第百五話 出陣の記憶
ラナーはどぉするのかな?
まだ安定して無いんだよなぁ…
早速ラナーに飛んだオレは早々に志村勘兵衛を訪ねた。
「…………って事で、挙兵を促しに来たんだけど…どぉだ?」
「殿が刺されたとあっては挙兵せざるを得ませんな。殿はあの悪政から国を救った英雄と云う事になってますからな。」
「そぉなの?」
「殿が刺された報復と喧伝すれば、国民の理解も得られ志願兵も多く出るでしょうな。」
「なら良いが…命を捨てる事は許さんし、奉行所は通常通り治安維持に勤めさせろよ。」
「解りました。」
「場所はバタン地方になる可能性が大きいし、既にコトの守護神たる帝が動いてるから余り遅れない様にな。」
「はっ!!十日で現地に着く様に致します。」
「早えぇな!?」
「戦準備は常に出来てますから、先遣隊だけなら五日で現地に行きましょう。」
「まぢかよ…」
「道雪殿の教えですよ。」
「やるな…大方奥方の案だろぉな…」
「如何にも、奥方に言われたと漏らしておいででした。」
オレは吹き出して笑ってしまった。
「ならその先遣隊をオレが連れて行くけど大丈夫か?」
「それは誉れですな。殿も具足をお召しになりますか?」
「そぉだな…そぉしよぉか…」
兵の準備が終わるまでに具足を着けた、オレにピッタリの大きさなんだけど…なんかド派手で目立つな…
あぁ…昔は目立って戦功を上げて出世とかって聞いた事あるな…それか!?
暫くして甲冑姿の勘兵衛と勝四郎が現れた!!
「殿!!先遣隊準備完了です!!」
「それは良いけど…勘兵衛は留守番だぞ?」
「んな!?何故ですか!?」
「代官まで居なくなったら誰が政を執り行う?」
「あ…」
考えて無かったな?
「菊千代を寄越せ、その方が良いだろ。」
「はっ!!」
暫くして菊千代が甲冑姿で現れた。
「よし!!行くぞ!!」
「はっ!!」
勝四郎と菊千代を引き連れて兵士達の前に出た。出発式ってヤツだね。
「前にこっちに来る前に、オレは式苻を持ってた鬼に刺され死にかけた!!その鬼をけしかけたのがゴヒョウと判明した。そのゴヒョウがコトに攻め込んでいる。この暴挙をゆるせるのか!?」
「許せない!!」
「そぉだ!!許しちゃならねぇ!!」
そんな声が出て、一気に騒ぎ出す。
「そぉだ!!オレは許さない!!でも、オレ一人では無駄死ににしかならない!!よって諸君の力を借りたい!!諸君の力を貸してくれるか!?」
『おぉ〜!!』
みんなが鬨の声を上げた。
「仲間に一人の死者も出す事は許さない!!それでも着いて来てくれるか!?」
『おぉ〜』
また鬨の声が上がった。
「目指すはコトとゴヒョウの国境!!バタン地方だ!!行くぞ!!出発!!」
『おぉ〜』
なんかすんごい士気が高いんだけど…良いのかなぁ?
それはそれとして…馬車が二百以上とか…どこに有ったんだよ!?
移動で体力消耗したりが無い分良いけど…深く考えたら負けかも…みんなで馬車に分乗して、出発した。
道中は殆ど障害は無く、四日で京まで来た。
京を過ぎた所で小休止をするが、オレは将軍に逢いに行く。
丁度出陣の準備が出来てた様だ。
「将軍、今回もよろしくお願いします。」
「おぉ!!鑑連殿!!もぉ村からか?」
「いや、ラナーから先遣隊を連れて来たよ。」
「ラナーから?」
「一応ラナーの総大名って肩書きもあるからね。」
「おぉ、そぉだったな!!忘れてたよ。」
「押し付けといて忘れんなよな!?」
「まぁまぁ、一言みんなにも挨拶してくれ。」
ってな事で士気高揚の為に挨拶を求められた。
「先だって、主上陛下を狙ったテロが起きた!!国民の動揺を出さない為に伏せられているが、オレ、松岡鑑連が、式苻を持った鬼に刺され死にかけた!!主上陛下を狙ったこの悪行を許せるか!?答えは否だ!!誰が許してもオレは許さない!!最愛の女性を狙われたのだ!!許してなるものか!!」
『おぉ〜!!』
「主上陛下を守る為、皆の奮戦に期待する!!」
『おぉ〜〜〜!!』
ってな具合で何か盛り上がってしまった。
「なぁ、なんだあの異様な盛り上がりは?」
「婚姻行列で、主上陛下の可憐なお姿をみんな見てるからなぁ…あの可憐な美少女を害するのは悪とみんな感じてるんだよ。」
「何処の世界でも可愛いは正義だってか?」
「そんな所だな。」
「オレが刺されて死にかけた事は?」
「主上陛下を独り占めしたヤツ許すまじってヤツも居るけど、主上陛下が幸せなら血の涙を呑んで…って感じかな?」
「オレ…ココで刺されないだろぉな?」
「保障はしかねるぞ。」
「よし!!オレはラナー軍に戻るから!!」
「あぁ、バタンでな。」
「待ってるよ。」
オレが去る時、将軍の演説のあと、盛大な鬨の声が響いていた。何を言ったんだろ…
それはまぁ良いか…
馬の休憩も終わって、バタンに向けて出発する。丸一日かけて、帝の防衛軍と合流出来た。
オレが帝と話してる間に軍幹部や兵士達も交流を持ち、士気も高まっている様だ。
「しかし、帝とには目立った活躍の場が少ない感じがするんだけど…」
「なに、我等防衛軍は最終防衛線だからな、活躍の場が無い方が良いのだよ、前線で命を張るも、後方で支援や防衛線維持も同じだけの労力だ、それに偵察も戻って来て、あと三日と待たず敵最前線かここに来るとの事だ、既に狐人族の軍は先に進んでいるから明日には戦線が開かれるかもな。」
「んな!?明日!?早過ぎね?オレ達も先に進まねぇと!!紅葉と椿に何かあったら大事だよ!!」
オレは慌てて、紅葉達を追う準備をした。
「ラナー軍に告ぐ!!コレより最前線の九尾軍と合流し、指揮官を髙橋道雪とする!!あの鬼に後で扱かれない様に奮戦に期待する!!」
『おぉ〜〜〜〜!!』
とコレまでに無い気合いの入り振りだ。
道雪がどれだけの鬼振りだったか良く解るよ…
ラナー軍は馬車に分乗して最前線を目指す。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




