第二十九話 デートの記憶
なんか謁見は直ぐに終わるそぉです。
デートに出掛けたなぁ…
その後の謁見は滞りなく進み半刻程度で終わった。
午前中いっぱいも掛からなかったくらいだ。
そぉなると、帰り支度もほとんど無いし、時間を持て余してしまった…
斯くなる上は…
「今から自由時間やよ!!あきつらとお出かけしたいやよ!!」
「良いねぇ!!オレも誘おぉと思ってたんだよねぇ!!」
はい、嘘です。陰陽院に行き式の勉強しよぉとか考えてました!!
「ホントかや?陰陽院で式の勉強とか考えて無かったのかや?」
はい、見抜かれてました!!
「あぁ…ソレも良いなぁ…紅葉が時間無かったらそぉしたかもね。」
完璧嘘です!!
ソレが第一プランでした!!
「だったら…わっちと陰陽院で一緒にお勉強とかどおかや?」
「せっかくの空き時間に?」
「あきつらが興味ある事に興味があるんやよ!!」
なんとも嬉しい申し出だが…
「他には、したい事無いの?」
「何がしたいか解らないやよ…」
「そか…なら陰陽院に行ってみるか!!」
「うん!!」
そぉして二人で陰陽院に行った。
その途中、二人組の男が前から来た。
明らかにカタギではない!!
コチラからは何もして無いのでスルーするつもりだったが…
二人の内一人がオレに肩をぶつけて来た!!
「いってぇ!!肩が外れたぁ!!」
「なんぢゃ!?大丈夫かや!?」
オレが大袈裟に痛がり紅葉が心配してオレの肩をさする。
「ざけんな!!そんなに強く当たってねぇだろ!!」
ぶつかって来たチンピラが叫ぶと、もう一人が…
「よぉ兄さん、そりゃぁこっちにいちゃもん付けてんのか?」
等と言い出した。
「えぇ〜!?ホントに肩痛いんだよ!?どっか治療院ってある?」
「ふざけんな小僧!!そんなに強く当たってねぇって言ってんだろ!!」
「そりゃぁ、そっちからぶつかって来てるから痛くないだろぉけど、オレは痛いんだよなぁ…」
完全にチンピラのお株を奪った展開だ。
「けっ!!話になんねぇ!!行くぞ!!」
立場が上そぉなチンピラはそぉ言いながら立ち去ろぉとする。
オレはソレを引き止めた。
「おい!!ちょっと待てよ…こっちにケガさせといて話になん無いだと?ふざけてんのか?」
「あ!?いいか小僧!!テメェの言い掛かりに目を瞑ってやろぉって言ってんだ!!素直に引いといた方が身の為だぞ?」
「身の為?何かする気か?チンピラ風情が?出来るのか?」
オレとチンピラの睨み合いが続いた、そこに現れたのは同心然とした男であった。
「おいおい、どぉしたんだ!?」
「聞いてくれよ、ダンナ!!この兄さんがぶつかって来て、オレ達にいちゃもん付けんだよ!!」
「なにぃ!?なんてふてぇやろーだ!!ちょいと番所まで来て貰おぁか!!」
会話を交わしつつ袖の下が少し重くなっているのを見逃さなかった!!
十手を見せて凄む同心。
「今のは全部嘘やよ!!そっちの方がぶつかって来て、わっちのあきつらにケガさせて逃げよぉとしてるんやよ!!」
「おいおい、おじょぉちゃん、嘘はいけねぇなぁ、この十手にかけてこの小僧が嘘吐いてるのは明白なんだよ!!」
「ならぬしには、ソレは過ぎたモノなのやよ!!」
言い合いが続いて見物客まで出て来た!!
同心は堪らず笛を吹いた!!
恐らく仲間を呼ぶつもりだ!!
ソレから数分、ワラワラと同心然とした男達がやって来て、何やら話し合い…オレと紅葉に向かって…
「ちょっとオイタが過ぎたみたいだな…番所まで来て貰うぞ?」
「オレ達にだけか?あっちのヤツ等は良いのか?」
「あっちは被害者だ、なんだ小僧その目は!!」
最初から居た同心はオレを十手で殴る。
「ちょいと一方的過ぎやしねぇか?こっちの言い分は一つも聞かずに…」
更に殴り続けるクソ同心…他の同心も止めるどころか、加勢し出した。
何かしよぉとしている紅葉を手で制し、何もさせない。
暫くするとお偉いさん風なヤツが通り掛かった。
「何が有ったのだ?」
その一言に同心達は振り返り後ろの男に頭を下げる。
「コレは御家老!!見廻りお疲れ様です!!なに、市中を騒がす不貞の輩を捕らえたのでコレより番所で絞り上げるよしに御座います。」
等と言っている間にオレは紅葉にある策を言っていた。
「そこな家老とやら、わっちは紅葉と云う、鑑鎮に迎えに来る様に伝えよ!!」
この家老は今朝の謁見に来ていたヤツだ。
もしかしたらコッチの素性に気付くかと思っての事である。
「ふむ、鑑鎮とな?何故その名を知っている?」
「わっちが推挙した故な。」
この会話だけで完全にコチラの素性を理解したのだろぉ、家老は後ろの部下っぽい男を鑑鎮への使いに出して、
「さて、この騒ぎの当事者全員を番所に連れて行け。」
と、その場の全員で番所に行く事にした。
番所に着いてオレは同心達により縄を打たれ、紅葉もイヤらしい目で見られている。
一緒に来た家老は事の顛末をチンピラと最初の同心達に聞いていた。
ソコに鑑鎮が慌てた様子で駆け込んで来た!!
オレの様子を見て完全に血の気が引いた様である。
「主上陛下!!鑑連様!!コレは一体何が在ったのでしょぉか!?」
鑑鎮の大声を聞き、家老の顔も蒼白になる。
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