第二十七話 謁見殿と陰陽院の記憶
お蕎麦と来たらうどんも良いなぁ…
蕎麦うまかったなぁ…
謁見殿と云うからには一番の目的は謁見であろぉ。
と、云う事で、腹ごなしに建物を見て回る。
謁見の間。
一番の見所だろぉ。扇状になっている。
一番上はスダレの奥にうっすらと椅子が見える。あの椅子に紅葉が座るのだろぉ。
二段目は多分帝用か?左側より二十センチ程高い。
その隣が三段目。こっちは将軍用だな。
四段目。ココに公家衣装や、裃が並ぶんだろぉ。
五段目。
一般の人達の立ち見とかかな?
なかなかどぉして、立派なモノだ!!
格段の脇に人が通れる隙間が有るが、恐らく警護隊とかの場所だろぉ。
考えて造られている。
「コレだとわっちの姿が見えないやよ?大丈夫かや?」
「多分大丈夫だよ。影武者とかやり易くなるし、声だけなら他所からでも良いんだから。」
紅葉の安全第一を前面に出して話す。
「ソレ、わっちで無くても良いって事にならないかや?」
「そぉだけどそぉぢゃ無いよ!!紅葉が居るのが大前提だから!!病気とかでアソコに座るのが難しい時だけ代役だし!!」
「そぉやね。わっちが倒れてたら代わりが必要やよね…」
「オレにとっては紅葉の代わりは居ないんだけどね。」
なんか元気が無いのでフォローしておく、すると、紅葉は顔を赤らめ纏わり付いて来る。解り易くて嬉しいです。
さて早いけどお風呂したいけど…在るかな?
在りました!!コレ…温泉出てない?
五人くらい入れそぉな広さだ。
後で紅葉と…ダメなら久清達と入るか…
ソレはソレで楽しいかもね。
紅葉も女同士でってたまには必要だろぉし…
寝るのも女同士とかあっても良さげだし…寂しいけど…
色々見て回ったけど、良く考えて造られているのが良く解る。
設計から施工まで徹底して、良い仕事だ。
さて、今日はもぉ寝て、明日どぉするかなぁ…
ん?オレに割り当てられた部屋に、当たり前の様に紅葉が入って来て、甘えて来る。
イーコイーコしながら横になる。
今朝の今夜だから流石にお預けのが良いだろぉ。破瓜の傷もある事だし…
今夜はお互い我慢して、腕枕と抱き枕でおやすみなさ…
あのぉ紅葉さん?
何処を愛おしそぉに触ってますか?
「大きくなっても今夜は紅葉がキツいだろぉからお預けだよ?」
「みんなに言われたんやよ。今日も頑張る様なら愛ぢゃなく欲望だって…」
「試されてた?」
「ごめんやよ。」
「構わないよ。さて、今日の所はおやすみなさい。」
「おやすみなさいやよ。」
口付けを交わし、二人共その日は大人しく寝たのだった。
翌朝、女官さん達に褒められて、揉みくちゃにされた。
昨夜誘惑に打ち勝ち紅葉を気遣ったのを褒められたのだ。
朝食後、何をしたいか尋ねられ、
「一番は紅葉と散策。二番は陰陽院で調べ物!!」
と二つの候補を挙げた。
紅葉は明日の打ち合わせ等が在り、オレの同席も憚られるらしいから、陰陽院への手形だけ用意してもらい出掛ける事になった。
街の中は太秦の中みたいで懐かしくも在るが、太秦と違い、生活感がある。
すると弥生を思い出す。
元気なら良いが…
陰陽院に着いた。手形を見せると最上級のおもてなしを受けてしまった…
ココに来た一番の理由を伝えると、
「此方の資料等が解り易く書かれています。入門書で基本的な事柄が書かれてますが、九尾の狐様の一族様方には簡単すぎましょぉか?」
「イヤイヤ、見識を広める為に来た様なモノですのでこぉ云ったモノが読みたかったんです!!」
職員に渡された数冊の基礎の本を気の済むまで読み解いた。
職員さんの云う通り子供にも解り易い内容になっていた。
基本的には既に身に付けた内容だったので真新しいモノは無かった。
しかし、適性判断にタライに水を張り、手を入れて、法力を流すと、それぞれの適性の現象が起きるとの事は姫島の村では解らなかった事だ。
適性以外の術行使は可能か?
式具や式苻を用いるのが一般的で、何も使わなければほぼ不可能だと思われる。と記されている。
次に式について…
式具は繰り返し使える道具として普及しており、式苻は使い捨てとして普及している。
どちらも使用目的が微妙に異なる程度で、式自体は変わらないとの事。
今は、それぞれ専用の式が伝わっているだけで、式自体は読み解かれていないらしい。
読み解きたくなるやないか…
幾つかの例を見る。
なんか…漢字で書かれてるんだけど?
こっちの文字と明らかに違う…つか、どぉ見ても漢字だ…
どんな理屈だ?
この文字を伝えたのが九尾の狐様って事らしい…
まぁ九尾の狐様は大陸で考えられた聖獣だし…昔に実在しててこの世界に来た…
オレも似た様なモンだから在り得なくはないな…
って事は…新たな式を作り出せる可能性が出て来たのかも…
法術として発現出来れば良かったけど、新な可能性も広がって楽しみが増えた!!
もぉ少し突っ込んだ書物があれば見たかったが今日はもぉ時間的に厳しいかな?
まだ次回のお楽しみってか?
この事を早く紅葉に伝え無くては!!
そして、姫島の村で研究出来たら楽しいだろぉなぁ…
平和利用のみを目的にして!!
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