第十話 按摩された記憶
気持ち良い思いをします
なんか不思議な娘だったなぁ…
結果から云うと、最高の温泉でした。
温度・線質・ハプニング!!全て良かったです!!
特にハプニングが!!
ちょっ…止め…中身入った缶コーヒーとか投げないで!!
とまぁ、こんな下らない事を思い付く程には最高だったんですよ。
そんな下らない事を考えてると家に着いた。
「ただいまぁ。」
「お兄ぃさん、おかえりなさい。」
千代ちゃんはそぉ言いながら抱き着いて来た。うん、やっぱりあと五年だな。
「お兄ぃさんに、良い話があるよ。」
「ん?良い話?」
「村で一番按摩が上手いおねぇさんが来てくれてるよ!!」
「ホントに?まだかなり身体にガタが来てるんだよねぇ。」
「そんなにキツかったの?」
「実はそぉなんだよ。」
「ちゃぁ、早く診てもらった方が良いかもね!!」
言うや否や、千代ちゃんはオレを引っ張りオレが寝かされてた部屋に連れ込んだ。
部屋に入ってすぐ、一人の小柄な美少女が正座して待ってた事に驚いた。
「千代ちゃん、おかえりやよ。そのお兄さんが言ってたお人かや?」
「はいそぉです。全身悪いみたいでお母たんでも、無理みたいらしいから、よろしくお願いします。」
「はい、任しとき。
ほしたらお兄さん、こっち来て俯せになり。」
「あ、はい」
オレは言われた通りにした。
千代ちゃんは、他にもする事があるみたいで、すぐ出て行った。
「ほな、お兄さん、始めるで。痛かっても我慢してな。
術中術後に眠くなるかもやけど、気にせんと寝てえぇからね。」
「はい、ではよろしくお願いします。」
「はい、任されました。」
ソレからは症状についても何も会話は無く、施術が続いていく。
彼女の手はすこぶる暖かく、安心出来たからか、彼女の言う通り直ぐに睡魔に暗殺されてしまった。
どれくらい寝ていただろぉか?
いつの間にか施術も終わっており、頭の中もスッキリしてるし、頭の下は程良く柔らかで、周りは良い香り、身体は…動かない!?慌てて起きよぉとしたが何やら抑え込まれている。
「お兄さん起きた様やね。」
柔らかな女性の声が上から聞こえる。目を開けて確認して…なるほど…オレは美少女の膝枕で寝ているのか!!
「恥ずかしいからあまり見んのやよ。」
「あ…ごめん…こんな経験ほとんど無くて、つい…」
「なんや、ほとんど言う事は、少しならあるんやね、わっちは初めてやのに。」
「なんか慣れてるっぽいのに?」
「千代ちゃんなんかにはよくしてたからなぁ、初めてなんは殿方にはって事やよ。」
「そぉなんですね、オレはてっきり、施術後は大体誰にでもするのかな?って思ってましたよ。」
「そ、そんな破廉恥な事は、幾ら積まれてもしやんよ!!特別なんはお兄さんだけやよ。」
少し慌てた様な受け答えが妙に可愛い。
「温泉に一緒に入るのは?」
この一言に更に慌てた様で…
「えっ!?おん!?えっ!?な、な、なななな何の事やよ?」
「その声と、喋り方、最後に触れられた感触…全部がさっき温泉に居たのは、貴女だと主張してますよ?」
「あ…えと…はい。」
さっきまでお姉さんぶってて、その後アワアワして、そしてしおらしくなる。
何?この可愛い生き物?
少しして平静を取り戻したのか、普通に話してくれた。
「お兄さんが特別だと言ったのは本心からですよ。」
「オレが特別ですか?」
「三重さんに聞きましたよ?あなたが鬼を引き付けてくれたお陰で、被害が最小限に抑えられたと聞き及んでいます。」
「あぁ…ソレですか?大した事無いですよ。」
「子供を庇って頭を討ち、死にかけた、とも聞いてますが?」
「アレは、身体が勝手に、動いただけでオレの意思ぢゃ無いですよ?」
オレは正直に話した。
「貴方の意思では無いと仰いますが、意識してても動けない事も多々ありますよ?貴方の本性が他者を大事にしているからこそだと思いますが?」
「子供を助ければ、その親が感謝するでしょ?ソレでオレに何か得が出れば良いな、つて感じの下心があったんだよ!!」
「そんな下衆な事を思ってたら、人はソレを他人に言いませんよ?」
「ぢゃぁ…キミの様な美少女に興味持たれるのが一番の目的なんだよ。」
「ぢゃぁ…とか云う人はその場の思い付きを理由にしたくなるらしいですよ?」
もぉ何も言えない…この娘はオレを良い人にしたいらしい。
少しだけ拗ねて無口になってみた。
「うふふっ、少し意地悪が過ぎましたか?先程の仕返しです。」
「ホントヒドい人だなぁ…」
「歳下の男の子にはお姉さん振りたいんですよ。
そぉそぉ、明日は村長とお会いになるんでしよ?しっかり身体中解しましたから、今から寝ても明日の朝までは眠り続けるでしよぉ。
三重さんには言っておきますからもぉ寝て下さいな。」
彼女はそぉ言うとオレのオデコに手を当てた。程無くしてオレは睡魔にヤられたのだった。
アレ?前回から出てる娘の名前がまだ出て来ないぞ?
感想とかあると嬉しいです。




