第四十四話 密談の記憶
建設的な意見出せや!!
責任問題はみんなイヤなんだろなぁ…
「しかしソレでは…相手の出方待ちで後手に回るのでは?」
帝が否定して来た。
「なら、ぬしはどぉ考えるかや?」
「挙兵し、ラナーに攻め込むのは如何ですかな?主上を暗殺しようとしたのです!!その位の報復は在るべきかと!!」
「して?多くの死者を出すだけやよ?」
「ソレでも…報復は然るべきかと。」
紅葉と帝の話に将軍が加わる。
「報復は良いとして、ラナーの兵力等はどぉなっているのかお解りですか?」
オレも考えていた最もな意見だ。
「ソレは…コレから調べれば…」
「話にならんやよ。」
「話になりませぬな。ソレを調べるのにどれ程の期間が掛かるか…その間に第二、第三の襲撃があるやも知れませぬし…長引けば拗れる話ですぞ?」
「ぐっ…」
正論に言葉を詰まらせる…帝ってアホ?
「まぁ、挙兵も案としては、正しいですが、その間の時間稼ぎも考えませんと、如何に此方に義があっても、一方的な攻勢を取っては只の侵略となり他の国々に付け入る隙を晒すでしょう。
ならば兵を集める時間稼ぎの為、鑑連殿の案と並行するのが得策でしょうな。兵を集めたのが無駄な労力であったと云われるのが望みではありますが…」
「無駄な戦はしたくないかや?」
「本音を言えば…ですが。」
「はっ!!将軍ともあろぉ者がとんだ腑抜けよの!!」
あ…この発言は、狐の尻尾踏んだかな?
「だまりや…帝、ぬしは兵を無駄死にさせたいかや?わっちは一兵たりとも無駄にしたく無いやよ?」
完全に対立したな…帝、なぁ〜むぅ〜。
「わ…私も無駄死にはさせたくは…」
「わっちは黙れと言うたやよ?」
あ〜あ…こりゃ何を言っても逆効果だな…
「挙兵は最終手段やよ!!あきつら、村の兵の仕上がり具合は?」
「久清に多少劣るくらいの者が全部で五十程、女官さん達もその位は、更に法術や式具での戦力も期待出来ます。」
「ふむ、思ったより育ってるやよ!!褒めて使わすやよ。」
帝に対するのと反面満面の笑みだ。
「幕府の方はどぉかや?」
「直ぐに動かせるのは、親守と同等の者が十、その他に兵が千、大名に出兵を促せば三万程には。」
「充分やよ。後は、相手の兵力次第やよ。」
「私の方は…」
「ぬしには聞いとらんやよ!!」
あ、まだ怒ってる…
ま、今回は帝は蚊帳の外だな。首を突っ込めば首が飛びかねんな…
「ぐぬぬぬ…この…この女狐がぁ!!」
帝が叫ぶ。
「ソレがぬしの本心かや?」
冷ややかな言葉が投げられた。
まぁ仕方ない部分もあるか…幼い頃からちやほやされてたんだろぉから…
だが、此処でソレを見逃す程オレは甘く無いゾ?
帝は立ち上がり、
「帰るゾ!!」
喚くなよなぁ…
その瞬間動いたのは、帝の連れて来た見知った男だった。帝をとりおさえたのだ。
「主上陛下には大変御無礼を。」
器用に帝を組み伏せたまま頭を下げる。
なかなかやるな…
「をい!!離さぬか!!」
はぁ…うるさいなぁ…
「あきつら。」
「はっ!!」
コレはオレに任せると云う意味だ。
帝を抑えている男に顎をしゃくり外に出る様促す。
さて…部屋を移動し、帝を座らせる。
「アンタさぁ…もぉ少し考えて発言しよぉゼ?」
「貴様!!ワシは帝だぞ!!その様な態度が許されると思うてか!?」
「はぁ…オレの居た国にも、帝みたいな立場の天皇陛下と云う方が居られるが、そんなアホな喚き等なされないぞ?全ての国民に慕われる立派な御方だし、皇族の皆様も素晴らしい方々だ。現人神として崇める国民も居た程だ。何せ太陽の神、天照大御神の子孫らしいからな。ソレに引き換え貴様は何だ?自分の思い通りにならないからと喚き散らし、主上陛下に対して女狐だと?切り刻んで犬の餌にでもしてやろぉか?」
殺気を漲らせて千鳥に手をかける。
「鑑連様、何卒、何卒お待ち下さい!!」
「なんだ?」
「帝におかれましては、主上陛下への暗殺未遂が許せず、あの様な振る舞いになってしまった次第で…」
流石に言い淀むか…女狐発言はどぉしょうもないぞ?
「しかし、主上陛下に対する女狐発言は、厳罰が必要かと…」
「どぉする?」
問うた瞬間…帝の左手の親指を…切り落とした。
おいおい…かなりキツいお仕置きだな。
「コレにて、今回の落とし前とさせて頂きたく。」
帝…のたうち回ってますが?
しかし、やべ〜、この国の落とし前やべ〜!!
正直、イモ引くわぁ…
「ソイツは…帝はどぉだ?」
「ぐぬぅ…こ…今回はワシの不徳の致すところ、どぉか主上陛下にお取り継ぎを…」
何か悔しそぉだが…ま、反省はしただろ…
「余り血で汚してくれるなよ?」
コレで許すとの意味だ。
「有り難きお言葉。」
男が頭を下げて、帝は手を押さえている。
久清に女官さんを連れて来て貰い治療して貰う。
そのまま紅葉達の所に戻った。
話は着いたかな?
「あきつら!!良い所に戻ったやよ!!」
「如何されましたか?」
「や、先程の話は鑑連殿の言った内容を基にし、第二案で軍事的衝突、なのですが、向こうの云う姫と云うのが誰を指しているのか…ソレが解らねば…なんとも…」
まず会談有りきか…ならば、その場所だな。
「そこで、あきつらはどぉ考えるかや?」
「会談有りきとの事ですから、まずは場所ですか?時に、ラナーとはどこに在る国でしょうか?」
「お隣やよ。」
「でしたら、国境付近でなら互いに納得出来るのではないでしょうか?」
「なるほど…ソレでしたら天幕等の用意が必要ですな。」
将軍も頭を捻り案を出す。
「兵員や会談に臨む人数等細かな事も必要でしょう。」
「その辺はわっちに任せるやよ。」
「はっ!!」
流石は将軍。しっかり考えてる。
さて、使者は誰になるかな?
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




