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(仮)日本古武術の可能性  作者: ちまき
第二十四章
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第四百六十三話 見直した記憶

凍牙の本体はドコなんでしょぉか?

アレから、待つ事二十分…大型バスが十台、目の前に来た。


「だんなさまぁ〜〜〜の!!」


椿が真っ先にバスを飛び降り、オレにまっすぐ走って来る。オレは両手を広げて迎える気満々なんだけど…


「の!?」


末尾の「の」が気になるんだけど?


「あほちぃ〜〜〜〜ん!!」


あほちん!?

がすっ!!

気持ち良い程に左フックがオレの右顎に炸裂し、オレは堪らずぶっ倒れる。

どすん…


「バカ!!あきくんの大バカ!!」


椿は泣きながら、オレの上に乗りぽすぽすとオレの胸を叩いて来る。ちょっと痛いな…いや、顎はめっちゃ痛いけどね。

オレは、泣き止む気配の無い椿の頭を撫でながら、起き上がり、可愛い奥さんを抱き締める。

道雪は最初はオロオロしてたけど、いちゃ付き出してからは頬を染めて横を向いてやがるし…


「ごめんな。ちょっと危険な相手だったからさ…」

「でも…でもでも…わぁ〜ん…」


と、椿が泣き止むまでの間、オレの時間は止まった。

ソレは致命的な隙だった。

とん…

背中に何かが当たる…少し熱いぞ?


「やっと大きな隙が出来ましたな…イヤ、隙ぢゃ無く好きかな?飯時も、廁でも、寝ている最中ですら隙は見えなかった…そのお前がこんな小娘で隙が出来るとは…それに、ワシの氷人形まで壊された時は焦りましたぞ?しかし、お前の死体さえ手に入れば…ソレで良い…」


背後から声がした…最近良く聞いていた声だ。


「てめぇが…凍牙だったのか…?」

「御名答!!いやぁ…どぉやったかまでは知らねぇが、良くアレを壊したなぁ…?」

「お陰さんで。」


と、時間稼ぎを、してるんだけど…道雪!!早くコイツを斬れよ!!


「ははははは…ムリムリ、今動けるのはワシとお前だけだ。陸牙を倒したんだろ?アイツが生きてたら船に戻って来無い理由が無い。あのマヌケはどぉ倒したんだ?」

「さてね…でも、陸牙って云うくらいだから土を扱うのに長けてたのか?」

「あぁ、その通りだ。この大陸ではごく稀に魔法の使える者が産まれてな…その中でも強い力を持つ者が四天王と云われるんだ。」


なるほど…法術士が、法術と知らずに使ってるのか…こりゃぁ良いな。

と、その時、一人の動きを察知出来た。誰かがこの時間の凍結に抗えたんだな。なら…


「へぇ…死に行くオレに他のヤツ等の事教えてくんね?」

「気になるのか?」

「あぁ、魔法なんて聞いたらな…」

「そぉかそぉか…後の二人は炎牙と風牙と言ってな火と風を使うんだが、なかなかに強いぞ。」

「そっか…お前より強いのか?」

「さてな…ヤリ合った事が無いから解らんぞ?ま、ワシが勝つがな。」

「そっか…この大陸一の使い手に殺されるなら本望だよ。」

「なら遠慮無く…」


と言った時、背後に気配が産まれ、

ごと…っと、オレ達を案内して来たおっさんの首が地面に落ちた。


「殿!!ご無事ですか!?」


と、七郎次が来てくれた。


「あぁ、なんとかな…生きてはいる…」


おっさんの首が落ちた事に因り、みんなの止まった時間が動き出す…


「ひぐっ…ひぐっ…」


まだ椿は泣いている、今までの事を知らないって感じだな…


「椿様、申し訳有りませんが、殿からお離れ下さい。殿は治療が必要で御座います。」


と、七郎次は説明している。


「?えっ?ドコかケガしてるの?」


涙目で椿は顔を上げる。


「ま、まさか…さっき殴ったのがそんなに効いてたの!?」


って、トンチンカンな事を…


「椿、とりあえず、バスから巫女さん呼んで来て貰えるか?」

「…うん…」


渋々と云った感じでバスに走って行った。


「七郎次、お前、良く動けたな…」

「はい、一瞬…どの位長い間か解りませんが、身体が…意識が戻った時には殿が刺された後でした…」

「そぉか…それでもお前のお陰で助かったよ。道雪は固まったまんまだったけどな…」


オレは未だ動こぉとしない道雪を見遣る。

あ、顔を真っ赤にして…


「あははは!!道雪…!!おま、お前、オレと椿を見て照れてたのか!?」

「うぐ…」


と、図星を突かれたみたいにそっぽを向きやがる。

その時、おっさんの血が道雪の足下に流れ、初めてこっちを見た。そして…


「と、殿!?どぉされたんですか!?」

「遅いわ!!」


渾身のツッコミをかました。


「髙橋様、手をお貸し下さい!!殿を運びます。」

「あ、あぁ…」


と、おっさんの汚い血溜まりの側から、バスの近くまで移動したら、巫女さん達を連れて椿が出て来た。


「大丈夫?」


涙の止まった椿が、オレを覗き込む。


「あぁ、背中以外は…」

「背中?」


椿はオレの背後に回り込み、息を飲む。


「ちょっ!?背中から何か生えてるんだけど!?」

「あぁ、だから巫女さん達に頼らなきゃなんだよ…」

「鑑連様!!すぐに治療に入ります!!」


と、朔夜さんが陣頭指揮を取り、数人がかりで治療が始まった。


「道雪様、七郎次様、鑑連様の背中のモノ抜いて、服を脱がせて、うつ伏せに、腕でお顔を支えるかんじに寝かせて下さい」

「「はい!!」」


うん、こんな時は専門家に従うのが一番だな。

オレは大人しく、されるがままになる…

朔夜さんはキビキビと指示を飛ばしながら、治療を始めてくれる。

なるほど…彼女を手放すのを紅葉と腹黒女官さんが渋るワケだな。

そんな事を思いながら、眠りに就いた。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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