第二十六話 雨の記憶
大人の仲間入りをしました。
さらばDT!!翌日には京に行ったなぁ…
寝室に朝日が差し込んだ。
眠い目を擦り身体を起こす。
隣には最愛の美少女、紅葉が産まれたままの姿でまだ微睡んでいる。
昨夜はかなり痛がって、絶叫マシンもかくや、な大声で鳴いていた。
オレも精も魂も尽き果てて二人でそのまま倒れ込んだ様に眠りに着いた…
猿みたいだっただろぉなぁ…
彼女に嫌われなきゃ良いんだが…
そんな事を考えてたら隣がもぞもぞ動き出した。
「ん…おはよぉやよ。」
「ん、おはよ。」
嫌われては無い様で胸を撫でおろす。
唇に彼女の唇が重なる。
「朝の挨拶やよ。」
頬を赤らめ可愛い事を言う。
おかげであきつらくんは朝から仁王立ちしている!!
静まらんかい!!
そんな仁王なあきつらくんを見て彼女はオレに乗っかって来た。
昨夜の今朝だ、まだ、痛いはずだが…オレはこの快感には逆らえない!!
逆らえる男は世の中には居ないから!!
朝から二回絞られました。
昨夜からだと…十回くらい?
産まれてから一番頑張った様な気がします。
二人の秘め事は詳しく教えません!!
何でって?
恥ずかしいもん…
さて、紅葉は長襦袢を纏い、寝室を後にしお着替えの為に自分の部屋に戻った。女官さん達からからかわれるんだろぉなぁ…
オレも堅苦しく無い服に着替え、朝食に向かう。
紅葉や女官さん達との食事だが、何か女官さん達のニヤニヤが止まらない。
気付いてるんだから少しは気を使って欲しい!!
朝食か終わると出立の準備。
二日程京に泊まる予定だ。
その間の荷物…褌と正装の公家衣装と裃くらいかな?
紅葉や女官さん達は何故か荷物がオレの数倍だ。場所が変わっても女性の荷物の多さは変わらないみたいだ。
更に、京に置いたままにする荷物も有るんだとか…
オレは今回持ってったモノを置いて帰るから良いが…
女性って大変だなぁ…
さて、オレは早々に準備が終わり屋敷の前でみんなを待っていた。
「鑑連様!!おはようございます!!」
「あぁ、おはよう!!」
誰かに挨拶されて挨拶を返した。
あ…コイツオレに難癖付けて来た…秀成だ!!
前回の働きが認められて主上直下の検兵になるんだっけ?
「秀成もコレから関所に?」
「はい!!無事結婚も認められ関所近くに新居が出来ましたので、主上陛下の列に便乗しまして…」
「二人分の荷物運ぶのか?」
「そぉですね…足りなければ、京に買い出しですね。」
「かなり京に近いから利便性はそこそこか…」
「私としてはコレまでと大差無いんですけどね…」
「そりゃそぉか!!今までも検兵として勤めてたんだから個人的には幸せが増えたって程度かぁ?」
ニマニマしながらからかったのだが、秀成は晴れやかな表情で胸を張り、肯定するのだった。
その後久清達が合流して京行きの男衆の準備は整い、皆で談笑した。
そんなこんなで待っていると、やく一時間程して、紅葉と女官さん達の準備も終わり、四台の車が列をなしている。その内一台は秀成夫妻の荷物が載っているが、途中で降ろし、男衆が乗る事になる。
関所に着き、秀成夫妻の荷物を降ろしがてら検査を受ける。
前の様に絡まれる事も無く、すんなりしたモノだった。
ただ、女官さんを引き連れた紅葉だけ慌ただしかった。何がそんなに有るのだろぉか?
暫くして秀成夫妻の荷物も降ろされ、再出立の準備が出来た頃雷が鳴り出し、雨模様になる。
一応車は雨でも平気な作りだが、御者席が濡れまくり操車に難が出る。
暫く雨宿りになった。
雷が近付き紅葉が怯えまくりオレに抱き付く、ソレを支えて、落ち着かせる様に頭をなでる。
抱き付かれるのは、めっちゃ嬉しいが、紅葉を震え上がらせる雷が憎たらしい!!
まだ開発中の業だが、この雷雲をどぉにか出来るかも知れん!!
紅葉を怖がらせた罪、償って貰うぞ?
紅葉を残し、外に出る。
関所の検兵達も何事かとオレを伺う。
オレは
腰の千鳥に全神経を集中させた!!
千鳥がバチバチと鳴く。
目に見える程に小さな雷が千鳥に纏わり付く。
「ちえぇい!!」
気合い一閃!!
千鳥を居合い抜きで天に振るう!!
千鳥から夥しい紫電が走り、轟音が鳴り響き、空が割れた…ってか…雲が割れ京までの道程だけに晴れ間が出来た。
その光景に、関所の検兵達も、姫島の村の一行も、ぽっか〜ん!!としている。
この業が完成した時、雷雲斬りから縮めて[雷斬り(らいきり)]と紅葉に名付けられる。コレはもう少し先の話だ。
「やぁ…晴れた晴れた!!さ、みんな行こうか!?」
非常識な光景にオレ以外が金縛りになっていた。解せぬ。
オレが車に乗ったのを確認して、御者の女官さんが車を走らせる。
その後は何事も無く、京まで、雷雨に挟まれた道中が続いた。
京に入ってからも雷雲が割れたのが天変地異の前触れだの神の降臨だのと噂がされていた。
オレのした事はイケない事なのだろぉか?
「あきつらのする事の非常識さに今更驚かないつもりだったけど…コレは弁護出来無いやよ?」
等と紅葉に言われた…解せぬ!!
それから、謁見殿に着いて荷物を降ろし、各部屋に手分けして運び、夕食となった。
こっちにも蕎麦が在るとか…醤油も在った!!出汁は…乾燥技術がまだまだなのか、出汁醤油が欲しいが…贅沢は言うまい。
一年半振りの蕎麦はめっちゃ美味しくて、動けなくなるくらいに食べました。
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