第四百四十七話 白装束の記憶
刀の姿…波紋は焼き入れ前の泥の塗り方でほぼ決まるそぉですよ。
良く調べたなぁ…
オレ、椿、道雪の三人で城に着いたのは二日後の夕方だった。
「殿、椿様、髙橋様!!お待ち申し上げておりました!!空腹は有りませぬか?」
と、勘兵衛が出迎えて来て、オレ達を労う。
「あぁ、そぉだな…飯を喰いながら報告を聞こうか。」
「はっ!!すぐにご用意致します。」
と、一緒に居た人が城に走る。
オレ達はそのまま食堂に行き、天ぷらうどんの定食を食べながら話を聞いた。
「…で、海の向こうのヤツだと云う理由は?」
「はい、隠密の三人がそれぞれの担当地区から白装束の者達を尾けた結果…」
と、勘兵衛は地図を広げて、港町の無い海岸線を指して、
「…この辺りに三百人程が乗れそぉな船が停泊してまして、そこに各地から白装束が集まっていたとの事です。」
なるほど…ガシに無人の海岸線が有ったのか…ソコから山の中を通ってラナーに入る…コレならガシの人に気付かれずラナーに来れるか…
「…ん〜…ドコのヤツ等か解らないと何も出来んか…」
オレが呟くと、椿が口を開いた。
「国としてはそぉかもだけど、水晶教団としては動けるかな?でも、みんなから取り上げられたお金は取り返せないかもねぇ…」
「だよなぁ…ヤツ等が国に帰ってくれれば良いんだが…」
「そぉですな…ある程度の額を盗ったら帰る…ソレまで我慢が必要でしょぉか?」
「ん〜…それだと国民の不満がデカくなりそぉだな…ただでさえオレの不在が多いしな…」
椿と、オレと、道雪が意見交換をしていたら、
「志村様!!新情報です!!」
と、誰か知らないけど入って来た。
「殿の御前だ、もぉ少し静かにしろ!!」
と、勘兵衛が怒鳴る。お前のがうるせぇよ?
「はっ!!失礼しました。」
と、謝罪をしているけど、それより…
「その新情報とはどんな情報だ?」
と、オレが聞くと、なんでこんな若僧が偉そぉなんだ?って表情をしながら、
「はい、百人程ご乗れる船が来て、物品の積み下ろしがされていたとの事です!!」
「んだと!?」
オレは頭に血が昇った。
「殿、落ち着いて下され!!」
「そぉだよ!!ココで暴れても何にもなん無いよ!!」
と、道雪と椿に止められる。うん、暴れないから二人とも落ち着いてくれ。
「暴れないから、しかし、ヤツ等は搾れるだけ搾り盗るつもりみたいだな…勘兵衛!!白装束の一団体だけでも捕まえて来れないか?」
「そぉですな…コッソリ…となれば難しいかと思いますが…」
「ソコをなんとかしてみてはくれんか?」
「そぉですね…殿の怒りの矛先がこちらに変わる前には何とか致しましょぉ…」
だから暴れたり怒りをぶつけたりはしないから!!
と、その時、
「志村様、こちらに居られると聞きましたが…」
と、食堂に入って来たのは奉行の徳田孫兵衛だった。
「おっ?孫兵衛ぢゃねぇか、奉行が板に着いたな。」
と、軽く声をかけてうどんの汁まで飲み干す。
「…えと…コレはどぉ云った状況でしょぉか?」
「腹減ってたから晩めしにしてただけだ。それより何か話が有るんだろ?気にせず話してくれ。」
と、オレが促すと、
「はい、髙堂儀作達ですが…」
「アイツが何かしでかしたのか?大事(大事)ぢゃ無いなら大目に見てやってくれるか?」
「あ、いや…白装束の一団を捉えて来まして…一人だけ離れた所に居たのまで捉えて戻って来ました。」
「「「なにぃ!?」」」
オレと道雪と勘兵衛の声が重なった。
「今どこに居るの?」
と、椿が聞くと、
「はぁ、奉行所の地下牢に…」
「案内して貰ってよろしいですか?」
と、椿が立ち上がる。椿は全身から殺気が出てて、オレを含めて、その場の全員が引いていた。
「…は、はい、ではご案内致します。」
孫兵衛は初対面にも関わらず、椿に気圧され、つい案内し出した…オレと道雪と勘兵衛も着いて行く。
コレ…椿が一番のお偉いさんっぽいな…
と、教皇行列は奉行所の地下に来た。牢の前には三人の同心が…その内の一人はオレの親友、髙堂儀作だ。
「髙堂、殿達に説明してくれ。」
「はっ!!」
と、儀作がオレ達の前に来た。
「えと…総大名様、コチラの御婦人は?」
「あぁ、初めてだっけ?オレの奥さんの一人で、水晶教団の教皇だ。」
「えっ!?そんな!?こんなに…聞きしに勝る美しさですな…」
と、ホントの事を言っている。
「そんな当たり前の事は良いのです!!聞き出した内容とか、その辺を教えて下さい!!」
と、強い口調で椿が詰め寄った。
「はっ!!」
と、儀作はその場に片膝を着き、白装束を捕まえた経緯を教えてくれて、聞き出した情報はほぼ無しか…
「情報はコレからなんだな?」
「はい。」
「良し、ココからはオレがやろぉ…あんまり見とくと心を病むからみんな居ない方が良いぞ。」
と、オレは白装束のいる牢に近付いた。
「死にたくなるのと、人間としての尊厳を失うのと、五体不満足になるの、ドレがイヤだ?」
牢の中に問い掛けると、白装束達は、
「「「「全部イヤだ!!」」」」
と、声を揃えて訴えて来た。
「そっか…一番イヤな拷問方法を選ばせてやるつもりだったけど、全部がお望みか…」
と、オレが呟いたら、
「なんでも話すから!!なんでも話すからどぉか御勘弁をぉ〜!!」
と、中の一人が騒ぎ出した。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




