱり解んねぇよ。」
「そぉなのか?勿体無い…オレが下剋上したらお前さんに統治して欲しいんだがなぁ…あ、国民性が結構アホだからイヤか?」
「国民性がアホ?」
「あぁ…西側のラビーは貧乏では有るが、国民性はそぉでも無いんだが、東側のサーギは他人を騙くらかすヤツが尊敬の対象みたいな風潮があってな…度々問題が起きるんだが…」
「どぉやってその問題を解決させてたんだ?」
「最後は当人同士の殴り合いだな。中には降参した後に背中を向けた相手を、背後から襲うとかもあったんだ…」
「戦場や命の遣り取りなら常套手段だろ?」
「まぁ、そぉなんだが…ソレが普通の国だったってだけでクズさ加減が解るだろ?」
「そんな国の王か…サーギ側は一人残らず殲滅した方が平和にならないか?」
と、オレがこぼしたら、
「…はぁ…いつもの悪い癖が出ましたな…」
「はい…その労力に見合わない成果でも気に入らなければ断行するのは悪い癖ですぞ。」
と、七郎次と忠相に呆れられた…なんでだよ!?
「と、話はココまでだな。この扉の向こうにバカ王が居る。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」
と、その男に送り出された。
「誰だ!?朕の部屋になんの断りも無く入って来たのは!!」
と、怒鳴るおデブ…周りにはそこそこの綺麗所を侍らせていた…コイツがゴールド・オンセー?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




