表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/758

第二話 いちゃらぶな記憶

この話で日本とはサヨナラになります。

あぁ〜太秦映画村だなぁ…此処でやらかしたんだよなぁ…


「良いかぁ、今から三時間だけ自由行動なぁ!!ちゃんと時間守れよぉ〜!!」


引率の担任体育教師の大丸の野太いダミ声が自由時間の始まりを告げた。

女子生徒達は仲良し同士連み姦しい事この上無い。

オレはと云うと…幼馴染で道場生の飛鳥弥生あすかやよいと云う、誰憚る事無くオレを[旦那様]と呼ぶ少女と江戸時代の浪人と町娘に成り切る為にお着替えをした。


「女ってのはこんな時やたらと時間喰うよなぁ…」


オレは剣道着姿に小太刀(オレの体格で太刀だと野太刀に見えるかもだから保険だ)の模造刀にボサボサ頭、と云う如何にも浪人と云った風貌だ。


「あぁ〜!!旦那様早ぁい!!しかもめっちゃ似合ってるしぃ!!」

「おっ?やっと来たか…って…(この間二十秒)…この思わず押し倒したくなる程の美少女は誰だよ!?」

「ちょっ…恥ずかしいよ」


満更でも無い様子の弥生である。

そんな遣り取りは何処からどぉ観てもバカップルである。そして弥生は、頬を染め視線を逸らし…


「旦那様になら押し倒されたいかも…」


等とほざいたが、此処は聞かなかった事にするのが紳士だと思っていた若かりし日のオレのバカ!!

そのまま何処かにシケコみ、いちゃいちゃしてればこれから起きるマヌケを晒さずDT卒業だったかも知れんのに無駄に紳士振った所為で…



暫くデートを楽しんだ後、やって来ました井戸のそば!!二人で井戸の縁に腰掛け談笑していると、やって来ました!!テンプレヤラレ役三人衆!!

コイツ等の共通点…周りに迷惑を掛けても自分は悪くない!!注意とかしなきゃ良い!!等々のアホ理論が標準装備されているのだ。更に気が利いてるのか何なのか、コイツ等の風貌は、如何にも悪役旗本の穀潰しであった。


「おい!!小僧!!その娘の隣代われよ!!」


どこまでもテンプレな空気を読むヤラレ役である。そのままスカウト狙いかも…ヤラレ役として。

そんなヤラレ役を無視していちゃらぶする二人に、ヤラレ役三羽鴉はオレに唾を吐き掛けながら威嚇行動を止め無い。それにブチ斬れ、ドスの効いた声で…


「羽虫風情が人様の往来で迷惑振り撒いて騒いでんぢゃねぇぞ?羽虫は羽虫らしく潰され無きゃ解らんか?」


と、オレのより甲高い声の、小柄な美少女(弥生)が三匹の羽虫に喰って掛かってしまった…オレがヤリたかったのだが致し方ない、此処は譲るか。


弥生に(好きにして良いよ)と、目で訴えたのだが何を勘違いしたのか、頬を染めて…


「ちゃんと半ゴロせたらチウとか色々してくれるの!?」


等と言うもんだから悪役オーディション三人組は…


「女に護られなきゃならねぇ腰抜けは放っといて、そのままオレ等と良い事しよぉぜ?」


と宣う…全く日本語が通じて無い様子である。

もぉ付き合うのも面倒になり弥生はいきなり着物を脱ぎ出した。


「やっぱりオレ等と遊びたくなって我慢出来なくなったんだな!!」

「解るよ!!その気持ち!!弱虫とかより、オレ等とイチャイチャしたいよなぁ」


等と、自分に都合の良い事しか考え無い可哀想なヤツ等である。

そぉこぉしている内に、弥生が着物を脱ぎ、その下の鎖帷子が露わになる。


「くノ一頑張れぇ!!」


オレは力の限り声援を贈ったが集中している弥生には届いて無かった。


弥生は一番デカいヤツに向かって走り組み付いた。両腕の袖を取り両腕を一本背負いの様に担ぎ、投げよぉとする。相手との身長差を考えると、そのまま投げ飛ばすのはかなり無理がある様に見えるが脚をしっかり掬い上げているのが見て取れる。

そのまま頭から落とした!!


(うわぁ〜…二刀取り(流派に因り呼び名は異なる)を頭からとか痛そぉ…)

コレがオレの感想だ。本来この業は、背中から落としその後全体重を乗せた膝を頭(顔面や首等)に落とす即死業だが、道場では背中から落とすだけの技として教えてたのだが、アレは弥生のオリジナルのアレンジだな。


そぉしてデカ雑魚は伸びてしまい取り巻き二人に担がれ退場して行くのである。


「憶えてろよぉ!!」

「後で後悔させてやるからなぁ!!」


まさに台本通りのテンプレな捨て台詞である。


「弥生、お疲れさん、何かご褒美でもどぉだ?」


ニコっと微笑み弥生の労を労う。弥生は照れながら…


「ちう…して欲しいかも…」


何とも可愛らしぃでは無いか。しからば遠慮無く…先ずは顎クイしつつ抱き寄せて見詰めて…目を閉じろよ!!


「やっぱ此処ぢゃイヤぁ!!」


ドン!!っと弥生に不意に押されその勢いで数歩、踏鞴たたらを踏み後退する。

ガツっと足が井戸の縁に当たり姿勢を保てずに…転べばそのまま井戸の中に落ちてしまった。何ともマヌケな締まらない話だろぉか。



水に落ちたから、何とか頭から落ちるのも避けられ怪我も無く、上を見上げた瞬間に、カッコぉ〜ん!!頭に何が当たり気を失ってしまった。

まだ主人公の名前が出て来ない…

決めてない事もないけど…何故か出す機会を避けてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ