第四十二話 警護の記憶
式の勉強したかったのは秘密である。
謁見殿の警護したなぁ…
良し!!今日こそは行くぞ陰陽院!!
この前はチンピラに絡まれたせいで行けなかったからなぁ…
「…って事で今日は陰陽院に行きたいんだが…」
「却下やよ!!わっちが行けないから却下やよ!!」
「今日は何するの?」
「毒抜きやよ。」
例の阿片中毒の女の人の分か…そりゃ抜けれないわな…
「そか…一緒には居られないけど、しっかり警護が必要だな。」
オレは微笑みかけ紅葉の頭を撫でる。
「彼女達をよろしくね。オレが連れ帰って何もしてなかったから…何も出来ないから…」
少し落ち込む。
「んな!?何も出来てなく無いやよ!?連れ帰って来ただけでもスゴい貢献やよ!!わっち達の好感度天井知らずなのやよ!!あきつらが居なかったら手遅れだったやよ!!」
「そぉなの?」
「そぉやよ!!薬を抜くのはそれだけ大変やよ!!」
「そか…手遅れにならなくて良かったよ。でも…ココからは何も出来ないから…後はよろしくお願いします。」
「任されたやよ!!だからあきつらに守ってほしいやよ。」
頭を撫で返された。良し!!警護…しっかりしたろぉやないかぁ!!
「ココの警護は任された!!」
そぉ返事をしたら満面の笑顔で抱き着かれた。まぁ元々の名目は紅葉の警護だし…余り離れられないからな…
この奥が阿片抜きの現場だから、外には久清達が巡回、何処から侵入者が居てもうごける様に道雪が遊撃、最終防衛線にオレが陣取るのだが…何故隣に椿が!?
いや、一人で居るよりは良いが…いちゃこら出来ないのはツラい。
本来なら椿も遊撃ならこんな悶々しないのだが…
それはそれ!!気持ちを入れ替えよぉ!!
「何も起きませんね。」
「何も起きないに越した事は無いよ。」
「それもそぉですね。」
「ま、何か起きてもみんなが居るからね、大丈夫だよ。」
「ですね。」
静かな時が流れる。
「やっと終わったやよ。」
「お疲れ様。」
「く〜…」
なんて図太い…グッスリだよまったく。
「お〜い。終わったぞぉ〜、起きろぉ〜」
「ん〜、後五分。」
「なんだ起きんかや?」
「みたいだな。」
「仕方ない娘やよ…起きるまでわっちもこっちで少し寝るやよ。」
「えっ!?ちょっと!?」
寝るのは良いが…何故二人してオレの膝枕なんだ!?
動くに動けん…仕方なく二人の頭を撫でる。
平和だなぁ…いつまでも平和でありますように!!
もちろん次の日もそのまた次の日も、彼女達の薬が抜けて、薬を欲しなくなるまで、治療は続き、オレ達の警護も続いた。
問題?椿がオレを「旦那様」と呼ぶ様になった…最初旦那様と呼んだ時は頭をかかえて椿は苦しんだが…多分少し記憶が戻ったと思うのだが…どぉだろ?
それと、椿が女官さんの服を着だした。巫女服みたいで可愛い。
あとは…何も起きないからかオレ、椿、道雪で稽古し出した。
まぁ、木刀での稽古では椿が一歩劣り、大層悔しがっていたが、ソレでもそこらのヤツらには引けを取らないだろぉから、そぉ悲観する程では無い。
問題なのは、武器なしでの稽古で道雪がマリアナ海溝より深く落ち込んだ事だ。
まぁ、道雪は剣士なのだから仕方ないと宥めるも、
「守るべき奥方様に遅れを取っては示しが付かない!!」
等と塞ぎ込み、二日間引き篭もった…オレが、
「稽古しないと差が広がるゾぉ。」
と呼びかけて、やっと出て来たが、少しやつれてたくらいか?ソレからオレを相手に、戸次流の基礎をみっちり行い数日で椿を投げるまでになった。
恐るべし天賦の才だな…
とは云え、まだまだ返し技に苦戦している。
問題はそんな時に起きた。
謁見殿に煙玉が投げ込まれたのだ。
騒ぎの起きた場所に道雪が向かう、オレと椿は所定の位置から動かない。
オレ達まで離れた隙に…と考えたからだ。
その時、やっぱり来やがった!!黒ずくめの集団…五人かな?
「いらっしゃぁい!!アポイントメントはありますかぁ?」
「くっ!?待ち伏せか!?」
「なんと卑怯な!!」
侵入者が何を言うのか…
「アポの無い人はお引き取り下さい。」
オレは頭を下げた。
「ふざけおって!!」
「行くぞ!!」
「おやおや、強盗さんですかぁ?」
「旦那様?コイツ等なんかそんなのと違う様な…」
「解ってるよ。まぁ、からかいたいお年頃なんだよ。」
「なめおって!!」
手に手に武器を持ち、オレ達に向かって来た。
「椿は見学ね。」
最初にかかって来た相手の腕を捻り、足を払い、空中で逆さにし、頭から落とすが、空いた手を地に付けるが逆さになってる頭に蹴りを入れる。[天狗落とし]と云う業だ。あと四人。
左右から斬りかかられ、後に転びながら足を蹴り上げ金的を蹴る。悶絶しつつ受け身も取れず頭から落ちる。[雲海]だ。
両足でってのは初めてだが…
「椿!!止めを!!」
「はい!!」
椿は二人の目に抜き手を入れて、無力化する。
「貴様等、何をしたか解っているのか!?」
何か叱られた…解せぬ。
一瞬の隙を見せたら一人が右上段蹴り!?
いきなりぢゃ当たらんよ?
一歩踏み込み右膝に右肘を叩き付ける。[支柱]の一つだが打撃が付く分相手を壊す事が出来る。だがもう片方の左足が跳ね上がり蹴って来るがそのまま回転し左肘を相手の胸に突き刺す。さっきの支柱からの連携で一つの業になる。[肘車]だ。
そのまま相手の身体をかかえ、頭から落とし膝を頭に落とす。[落葉]が決まる。
さてさて、最後の一人は…!?
あ…
「きゃぁ〜!?」
椿が人質に…
「コイツの命が惜しければ…」
「助けてぇ〜!!」
「ソイツは任せた。」
冷たく言い放つ。だって…悲鳴から全部棒読みだもん…
「ぶぅ〜。」
いや…可愛いけどね。
自分の首にかかる腕を下に抜け、両手を取り、背負い落としの要領で投げる!![二刀取り]の変化業だな。
相手は受け身も取れず、背中をしこたま打ち付ける。
はいおしまい。相手の片腕を踏み、もう片方は椿が踏み、尋問タイムだ。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




