第四百五十八話 おっさんへの疑惑の記憶
椿さんめっちゃつおいね…
侵略の理由ってそんなのかぁ…
椿と久盛の模擬戦には意味があった。椿の強さを知らしめるってのも有るけど、船を降りた時のグラグラ感を無くす為の休憩でもあったんだよね。
しかし、椿があそこまで瞬殺するとは…久盛は今治療を受けている。
「しかし、椿様にアレを見切られるとは…」
「見切れ無かったら死んでたかもな…」
久盛の呟きに応えたら、
「そのくらいのつもりでと仰ったのは師匠ですが?」
「そぉなんだが…まさかあんな突き技から入るとは思わなかったぞ…」
「まぁ、最悪の状況になっても何とかなるかと思いましたので…」
「まぁ、そぉだな。」
と、話を切り上げ、七郎次に指示を出す。
「畏まりました。」
と、オレの指示通り、積んで来た大型バスを順次降ろしてくれる。移動速度と大量輸送を考えての事だ。
ソコまでして、また一つ仕事が有る。船番を置かなきゃな。
「兼光!!船の守り、その指揮を任せるぞ。」
「なんぢゃ?わしはやはり連れて行ってくれぬのか?」
少ししょんぼりしているけど、
「任せられる信用と信頼がおける相手がお前しか居ないんだよ。」
と、ちうしてやる。
「ん…仕方無いのぢゃ…今回だけぢゃぞ!!」
と、顔を赤らめて了承してくれた。
そして、
「五郎兵衛、兼光を守ってやってくれ。敵からも味方からも。」
五郎兵衛は不思議そぉな表情をする。
「味方…ですか?」
「あんな可愛い女の子だ。変な気を起こすヤツが居ないとも限らないからな。」
「はぁ…そんな命知らずが居るとも思えませんが…」
確かにそぉなんだけど、オレの大事な女の子なんだ。相応の警備が必要なんだよ!!
「頼んだぞ!?」
「はい!!」
オレは力一杯、五郎兵衛の肩を掴んで念押しをすると、五郎兵衛は顔を引き攣らせて応えてくれた。
そして、船番として残るのは江見兼光、稲葉五郎兵衛、間宮忠敬殿、坂上長秀殿、紗南さん、姫島タテノ、世話役の女官さん二人と、十人の強者達だ。大型バスをも一台は置いて行く。後で合流させるからね。
進軍するのはオレ、椿、道雪、七郎次、四条親家、由比右近、遠山忠相、じじぃと静さん…静さんは意外と剣術の腕が立つから、同行を許可した。ま、じじぃの面倒を見て貰うってのが大きいんだけどね。それと久盛と、ラナーからの兵が四百九十、最後に侵略船に居たおっさん。
「良いか!!民衆には手出し無用!!一々相手をしていては戦が長引くだけだ!!オレ達が落とすのはこの国の中枢のみ!!抜かるなよ!!」
オレの言葉に全員が盛り上がる。
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
と、盛り上がり、全員バスに乗り込み、おっさんの案内で、バスを走らせる。
「おっさん!!コッチにも車は有るのか?」
「へい!!車は有るのですが…これ程のモノは無いですね。」
縛られたままのおっさんは運転するオレに、かなり冷静に応えた。なかなかどぉして、恐ろしい程の胆力だな…
道中、小さな村や、町を通り過ぎる。
「ホントに中央はこの先か?」
「へい!!旦那!!二つの国の中央付近、ソコに新たな都を建設してます!!」
「今建設中なのか?」
「いえいえ、既に建設されて五年ですね。十年前に南北の国が跡取りが一人ずつ…男女でして、両家が婚姻を結んで、統一となり、その後中央に新たな都を作ったのです。」
と、それ以外にも詳しく話してくれた。二つの国が一つになり、新たな都か…両家は国民から慕われていたか、軍事力で国民「虐げていたか…どっちかだな…
「まぁその都を作るのにバカ高い税が課せられ民は困窮…王は求心力を失って、古い文献に有った西の大陸から富を吸い上げる計画が実行されたのが一ヶ月前でさぁ。」
って、おっさんは聞いても無い事を教えてくれる。
ま、その王を討つと民衆は喜ぶのかな?ま、増税で宮殿や新しい都を作れば殆どの人は反対するのは当然だな。
いくつか関所が有ったけど、おっさんが何故か顔パスだったのが不思議だ…無駄弾使わずに済んだのは良いんだけど、後で囲まれて…って事になりかねないな…おっさんは関所では縄を解いて話をさせていた。話が終わればまたバスに戻って来て、縛る様に要求して来る。
コイツは裏切る事は無い様には見えるけどどぉなんだろぉな…
「何やら心配なさっておいでですかい?ご安心下さいな。新王家に弓引く者が現れたと伝えたら喜んで通してくれてやすぜ。」
とか言いやがる!!
「うぉい!!それって大丈夫なのかよ!?」
「何がですかい?」
「後ろからこの国の兵士が来たりとかなぁ…挟み撃ちになったりとかだなぁ…」
「はっはっは、そんな事になるほど両家は求心力は無いでさぁ。公爵様が簒奪を狙ってるくらいでさぁ。」
「公爵?」
オレはおうむ返し聞いてみた。
「へい、この次の宿場街の領主様でなかなかの御仁でさぁ。紹介しやすぜ!!」
「いや…紹介されてもなぁ…敵対する可能性も有るんだが?」
「それは無いでしょぉ…旦那に牙を剥く様なお人では無いですよ。」
と、おっさんはやけに自信満々だ。
しかし…途中途中で小競り合いになると思ってたんだが…
おっさんの腕輪はピカピカしていない…余程の嘘吐きか正直者か…
そんな道中で、公爵領の宿場街で一泊する事にした。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




