表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/758

第三十八話 紅葉の恐怖の記憶

美少女は怖いモノです…

危機が去ったら別の危機だよなぁ…



いきなりの口付けに紅葉はキョトンとしている。少しして口を離す。

紅葉は顔を赤らめ俯き、小声で、


「いきなりなにするかや。」


見事な平仮名言葉になり、先程までの重圧感は無くなる。


「誤解で怒り狂う女の子の口を封じて、冷静にさせる方法はコレしか知らないから仕方ないだろ。」


努めて優しく抱き締める。

周りからは歓声が上がり指笛も鳴る。

隠してるつもりだったが、バレバレな関係だから今更感もあるが…娯楽の少ない所でのこの騒ぎ…格好の餌だな。


「あの…ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。」


日本の礼法の則った綺麗なお辞儀をする弥生。手を下腹辺りに組んでの《見た目だけ上品ぽくする相手を馬鹿にしたクソ礼儀》なんかとは違う、真に綺麗な礼だ。

オレは膝を着き、にこやかに、


「大丈夫ですよお嬢さん。貴女の友達を助ける為にした行動、ソレを咎め立てする者はココには居ない…しっかり養生してください。」


彼女…弥生は顔を上げ、膝立ちのオレを見て…


「あきつ…だんなさ…あ…あぁ〜!!」


何事か呟き頭を抱え蹲る(うずくまる)。

コレは治療班の女官さんに任せた方が良いな。


「後はお願いします。」


女官さんに伝えたが、


「先程、紅葉様にした様にして頂いても宜しいのですよ?」


何をぶっ込んで、何を期待してんだよ!?この腹黒女官さんは!?

ニヤリと笑い弥生の所に行く。

何だその意味有り気なニヤリは!?

怖くなったので退散する。

しかし…かなり強くなってたなぁ…

最期にもう一度弥生を見遣り、その場を後にした。

何故オレはココに居る!?

ココは謁見殿の紅葉の執務室。その紅葉の前にオレは正座していた。

道雪は部屋の外で瞬時に動ける体勢だ。

なにがあったんだよ!?あ…余りの緊張に平仮名になってる!?


「なぁ、あきつら?あの娘とはどんな関係かや」

「ソレはさっきも言った様に…」

「そ…ソレはしょぉちしたやよ、そのどこまでのかんけーやったかや?」


ん?何だ!?妙にしおらしく、弱々しく、儚げで…言葉が平仮名で…はは〜ん。コレが世に聞く嫉妬ってヤツだな!?プロレスラーが刺された事件みたいな?間違うなよオレ!!相手は紅葉だ!!間違ったら死ぬ!!


「弥生とは…手を繋いだり…腕を組まれたり…口付けまではして無い…そんな微妙な関係だったかな?」

「なら、あきつらはどぉ呼ばれてたかや?」


来たぁ!!最大の鬼門!!だが!!


「子供の頃は、あきくんって…中学…こっちぢゃ元服か…してからは…だんなさま…と。」

「あきくん、だんなさま…どんな意味かや?」

「鑑連のあきに敬称の一つの君を付けた一般的な呼び方で…」

「だんなさまは?」

「色んな意味がある言葉で…自分がへりくだって相手を呼ぶ時とか…」


仕方ない!!ココは意を決して…


「…女性が婚姻相手を呼ぶ時に使ったりとか…ね」


恐る恐る紅葉を見遣る…怒り、困惑、悲哀、様々な感情が入り混じり、背中から紫色の般若が顔を覗かせている幻覚が…


「あきつらは、わっちとあの娘と、どっちが大事かや?」

「ソレは…大事の方向性が全く違う!!側に居て守りたい紅葉に対して、弥生は…」


弥生はどぉだ?女として見てた…いずれは結婚するんだろぉなぁと、おぼろげに思っては居たが…紅葉を大事にしたいベクトルとは、かけ離れてる。抱いたかどうかもあるだろぉが…


「…弥生は思い出として、コレからは今の彼女の意志を大事にと思ってる。」

「ソレで…今のあの娘があきつらが良いと言い出したらどぉするかや!?」

「んな!?そ…ソレは…どぉしよぉ…?紅葉?教えてくんない?」

「さっきまではカッコ良かったのに、何でソコでわっちを頼る!?わっちがそんな軟弱に育てたかや!?…アレ?わっちはあきつらを育てて無いやよ…あきつら、わっちはどぉするべきかや?」

「イヤ…ソコでオレに聞かれても…あっ!!こんな困った時の女官さん頼りってのは!?」

「ソレやよ!!でかしたあきつら!!」


そぉと決まれば行動は速い!!

例の腹黒女官さんを頼り相談したのだが…ソレは間違いだったのかも知れない…

ふん反り返る女官さんの前に正座する主上と護衛…

立場がチグハグだ。


「なるほど…よぉ〜く解りました。この甲斐性無しの穀潰しが二股しているとの事ですね!?」

「違う違う!!二股違うから!!」

「今はまだ…でしょ?」

「むぅ〜、そぉやよ!!そぉなった時の対処法やよ!!」

「何をそんな簡単な事を…紅葉様も昨日今日産まれた小娘では無いでしょうが!!」


ビクっとなる紅葉…やっぱこの女官さんはある意味最強かも…


「そもそもこの国では《男性は三人は妻を娶りましょう》と推奨されてます!!まだ二つの空きがあるのに、浮気の一つや二つで騒ぐ紅葉様がお子様なのです!!」


キッパリ言い切られた。清々しいまでの正論だ…正論か!?

暴論に聞こえるオレはやはり日本人なんだなぁ…

しかし紅葉は目から鱗を落としながら…あ…涙だった…


「おぉ〜!!わっちが間違ってたやよ!!あきつらには後二人は娶って貰わねばならないやよ!!」


何その決意?あと二人はって…何か違う方向に走りそぉなんだが…


「あきつらよ!!ヌシはあの娘を口説くのやよ!!行きずりのアバズレを連れて来るより百倍良いのやよ!!後の一人もわっちが許可した相手なら許すやよ!!その代わりちゃんと励むやよ?」


励むって何にですか!?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ