第四百五話 髙橋夫婦との記憶
紅葉の容態は大丈夫なのでしょぉか?
いやぁ…そんな風にするのかぁ…
「はへっ!?あの…波津さんや?ワシの耳は腐ってもぉたのかのぉ?」
「おやおや、鑑連さんや?もぉボケが入ったのですか?」
と、オレは我が耳を疑い、腹黒女官さんに問い返した。
「ごめん…オレの聞き間違いかも知れないからもぉ一回言って欲しいんだけど…」
「仕方ありませんわね…長様は…」
オレはツバを飲み込んだ。
「…御懐妊かと存じますわ。」
「ゴカイニン?ナニソレ?」
うん、返事がカタカナになっちゃったね…
「おめでとぉ御座います。第一子がお腹に居られますわよ。」
うん、今度は聞き間違いぢゃ無いんだよな?
「間違い無いんですか?」
「ほぼほぼ間違いですわ。暫くは励まずに様子見をして下さいまし?御懐妊初期に激しい運動をされると流産の恐れもありますから。長様には私の方からお伝えしますので、椿様と楓様には、鑑連様からお伝え下さい。」
と、普段は見せない優しい微笑みを、あの腹黒女官さんが、たたえている。
「ま…まぢかよ…二十歳で父親とか…予定してなかったよ…」
「ふん!!する事してれば出来て当たり前です。今まで出来て無かったのが不思議ですわ。よっぽど激しかったのですね?」
「あ…いや…そんな事は無いかと…」
なんか少し恥ずいんですけど…なんか急に帰りたくなったよ…あ…今ココが家だよ…
「…あ、オレは紅葉に、ココに来る様に言って来ますよ…」
なんか、居た堪れなくなって、部屋を辞しよぉとし、戸をズラした時、美少女の雪崩が起きた…なんでキミ達そこに居るんだ?
紅葉さん、椿さん、楓さん…盗み聞きとはお行儀ご悪く無いっすか?
「あらあら、三人とも…中に入って下さい。」
腹黒女官さんの言葉に、素直に中に入って、腹黒女官さんの前に三人揃って正座する。
「えと…オレは部屋に帰りますね…」
「そぉですわね。お部屋で一刻程お待ち下さいませ。」
「…はい…」
一刻ねぇ…大体二時間位だろ?そんなに長話になるのか!?
風呂は…後でみんなで入るとして…
「殿、お話は終わりましたか?」
「ん?あぁ…」
「どぉされました?」
「ん?あぁ…ん?…あぁ〜!!適任者居たぁ!!」
「…ホントにどぉされたんですか.?」
オレは父親の先輩であり、人生の先輩を見付けてしまった…
「そぉ言やぁ、道雪っていくつになるんだ?」
「はぁ…三十五になりましたが…」
「三十五かぁ…なぁ、波津殿が妊娠したって解った時どぉだった?」
あれ?オレより十五も上だったんだ…ん?オレ…五年前からこんな態度ぢゃ無かったか!?だぁ〜!!目上の人になんて態度取ってたんだぁ〜!!
「そぉですね…私は、仕事柄、連れ合いを持つのは諦めていたんですが…殿と知り合ってから人生が変わりましたよ。」
とか何か言ってるけど…
「あの…今更だけど…その…なんだ…今まで生意気な態度でごめんなさい…」
うん、こんな若造に生意気な態度取られてたらイラつくよなぁ…
「…殿?帰りの車の中での話をお忘れですか?」
「あ…うん…でも…よく考えたら何も知らないガキのまんまだったなぁ…って…」
「でしたら、今後は理解した上で、これまで通りの態度でお願いします。」
「うぐっ…ソレは…」
「気にした瞬間気が引けましたか?」
「うん…」
「よろしいですか?殿は…松岡鑑連様は一国の主であり、コト連合のまとめ役でもあるのですよ?上に立つ者が下手に出ていては国も連合も瓦解しかねません。ソレは解りますね?」
「ホントにそんな風になる?」
「はい、過去に下剋上の対象になった事が何例が有ります。」
「うわぁ〜…やだなぁ…」
「でしたらこれまで通りに接していただきたいですな。」
「はい…留意します。」
「違います。そこは「解った。」の一言で良いのです。」
「う…わ…解った…」
「ま、良いでしょぉ…して私が適任者とは?」
「ん?あぁ…その父親としての心構えとか…その辺を教えて貰おぉかと…」
「なるほど…主上陛下が、御懐妊ですか?おめでとぉございます。」
「う…うん…そぉなんだけど…上手い具合に父親が出来るか不安になって…」
「はっはっは、殿も人の子なのですな。」
「ちょっ!?笑うとかヒドく無い!?」
「いや、そぉですね…しかし…ソコはあまり考えなくても宜しいのでは無いですか?」
「えっ!?」
「親は無くとも子は育つ…との言葉も有りますし、ココですと女官さん達が面倒も見て下さいますから、あまりお気になさらずとも…」
「いやいや…やっぱり子供には愛情をたっぷり注ぎたいぢゃん!?」
「愛情が過ぎれば憎悪に繋がり兼ねませぬ故、どぉかお気を付けを。」
「うぐ…確かに…」
「しかも、殿の場合は国主であり、連合の要で有り、武人でもあるので、どの顔で子供に接するか…それによって、子供の育つ方向性も決まって来ますので、お忘れ無く。」
「そこは戸次流の基礎は全員に仕込むつもりなんだけど…」
「ソレですと、国を継ぐ者が…」
「ソレは…ラナーに任せれば…双葉殿と莉緒殿ですか?」
「うん…まぁ、やっぱり戸次流は仕込むつもりだけどね…」
「そぉですか…して、まだ御懐妊していない椿様と楓様は如何されますか?」
「えっ!?」
何か変な方向に話が向かってないか?
「御懐妊まで励みますか?」
「それって良いの?波津殿の妊娠中はどぉしてた?」
男は溜まるモノが有るからなぁ…
「私は四六時中一緒に居ましたから、なんとも…まぁ、口や手でして貰いましたが、殿の場合は奥方が三人、妾も三人…ま、浮気だの不倫だのとは言われますまい。」
「う…うん…どぉなんだろ?紅葉が怒らなきゃ良いんだけど…」
「ソコは割り切ってらっしゃるとは思いますが…」
と、道雪さんと話す。車の中での話…少し解った気がするし、今後も相談するかな…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




