第三十六話 親守と道雪の記憶
後始末は久清に…えっ!?自分の分は自分で!?はい、解りました。
後始末の丸投げの技を知りたい…
さて、もぉすぐお昼だ、って時間まで紅葉といちゃいちゃしてたんだが…久清!!空気読め!!
「師匠!!失礼します!!」
久清が障子の向こうで話かけて来た。
慌てて紅葉と離れる。
「どぉした?」
すら〜
障子が開いて久清が座っている。
「昨晩から裏門にて門番の様にしているあの男ですが…」
「誰だソレは?」
「何やら師匠が協力者と言っていたあの男です。」
「ん?…あぁっ!!忘れてた!!」
オレの声に反応したのは紅葉だった。
「あ…そぉやよ!、わっちも聞きたかった事やよ!!」
「昨日、南町に踏み込んだ時に居た、将軍お抱えの隠密らしくって…」
「んな!?そんな人が何で!?」
「なんでも、南町の親分の悪事の証拠を欲していたらしく…」
「ソレで?」
「一度戦ったんだけど…かなり強くて…つい生け捕りしたら懐かれて…」
「「………」」
二人とも、呆気に取られた表情を止めなさい!!整った顔が台無しです。
「ソレでオレの立場を話したら着いて来たんだよねぇ…」
「危険は無いと!?」
「無いと思うよ。」
久清に答えた。
「ソレでしたら中に入る様に言ってくれますか?「殿の許可が下りるまではココでお守り致します。」って梃子でも動かないし、朝餉も食していませんので。」
はい?何その忠犬ハチ公は!?どんな躾を誰にされたの?
「オレが行かなきゃダメな感じ?」
「そぉです。」
「解った…」
言って立ち上がるが、まだふらつく…傷は治っても血は戻らないか…当たり前だな。
ふらつくオレを紅葉が支えてくれた。
そのまま三人で裏門に向かう。
久清が代ろぉしたら紅葉に睨まれてた…オレもヤローより美少女!!その中でも紅葉のが良い!!だんげん
裏門に着いたら歩哨の如くコワモテの先生が立って居た。って道雪だ。
「そんなトコに居ると周りにも迷惑だから中に入れよ。」
後ろからオレが声をかけると、振り返りながら、
「殿がお怪我を召されている状況で賊の侵入はあってはなりませぬから…」
「誰も来ないだろ、来ても久清達が居る。心配は無用だ。」
「しかし、ソレでもいち早く察すれば…」
その先は言わせない!!
「久清達の仕事を取るな!!しかも、お前の言は久清達を侮っているとも取れる。ソレはオレの鍛え方に文句を言っているのと変わらんが?」
「はっ!!失礼仕りました。」
「オレにぢゃ無い、久清に謝罪しろ。」
「久清殿、大変ご無礼仕りました。」
素直に頭をさげた。
「解って下されば良いのです。ささ、中に入られてください。」
「承知仕った。」
やっぱり堅い…どぉにかならんもんかなぁ…
「して、殿?」
「ん?なんだ?」
「そちらの女性はどなたで!?昨晩も、殿に肩を貸されておいででしたが…奥方様とか?」
紅葉を見遣り誰何する。
道雪の「奥方」発言に焦る紅葉。可愛いなぁもぉ!!
「このお方は主人紅葉陛下だ。」
オレの言葉に道雪は一瞬呆然とした。
「しゅ…主上陛下!?」
やっとの事で言葉を発し見事なまでの土下座を披露した。
だから天下の往来でそんな事は止めなさい。
「そんな事してないで中に入るゾ。」
「はっ!!」
やっとみんなで中に入り、お昼ご飯に、ありついた。
昼餉の時に道雪をみんなに紹介した。
鑑鎮を通じて将軍と話す機会を得る。道雪の裏取りだ。
久清に任せよぉとしたら、
「師匠が招き入れたのだから師匠がして下さい!!私にもするべき事が有りますから!!」
と、取りつく島もなく断られた。やっぱりかぁ…
午後、将軍自ら謁見殿に来てくれた。
紅葉と道雪と三人で将軍に会う。
一段高い上座に紅葉、その左前にオレ、紅葉の正面に将軍、その左後ろに道雪である。
「主上陛下にはご機嫌麗しく、此度の謁見恐悦至極に存じます。」
「うむ、ぢゃが、此度はわっちぢゃ無くソコなあきつらがヌシに様があるやよ、わっちは見届け人やよ。」
「はっ、?其方の鑑連殿がですか?」
「将軍様には御足労忝く(かたじけなく)、只今少々体調が芳しく無く申し訳無い。」
オレは将軍に頭を下げて謝罪する。
「はぁ…ソレは大事無いので?」
「主上陛下の思し召しにて一難を逃れた由に御座います。」
「ソレは重畳。して此度の御用向きは?」
将軍はオレに向き直り話を進める様に促す。
「実はソコな男に付いてなのですが…」
将軍は後ろを見遣り、
「この者で?」
更に向き直り顔を良く見る。
そして目を見開く。
「親守!?親守では無いか!!昨夜の捕り物で死んだと聞いたが!?」
道雪は将軍に座礼をした。
「彼は自ら死んだ事にして当方に支えたいと申しております。」
オレの言葉に将軍は驚きを隠さず、
「何と!?ソレは何故ぢゃ!?ワシが嫌なのか!?」
「決してその様な事はありませぬ、ただ…ソコに居られる鑑連様にこそ仕えたい!!そぉ感じた次第に。」
シッカリと将軍を見据え道雪は答えた。
将軍はオレに向き直り、
「この者はワシとは旧知の仲であります。裏切りで無いならば…とも思いますれば、しかし手放したくも無く…」
「その気持ちは察するに余り有りますね。」
将軍は紅葉に向き直り、
「主上陛下にお尋ね致します。もし親守が此方に来た場合の役職等はどおお考えか!?」
おっ?すげぇ気迫だな!?悪ければ刺しちがえる気か?
「わっちはどぉもしないやよ?本人の希望通り、あきつらに任せるが?」
「解りました。ならば鑑連殿は如何お考えか?」
オレに向き尋ねる。
「基本的には本人の意志に任せたい。何か命令するのは鬼が出た時や戦場にて私の隣で背を任すくらいでしょぉか…」
「左様で?…コレまで幕府の為尽くした男の初めての我儘…鑑連殿、主上陛下、親守の事何卒よしなに。」
言って将軍は紅葉とオレに頭を下げた。
「公方様、此度の事生涯忘れませぬ。」
オレも頭を下げる。
道雪は泣きながら将軍に深々と座礼をする。
「親守、息災でな。」
将軍のその声は安らぎさえ与えるモノだった…
ソレから紅葉が上座を降り、立場を忘れ四人で他愛無く話し、盛り上がった。
夕刻まで話は尽きなかったが、お開きとなり将軍と道雪は別れを惜しみながらも堅い握手を交わし別れた。
問題が一つ片付いた。
さてもぉ一つ…弥生はどぉするか…
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。
戸次流のモデルは特にありません。
モデルを設定すると業の技法等使用許可とか必要そぉですから。
中には、その技法は門外漢には伝えられないから!!とかのお叱りもありそぉなので…
この物語中の技法は決して試さない様にお願いします。
下手したらケガをしたり、人命に関わりますので…




