第四百五十七話 上陸後の記憶
船酔いはキツいらしいですね…経験ないから解ん無い…
やっと進軍出来るかなぁ…
その日の朝…オレの船で、狐人族の美人さん達の虹シャワーが幾筋も流れた…百年の恋が醒める?そんなのホントの恋ぢゃねぇよ!!その上からちう出来て初めてホントの恋なんだからよ!!
「ほら、大丈夫か?」
ココにも一人、美人さんが虹のシャワーを流していた。オレは、その美人さん…兼光の背中をさすってやる。
「うぅ〜今回は前より揺れたからキツいのぢゃ…」
「全く…だらし無いなぁ…」
と、椿も兼光を介抱している。
「うぅ〜…なんで二人は平気なのぢゃ?」
「「鍛えてるから。」」
と、椿と声が揃った。
「どぉ鍛えれば良いのぢゃぁ…」
その質問には答えられない…三半規管がどぉのってのはね…
「受け身や前転や後転や側転をすれば良いよ!!」
と、椿が答えた。確かにそぉなんだけど…
「あとは慣れだな。」
と、身も蓋も無い事しか言えない。
こんな感じで8割程の者が回復したので、二割は船番として残す事にし、上陸する事になった。各国の代表の非戦闘系の人達には船に残って貰う。
「なんでぢゃ!?なんでわしが置いてけ放りなんぢゃぁ!?」
もちろん兼光は騒ぐけど、
「ぶっちゃけ、戦闘になったら足手纏いなんだよね…お前を守り切れない公算が高いのに連れて行けないんだよ…解ってくれ…お前に怪我をして欲しく無い…愛してるからこそ…」
「なら!!なら椿殿は!?」
「椿は…放っといてもソコ等のヤツ等ぢゃ足元にも及ばないし、久盛とも互角くらいには強いからさ。」
と、その言葉に面喰らったのは久盛だ。
「ちょっ!?師匠!?流石に椿様には勝てると思いますが…」
「そぉか?椿はアレで居てオレの育った世界で見れば、女性のみなら指折りの武術家だぞ?」
「ソコまで仰るなら手合わせを所望しますが?」
と、オレは椿を見ると、筋を伸ばす準備運動してるし…
「椿はヤル気みたいだけど…怪我するなよ?」
「怪我をさせるなの間違いでは?」
「そぉなると良いな。」
椿は手近に有った棒を持ち、さぁ来い!!って感じだ。周りには人だかりが出来ている。
オレの言葉が何処まで本気かをみんな楽しみにしているんだなぁ…
「ならやってみるか…久盛は真剣を使え。」
「本気ですか?」
「あぁ、紅葉に擦り傷でも付けられたら何か褒美をやるぞ。オレの出来る範囲でだけどな。」
「ソコまで仰るので有れば…」
と、久盛もやる気になったかな?
「ねぇ〜まだぁ〜?」
って、少しはお待ちなさい。
「あぁ、もぉ良いぞ。法術を使わず、純粋に武術のみでな?」
「はっ!!」
「うん!!」
と、久盛と椿の返事に応え、
「では…はじめ!!」
と、声をかけた瞬間、久盛が動き、びゅん!!と先ずは右手での片手突き…しかも心臓を狙った剣を寝かせての突きだ。完全に殺しにかかってるけど、そんな先手必勝な技は、椿には通じないよ。
椿は、左半身に躱し棒を捨てて、久盛の右手を右手で掴み、そのまま一本背負い…
そのまま…オレなら顔面から地面に叩き付けるけど、ココで戦力を削ぐのも悪いと思ったのか、椿は受け身が取れる様に優しく投げ、久盛が落とした刀をひろい、久盛の首筋に刀の峰を押し当てる。
「「「「「おおぉ〜!?」」」」」
と、周りから、驚きの歓声が上がる。
「はい、ソレまで、椿の勝ちだ。誰か、久盛を治療してやってくれ。」
と、言うと、巫女さんが、久盛を治療してくれてる。
「な?無理だったろ?」
「う…さっきのは油断しただけで…」
「見苦しいぞ?今のが殺し合いだったらお前は死んでるぞ?その辺の気構えからして、お前は椿の前に立つ資格すら無かったって事だな…」
と、少し冷たいけど、戒めは必要だな。ソレに…椿の心構えごどの程度か…ソコは全員に周知させておく必要もあるからな。
「…はい…今後自分を戒め、二度とこの様な醜態を晒さない様にします。」
「あぁ、そぉしてくれ。お前に死なれたら溜まったモンぢゃ無いからな。」
「はい。」
うん、めっちゃ悔しそぉだなぁ…だからオレはフォローはしておく。
「良いか!!今の結果から見る程久盛は弱く無いからな!!今回は相手が悪過ぎただけだ。相性も悪かったし、初手さえ間違わなきゃほぼ互角の試合になったハズだ。下手に久盛をからかうと、命の補償はしないからな!!」
「「「「「はいっ!!!!」」」」」
と、周りにもちゃんと理解して貰った。
「椿も一瞬で決着付けるなよ…久盛の顔が潰れたぢゃんか…」
「だってぇ…あぁしないと、私が負けちゃったかもだよ?」
「負けても別に良かったんだがな。」
「負けるのは死ぬよりヤダ!!」
って…ウチのじぃさん…どんな稽古付けてたんだよ!?
「もぉちょっと女の子らしい思考回路してくれよ…」
「えぇ〜?師匠には負けたら死んだと思えって教えられてたんだからぁ…仕方無いでしょ!?勝てる時に、相手が本気になる前にサクッと勝てって習ったし…」
「まぁ…その通りなんだけどな…」
と、オレ達の会話を聞いていた長秀殿は、
「なんと云うか…お二人はどんな所で育ったのですか?」
と、質問して来たので、
「平和な国だったよ…うん、平和ボケした国民達の国だったなぁ…」
と、正直に応えた。
「イヤイヤイヤ!!そんな国で二人みたいな強者が育つワケ無いでしょ!?」
その言葉に全員が、うんうんと首肯する。
「ウチだけ特殊だったんだよ…」
「そぉだねぇ…特殊過ぎて、未だに戦国時代かってくらいに時代錯誤な教育してたよねぇ!!」
と、オレの言葉に椿が乗って来た。
心無しか、みんなの目が白いんだけど?
気のせいだよね?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




