第四百三十五話 双葉の記憶
おめでたい理由が明らかに!?
確かにめでたい事だよなぁ…
ラナーの城に着いたのは昼前だった。オレは事前に電話してカラカラ豆腐丼を二人前頼んでいた。要するに、麻婆豆腐丼だな。
「コレが新商品ですか?」
「あぁ、かなり美味かったぞ。」
と、カラカラ豆腐丼を前に二人で麻婆豆腐丼を見ている。
「さ、喰って話に行こぉか。」
「はい!!」
と、二人で匙で食べる。
「カラカラと言いながらソレ程…からっ!!」
道雪は水をがぶ飲みしながら辛味を消すのに躍起になっている。
「あははは、この辛味は唐辛子の辛味だから後から来るんだよな。でも、そこを乗り越えたら…」
「…はい、辛味に隠れた旨味が凄いですね。」
「だろ?不思議なモンだよなぁ…」
「はい、何の旨みなのでしょぉか?」
「そこは秘密なんぢゃね?」
「ですな。」
と、食事を続け、食べ終わる頃に、
「殿!!おめでとぉございます!!」
と、勝四郎が駆け込んで来た。
「「ご馳走様でした。」」
二人して勝四郎を無視してご馳走様をして、食器を洗い場に下げ、
「さて、何がめでたいのか勘兵衛に聞きに行くか。」
「ですな。」
と、食堂を出よぉとした時、
「むわぁてぇい!!オレの存在は無視かぁ!!」
と、勝四郎が叫ぶ。
「いやぁすまんすまん、ちょっと悪ふざけが過ぎたよな?」
「まぁ、木村殿にはこんな感じで良いでしょう。」
「ちょっ!?髙橋様!?」
と、二人で勝四郎をからかい、三人で勘兵衛の所に来た。
「勘兵衛、ちょっと良いか?」
と、オレが声をかけると、
「ん?あ、殿!!何故こちらに?って髙橋様まで?」
「あぁ、私はいつもの訓練に来たんだが…」
「オレは気になった事があって来たんだ…」
「気になった事…ですか?」
勘兵衛は立ち上がり、オレ達の居る方に歩いて来た。
「あぁ、コッチには鬼は出てないか?」
「はい、連絡があってから警戒してますよ。」
「なら良いが…それよりめでたい事があったのか?」
「えっ!?あぁ、この前通信したと思いますが…」
「あぁ、紅葉の妊娠以外にそんなにめでたい事があったかなぁ?って…」
オレの言葉に勘兵衛と勝四郎が顔を見合わせて…「「あっ!!」」と何かに行き当たったみたいだ。
「志村殿、まさか内容をお伝えして無かったのか!?」
「あ…いやだって…殿もありがとぉとか言ってたから知ってたのかと…」
「いや、コッチに情報が来たのは殿が出て行かれた後だったろ?」
「あぁ…でも…」
と、オレがここを発ってから何かがあったのは解るが…
「二人共、殿に解る様に説明出来ぬか?」
と、道雪が話に割り込み、先を促す。
すると、勘兵衛が、
「はい、双葉殿なのですが…」
「双葉!?双葉に何かあったのか!?」
オレは双葉の名前が出た瞬間、脱兎の如く、奥に走った。
「双葉ぁ!!双葉ぁ!!無事かぁ!!」
オレは声を荒げて、走り回った。すると、
「殿様!?大声出してどぉしたんですか!?」
と、莉緒が声を荒げてオレを止めた。
「莉緒!?双葉は!?大丈夫なのか!?」
がしっ!!と莉緒の肩を抱いて、怒鳴る様な勢いで問い質した。
「ちょっ!?殿様、痛いですって、双葉ちゃんは今はちょっと外せない用があって…」
「外せない用!?なんだ!?どぉした!?」
「あ…いやその…女とて出るモノが有りますから…」
出るモノ?
「なんだ一体!?どぉしたんだ!?」
「いや…あの…ね?殿様?」
と、莉緒が言い淀んでいると、
「殿様!?どぉされたんですか!?」
と、双葉が後ろから声をかけて来た。
「双葉!?無事なのか!?大事無いか!?」
「えっ?えっ?あの…はい?」
「なんだ!?何かあったのか!?」
「えっ!?いえ…あ…お聞きになられたのですよね?」
「えっ?やっぱり何かあったのか!?」
「えと…はい…」
なんだ!?何か重大な病気か!?その時、莉緒が声をかけて来た。
「殿様、落ち着いて下さい!!双葉ちゃんはケガも病気も有りません!!」
って叫ぶ様に言ってきた。
えと…心配する程の事は無かったって事で良いのかな?
「えっ!?なら…なんで勘兵衛は双葉の名前を出したんだ?」
と、オレが疑問に思ってたら…
「まさか…私が殿様のお子を身籠った事をお聞きになってませんので?」
はい?今何て言いましたか?
「え…あの…あれ?まさか…ねぇ…えっ!?」
オレは混乱した。メダパニった!!
えと…待て待て…落ち着けオレ!!
「えと…あ!!そぉ云う事か!!それでおめでとぉに繋がるのか!!」
オレは一つの可能性に行き着いた。
「殿様?大丈夫ですか?」
「お気を確かに!!」
って、双葉と莉緒に心配された。
「あぁ、大丈夫…ちゃんと落ち着いた。つまり…この国、ラナーの後継者が出来た…って事だろ?」
「はい、ここに殿様のお子が…」
って双葉がお腹をさすってなんか喜んでる…
そっか…この国の後継者となると、オレの子供になるのか…えっ!?
「オレの子供ぉ!?」
「はい。そぉですよ。殿様のお子です。」
「んが!?この前紅葉の妊娠が解ったばっかだぞ!?オレ…まだまだ未熟なのに父親…ちゃんと父親出来るか不安しか無いぞ…」
オレの不安をよそに、双葉と莉緒は笑顔だった…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




