第四百二十七話 アイラさんの恋路の記憶
一人の相手でも干からびるのかぁ…
参列したなぁ…
翌朝、オレは半死半生で目醒めた。そして朝から二回…なんであきつらくんはそんなに元気を出すんだ!?
「うふふ…旦那様、流石に元気が無くなっちゃったね。」
オレのフニャったあきつらくんを綺麗に舐めながら、上目遣いで木乃伊化しかかってるオレを見て来た。
うっ…なんてかわい…恐ろしいヤツだ!!出し過ぎて、あきつらくんは反応しなくなってるけど、オレの心が反応しちゃってるぢゃねぇか!!
危険だ!!椿?弥生?コイツは危険分子だ!!サキュバスの生まれ変わりなんだ!!
と、張り切り過ぎた自分に言い訳をして起き上がる。
ごきべきばき…背中がそんな音を立てていた。凝ってるのかな?
「そりゃ昨夜から十六回も出せばね…」
「数えてたんだ!?可愛いぃ〜!!」
「可愛いのはお前だよ!!つい張り切っちまっただろ!!」
「えっ!?」
と、椿は全身を真っ赤に染めて照れてやがるし…今更照れなくても良いだろ?
そんな椿を抱き寄せおでこに口付けをする。
この掌におさま…少し大っきくなったな…前までは掌に納まってたのに…ま、大きいのは大きいので良いもんだ…癒されるぅ〜…漫画に多いデカ過ぎおっぱいぢゃ無く、リアリティのある大きさ…やっぱこれに限るな…
と、そんな事は置いといて…照れ照れしてる椿に、
「ほら朝食に行くぞ?そのままの格好で行ってみんなに見られたいか?」
と、問い掛ける。
「旦那様以外の男に見られたく無いよ!!」
と、椿は照れ照れの余韻をかなぐり捨ててそそくさと服を着だす。
まったく…干からびる寸前のオレと違ってツヤツヤしやがって…今日が葬式って解ってるのか!?
二人で朝食を摂りに行くと、みんな既に待っていた…
「旦那様?死ぬ寸前かや?椿にいぢめられたのかや?」
「うん…めちゃくちゃいぢめられた…」
紅葉の言葉にそぉ答えると、
「椿も程々にするやよ?」
「…はぃ…」
紅葉に叱られて椿は神妙な感じになる。
「今夜は私だからね?」
って、楓に釘を刺される。オレを殺しにかかってないか?
取り敢えず朝食を摂り、殿様然とした格好に飾り立てられる。
「コレは…派手すぎない?」
「旦那様は一応お殿様やよ?そのくらいで丁度良いやよ。」
と、巫女さんみたいな衣装の紅葉に言われる。葬儀って黒ってイメージがあるんだけど…こっちぢゃ違うのか…何気に葬儀の参列は初めてだったよ…
道雪も裃だし、三吉も裃の着付けにお屋敷に来てる。三吉もオレの直属だからね…
と、なると…アイラさんは…うん、女の子だから別室か…
「何を考えてるかや!?」
「あぁ、アイラさん…帰ってたぢゃん?」
「あぁ〜…帰ってたやよ?旦那様の指示ぢゃ無かったのかや?」
「いや、それが違うんだよなぁ…なんかいきなり帰っちゃったみたいなんだよなぁ…帰って来たらあんな事件でいきなり葬儀で普通に話す時間とか無かったから気になっててね…」
「なんか有ったのかや?」
「それがイマイチ解ん無いんだよなぁ…」
「そぉかや?確かに気になるやよね?」
「アイラさんが帰って来たのはいつ?」
「昨日の午前中やよ。帰って来てすぐに襲撃があったやよ。」
「そっか…だったら帰って来た理由が解らないよな…」
と、気になる事も有るけど、先に葬儀だな…
御社に行くと、三重さん主導で水の法術を使える人達で血を洗い流していた。ホースの先端を摘んで威力を上げる…そんな感じで勢いのある水で石畳を洗ってた…
コレが終われば葬儀だな。
そんな掃除を見守ってたら、
「あ…あきつら…あの…」
背後から声をかけられてそちらを振り向くと、そこには綺麗な金髪の巫女さんが…あ!!アイラさんだ!!
《ビックリしたぁ…アフロディーテが降臨したかと思っちゃったよ…》
アイラさんはまた頬を染め、
《そ…そんな事ばっか言って!!私が惚れたらどぉすんのよ!!》
《ソレは無いだろ?この顔だぜ?力を貸して貰えてるだけで大助かりさ。所で…なんでコッチに帰って来てたの?》
《あ…あぁ…ソレは…さっき主上陛下とも話したけど…ダメって即答されちゃってさ…》
《ん?紅葉に用だったの?即答でダメとかなんか変な事しよぉとしてたの?》
オレの質問に少しもじもじしながら…
「イエス、好きになった相手が居る。言った。その男はダメ言われた。」
「そっか…アイラさんはオレのやりたい事の中核を担う人だから、紅葉もソレを知ってるから、そんじょそこらの男に引っかかって欲しく無いんだよ。」
と、フォローを入れておく。異性関係だけはこじれると仕事にも影響出るからね…
「悪い人違う…」
「そぉ言いたいのは解るよ。でも、《恋は盲目って言葉が日本には有るくらい恋愛って相手の悪い所が見えなくなったり、解ってても包み込んぢゃったりするもんなんだよね…アイラさんは騙されてたんだ。相手はプリテンダー(詐欺師)だったって思って、新たな恋を探すのも良いよ。》」
うん、紅葉がダメって言う様なヤツだもんな…まったく、誰だよたぶらかしたヤツは…
いずれ解ったら、悪いヤツなら死なせてやる…
そんな決意をしてたら、
《片思い…片想いの相手なんだ…》
と、アイラさんは告白した。
《そっか…うん、ま、良い思い出にしとくのも良いと思うよ。》
《そぉする。》
と、アイラさんは男の相談に帰ってたのか…どんなヤツに惚れてたんだろな…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




