第四百三十二話 鉄の実の加工の記憶
なんか、鑑連がうやまやらしい…
要らん連絡来たなぁ…
朝食後直ぐに電話が鳴った。
「はいはい?」
オレは確認せずに電話に出ると、
『あ、松岡様、お疲れ様です。シトルガーナ・チャントです。何度もご連絡しよぉと致しましたが、私の法力が足りなかったのか、連絡が遅れて申し訳ございません。」
と、クリラーノから連絡が入った。
「おっ?そぉかそりゃ良かった。全員無事か?」
『はい。船酔いで、熊様、目壱様、お連れの女性方が船酔い致しましたが…』
「時化ってたのか?」
『ソレほどには…風が有りましたから、その影響かと思われます。』
「そっか…うん、解った。ソレで、クリラーノがラナー傘下に収まる事については反対意見は無かったか?」
『…ソレなのですが…』
何か問題が有ったのか?
『貴族も領民も圧政から解放された事を喜んでおります。』
「マヂかよ…」
『それ所か、私が代官になると言った所、「ラナーから誰かを寄越して貰え!!」との声も有りまして…』
「んな!?ラナーの家老達からか!?ソレはダメだぞ!?今も仕事に追われてるだろぉから…そんなに人財派遣とか出来ないからな!!」
『はい…半年に一度でもお願い出来ませんでしょぉか?』
「ん?あぁ、そぉだな…検討してみるよ。」
『ありがとぉ御座います。』
「まぁ、最初は持ち帰った資料で何とかやってくれ。ぢゃぁまた何か問題が有ったら連絡して来い。」
『はっ!!畏まりました。』
と、電話を切った。
クリラーノとも電話が繋がるってのは良い発見だったな。
しかし…船酔いしたのかぁ…楽しむ所の話ぢゃ無かったみたいだな。
さて、オレは今日は鍛冶屋だな。おっちゃんに鉄の実切断用の式を刻む約束してたからな…
と、鍛冶屋に来たのは良いんだけど…
「おっちゃん、難しい表情してどぉしたんだ?」
「おぉ、それがな…この窯ぢゃ鉄の実を過熱しきれねぇんだよ…」
「ん?どぉ云う事?」
「もっと高温ぢゃ無いとダメみたいでな…」
「ふぅ〜ん…」
釜の中って何度くらいだ?
「…この中身って、炭か何か?」
「あぁ、炭だけど…ソレがどぉした?」
確か…炭って千度くらいまでしか温度が上がらないんだっけ?鉄の実の鉄は完全な鉄ぢゃ無くもっと高温にならないとダメなのか?
三千度くらいでイケるヤツでも作ってみるか?となると…粘土壁?いや、樹木コンクリートで作ってみるか?
「おっちゃん!!ちょっと待っててくれ!!」
と、オレは釜の大きさを見た後に一つのモノを作る樹木コンクリートを同じくらいの大きさの窯にし、中身が高温になる様に、三千度くらい?イヤ、五千度まで行っとくか!?樹木コンクリートが燃えたりしないよな?
樹木コンクリートの板が何枚か有って良かったよ…
と、加工を始めて二時間程で釜の形が出来た。これ…熱が外に出たら大事になるよな?
って事で二重にして、中の空気を無くす術式を作って、刻んでみた。
更に、熱を生む術式で、五千度まで上がる様にしてみた。
ココまでやればさすがに溶けたりしないかな?
温度調節はツマミを回す事により可能にした…アレ?コレってオーブンと一緒ぢゃね?
「おっちゃん、取り敢えず作ってみたけど…試しに使ってみてくれるか?」
と、出来立ての樹木コンクリート釜を転がして鍛冶屋に持って来た。
「何だよこりゃ?」
「まぁ、コレ使ってみてよ。」
取り敢えず千五百度から始めてみたコレは椅子に座ったら尻から法力を吸い取り、熱を発生させる仕組みだ。
「あぁ…なんか知らんが…」
と、鉄の実の切れ端を窯に入れて数分…真っ赤っかに加熱された鉄の実の切れ端を取り出して叩き始めた。
「ダメだなビクともしねぇ…」
「まぢか!?二千度まであげてみるか!?」
と、二千度の窯で数分…さっきよりも更に熱そぉなんだけど…
おっちゃんは鉄の実の切れ端をガインガイン叩いたけど、
「まだまだだな…なんの変わりも無いぞ?」
まぢかよ!?もぉ千度あげるか!?
と三千度で挑戦してみたら、
「おっ!?今回はイケるぞ!?コレなら…」
と、ガインガイン叩き始めた。
硬さはまだまだみたいだな…ココからは百度刻みであげてみるか?
と、少しずつ上げてみて、三千三百度…ココが良い感じみたいだな…柔らか過ぎず、形を整えられる様な…
オレは鉄の実用と書いて線を書き入れる。
人類史上初、鉄の実を加工出来る様になった瞬間だった。
「イヤぁ〜!!」
じゅわぁ〜!!
おっちゃんの気合いと共に鉄の実を加工した大きな中華包丁?っぽいモノは焼き入れ、急冷をしてその姿を表す。
銀色に輝くソレはかなり凶悪な感じがするんだが…
「小僧、あのブルブルする式を入れてくれ。」
と、頼まれた。そぉだった…鉄の実が加工出来る様にって作ってたんだよな…
あの大きな中華包丁で切るんだよな…
「解った!!」
と、オレは大きな中華包丁の柄に式を書き入れ、中華包丁は完成した。
あとは研いで…
「なかなか研げないモンだな…」
シュコシュコして研いでるハズなのにそんな事を言う…こぉなったら…巨大砥石を回してみるか?いや、ダメだな…刃に変な角度が付くかもだからな…
研ぎ出してしばらく待つと…
「こんなもんだろ!!」
と、納得の行く中華包丁が出来たみたいだ。
「ちっと試し切りだな。」
って、まずは超音波振動を使わずに色んなモノを切っている。
「おぉ〜!!すげぇな!!コレならなんでも切れそぉだぞ!!」
と大喜びしながら切りまくっていた。
「良し!!鉄の実はどぉだ?」
と…普通に押し当てた程度ぢゃ切れないだろ?
「やっぱこのまんまぢゃ無理か…」
って言って超音波振動を使いまた切ると…
「なんだこりゃ!?鉄の実が豆腐みてぇに切れるぞ!?」
と、言い出した。
「マヂか!?貸してくれ!!」
と、オレは勢い良く鉄の実に振り下ろした。
大きな中華包丁は何の抵抗も無くスパっと鉄の実を両断した。
あれ?オレの雷斬より切れ味良く無いか?何でだ?
って事で、オレは刀を一振り注文してしまった…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




