第十二話 呼び出された記憶
戦闘シーンが少ないのは何故だ!?
いやぁ…女の子の見た目と歳は解らんよなぁ…
「えぇ〜!?村長!?オレとあんま変わらん歳で!?」
「何やの?驚くんはそこなん?」
「あ…いや、村長って、お年寄りって思い込みがあって…」
「そぉ?八十は充分お年寄りやよ?」
「えっ?八十?何が?」
「わっちが今年八十やよ?」
「はぁ!?どんな計算すればそぉなるの!?」
「ほら、わっち自慢の尻尾見るやよ。」
そぉ言い、ブワっと音がしそぉな勢いで尻尾を前に回して来た。
その尻尾の数は五本、普通の狐は黄色っぽい色だが、彼女の毛並みは赤毛、濃いだけか?
「な?尻尾が五本もあって強そぉやよ?
この尻尾が紅葉した楓に見えるからって、紅葉って名付けられたんやよ。」
「ん?尻尾の数と強さって関係あるの?」
「ん?大有りやよ?法力の総量と力強さは、尻尾の数に由来するんやよ?
単純な計算やと、尻尾二本は、一本の四倍の強さやよ?」
「へ?四倍!?」
「そぉやよ。因みに三本の三重ちゃんやと十六倍やよ?」
「へ?じゅうろくばい?」
「あ…理解が追い付いて無いよぉやね…
まぁ…因みにわっちやと二百五十六倍やよ?」
「………思考放棄して良いか?」
「あははっ。言うたやろ?単純に考えるとって、他にも色々要素あるし、本人の努力次第やよ。」
「まぁ、普通はそぉなんだろぉね。」
「そぉだ!!それよりお兄さんの事聞きたいんやよ!!」
「オレの事?」
「うん!!三重ちゃんに聞いた以上の事!!」
「どんな内容で聞いたのか…」
「ソレが…家の井戸の中にいた、此処ぢゃ無い外っ国の人で、悪者には見えないって…
ソレで鬼一匹を四半時も一人で引き付けて、子供を庇って死にかけた。ってくらいやよ?」
「ほぼ、その通りですよ、歳は十四です。」
「鬼を一人で四半時も引き付けて無事なのはどぉ説明するの?どんな法力を使ったの?」
「鬼なんかにそんなの使ってませんし、アイツ等本能で動くだけだから、時間稼ぎに集中すればホントに子供でも対処出来ますよ。」
「はぁ?法力も使わず生身で!?子供でも対処できる!?」
「ん?そぉですが?まぁ、子供が恐怖に負けず逃げだけに集中すればですけどね。」
「ぢゃぁ、報告にあった、血溜まりで死んでいた鬼については、どぉ説明するの?」
「ソレこそオレの知らない事ですが?」
「一部報告に、子供の言だけど、尻尾も耳も無い人が、鬼を素手でやっつけた。とあけどコレは誰だろね?」
「恐怖に駆られて幻覚でも見たんだろぉなぁ…よくある事ですよ。」
「口は割らないか、その現場を見た子供がイヂメられなきゃ良いなぁ。」
「ホントそぉですね。」
「なんで自分の功績を隠したがるのかや?」
「オレの功績とか知らないけど、一人でも多く助かればソレで良いぢゃん?」
「参りました。お兄さんには何を言っても暖簾に腕押しやのね。」
紅葉さんは万歳しながら降参の意を示した。
やっと解放されると思ったがソレは甘い考えだった。
「ソレはそぉと、お兄さんが余裕で鬼を引き付けてられたのってどぉやったん?」
「あぁ…ソレは相手の動きを良く見て、攻撃を躱すだけでしたよ。」
紅葉さんは頭にハテナマークでも載せた様に首を捻り唸りだす。
「躱せるものなの?」
「相手の目の動き、手足の動き、筋肉の動き、表情や呼吸やなんかの複合で判断出来る。
この説明で解らなきゃまず無理かな?」
「なるほどなるほど…理解出来ても経験が必要って事かな?」
「そぉ云う事ですね。」
「お兄さんて、どれくらい強いの?調べて良いかな?」
「良いけど何も面白い事は無いと思うよ?」
許可が出れば紅葉さんの動きは迅速で、オレの背後に周り、手に法力を集めオレに触れる。
暫くして手を離された、表情は少し残念そぉな感じだ。
「なんでやの?身体は普通の人族やし、法力は実用性無しやよ?」
「ま、そぉでしょぉね…」
「そぉでしょぉねって…何でこんなで鬼に立ち向かえるの?」
「ソレが業でしょぉ。」
「わざ…わざって?」
「身体の動かし方と、間ですよ。コレはもぉ経験でしか身に付かないですから、真似しよぉとすれば十年はかかりますよ?」
「ん、ソレは諦めゆよ。わっちには法力を使った術があるから良いやよ。」
「その法力なんだけど、実用出来るまでどのくらい掛かりますか?」
「実用の程度にも因るけど…一からなら十日くらいは…」
「ぢゃぁ、頑張って練習するかな!!」
「良かったら、此処に住んで、わっちが見て上げても良いやよ!!その代わり、兵達にお兄さんのわざってのを教えて欲しいやよ!!コレならそばに居れるやよ。」
最後の一言は全く聞こえなかったが、重要ならハッキリ言うだろぉから聞き流しても良いだろぉ。
「すぐには返事が出来ませんが嬉しい申し出ですね!!鯛生さん家族と話してから決めますね。」
「多分、良いってなるやよ。」
こぉしてこの村で暫く暮らす事になった。
美少女がそばに居る生活は嬉しい反面、処理が悩ましい。
強さの秘密は業でした。
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