第四百十話 デートの記憶
鑑連は何故あのまんまなんでしょぉか?
早くなんとかしないとなぁ…
「ほら、旦那様も触ってみて。」
「えっ?こんなの、触っても良いモノなのか?」
「うん、許可なら貰ってるから。」
と、水晶に触った状態の弥生に促されるままに水晶に触れる。
水晶はひんやりとしてて体温を奪ってるのが解り、コレはコレで気持ち良い。
「かなり冷たいんだな…」
「うん、そぉだね…」
「この水晶の謂れとか在るのか?」
「うん、この水晶は鈴鹿御前と坂上田村麻呂が、世界を守る為に置いたって謂れてるの…」
「へぇ〜…よく知ってるな。」
「うん、それで、千年も前の事だから、その力が弱まってて、世界が繋がる危機に有ったんだって…」
「いきなりファンタジーな…それで?」
オレは先を促した。
「うん…それで、その鈴鹿御前と坂上田村麻呂の子孫の内、特に特殊な能力を色濃く受け継いでいた四人…男一人に女の子三人、その同年代の四人で力を、この水晶に送ったら、白濁色だった水晶がこんな金ピカになったんだって。」
「へぇ…すげぇな…千年も封印って保つモノなんだな…」
オレの言葉に弥生は少し項垂れた。あれ?感心するのはそこぢゃ無かったのか!?
「一番驚いたのは、その四人が夫婦だった事なんだよね…」
「夫婦?四人で夫婦なのか!?」
「その男の人一人で三人の奥さんなの…」
「なに!?一夫多妻なのか!?」
「やっぱり旦那様も憧れる?」
「おれ?いや、オレがそんなだと弥生といちゃいちゃする時間が減るから憧れはしないな…」
「そか…でも、その男の人は他にもお妾さんが三人も居るんだよ。」
「はぁ!?全部で六人の女の子を囲ってんのか!?とんでもねぇスケベヤローだな…」
オレは憤りを隠さない。
「でも、その人は奥さんもお妾さんもみんな大事にしてるんだよ。」
「へぇ…大した甲斐性持ちも居たモンだ…」
ホント、どんなイケメンなんだか…
「うん、顔はカッコいいとは云えない容姿なんだけど、強くて優しい人なんだよ。」
「へぇ…そんなに強いのか!?」
「今の旦那様ぢゃ勝てないかも…ってくらいに。」
「ほぉ…そりゃぁ一度手合わせしてみたいな…」
「あははは…ソレはムリだよぉ〜」
「だよなぁ…」
多分どこぞのお偉いさんだな。奥さん三人にお妾さん三人…コレで、もしヒモとかだったらホントただの種馬ぢゃねぇか…
しかし、そんなでもオレより強いって弥生が言うくらい強いのかぁ…いつか戦ってみたいな…
「さて、下に行こっか?」
「ん?あぁ…」
と、今度はこの長い階段を降りる。
下に降り着いたら、
「今度はこっちだよ。」
と、社殿?の様な所に来た。なんか…
「めっちゃ厳かな感じだな…」
「だよねぇ…普段は入っちゃダメらしいんだけど、許可を貰ってるから入ってみよ?」
と、弥生に手を引かれ、社殿の奥、コレは…爪か?ソレにキバ?
「なんだこりゃ?何かの爪と牙か?」
「正解!!鈴鹿御前の爪と牙なんだって。」
「はぁ?鈴鹿御前ってすんげぇ美女だったって聞いてるぞ?」
「なんと!!その正体は、九尾の狐だったんだって!!その爪と牙を坂上田村麻呂が御神体としてこの御社を建てたって伝説なんだよね。」
なんだと!?そんなスゴい話有ったのか!?そんな話ただの一度も聞いた事無いぞ!?ソレが本当ならテレビ局が見逃さないだろ!?
三本指のミイラと同じくらいの衝撃だぞ?
いや、日本人に取ってはそれ以上かも…
「流石に触ったりしたら怒られるよな?」
「そりゃそぉだよ。ソコまでは許可が降りなかったよ…」
「だよな…にしても、九尾の狐かぁ…ただの伝説ぢゃ無いのかよ…」
と、社殿の外に出た。丁度その時、
「鬼だぁ!!鬼が出たぞぉ!!」
と、声が聞こえた。
「なんだ!?お祭りか何かか!?」
と、声のした方に行くと、身の丈三メートルくらいに、デカい筋肉、赤黒い肌に、五本の小さな角を生やした…確かに鬼と言える様なヤツが…
「撮影かなんかか?」
逃げ惑う人達は皆ケモミミに尻尾を着けている…
「旦那様!!逃げよぉ!!アレは手に負えないかも!!」
「なんでだ?逃げ惑う人達ってエキストラの一人か!?」
「違うよ!!アレはホンモノの鬼だよ!!」
はい?コイツ頭大丈夫か!?鬼なんて…
ばきん!!どごぉ〜!!
色んな礫や爆発に炎…派手な演出だなぁ…
「旦那様!!危ないよ!!」
「そぉか?こんな近くで撮影を観れる機会とかなかなか無いだろ?カメラドコだ!?」
弥生の焦り方が、尋常ぢゃ無いとは思うけど、こんな迫力ある撮影とか見逃すのは勿体ないだろ?
「まぁ、警備の人とかに言われるまでな?」
「そぉぢゃ無くて!!撮影とかとは違うの!!」
「ん?ぢゃぁ何なんだ?」
「アレはホンモノのなの!!」
「ホンモノ?」
弥生は何を言ってんだ?
「グワァ〜!!」
鬼は咆哮を上げて応戦してる人達に襲いかかる!!
襲われた人は、ガードはしてるけど、派手に吹っ飛び、気絶した。
オレは駆け寄り、容体を診る。
骨折と脳震盪…腕と肋骨…折れた骨が肺に達していたら…
「弥生!!医者!!」
「そんなの居ないよ!!」
「なら救急車!!」
「ココにはそんなの無いの…」
弥生は涙を流しながら、そぉ訴えて来た。
「ココは日本ぢゃ無いの!!」
はい?何を言ってんだ?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




