第百三話 知らせの記憶
村が発展するかも…
良かったのかなぁ…
「あぁ〜!!もぉ良い!!次来た時は二晩泊まって、一人ずつ相手するから、それまでに決めててくれ!!」
双葉と莉緒の言い合いはいくら待っても治らなかったので、つい叫んでしまった。
「あ…」
「その…はい。畏まりました。」
二人は可哀想なくらいしゅんとしてしまった。言い過ぎたかな?
「解ったら寝よっか?」
「「はい。」」
ソレから三人で眠りに着いた。ゆっくりとはいかないな…
朝には口で二人に二回ずつ抜き取られてしまった。
やっぱこぉなったか…次回からは一人ずつって事にしたからなんとかなるだろ。
さて、阿久良と帰らなきゃな…その前に、
「勘兵衛、この久清にそこそこ以上の仕事を回してやってくれ、将としても武人としても文官としてもそこそこ以上の働きをするからな。」
「ちょ!?師匠!?」
「なんだ?」
「持ち上げ過ぎですよ!?」
「そぉか?かなりのキレモノだろぉが、それに、コトに無い外交を学ぶ機会だからな、頼んだぞ。」
オレは久清の肩を叩いた。
「なるほど、殿は各国に久清殿をコトの代表として紹介し、更に顔を広めさせ、国交をと考えておいでなのですな?」
「そぉだな…情報は命より重い時も有るから、信の置ける者にしか頼めない。その点狐人族の久清なら何かしらの功を挙げると踏んでいる。」
「畏まりました。久清殿はコトの外交代表として頑張っていただきましょう。」
「ついでに、一緒に来てた五人は奉行所に預けて治安維持に活用してくれ。」
「はっ、仰せのままに。」
ソレから久清に耳打ちをする。
「前にオレを刺した鬼が持っていた式苻の書き方、アレとそっくりなのを集められるだけ集めろ。どこのヤツか解れば良いんだがな…」
「解りました。」
この内容は誰にも聞かれてはいない。
「ぢゃ、後はよろしく!!」
そぉ言って城を出る準備をして車に乗り、コトに向けて出発した。
道中はさしたる問題も無く三日目日暮れ時に京に入った。
そのまま謁見殿にて一泊。
その間に将軍と会った。
「…って事で、久清を外交員にしてみたけどどぉかなぁ?」
「素晴らしいですよ。表向きに久清殿、裏で服部と百地が動いてますから情報面はかなり良くなりましょう!!」
「更に久清はかなり強いから、コトの軍事力の宣伝にもなるでしょ。」
「軍事力を見せる意味は?」
「侵略するより仲良くした方が得策と思わせられる。」
「なるほど、その辺りのノウハウが無いのがコトの弱点ですな。」
「それでだけど…コトの国としての旗と歌は何かあるのかな?」
「国としての旗と歌か…無いな…」
「ソレはダメでしょ?他国に示しが付きませんよ?」
「ふむ、次回の会談で議題にしましょう、して、どの様な旗や歌が良いのだろぉか?」
「一目で解る単純な旗が良いと思うし、歌は愛を仰ぐのが良いかもね。多分、他の国は軍事的な歌だろぉからさ。」
「ならソレに倣うべきでは?」
「コトは軍事力より平和を求めているって周りに喧伝するのが狙いだね。」
「なんで愛の歌なんだ?」
「オレの祖国の国家が昔の愛の手紙の中身をそのまま使っててね…かなり気に入ってるんだ。」
「なんとまぁ…」
「ソレに、国民の心を一つにするのにも役立つからね。愛の歌は、裏を返せば、そんな平和な国を土足で踏み躙らせてなるものか!!って士気の高揚にも使えるんだよ。」
「逆説か!?ふむ、考えてみるとしよう。」
と、コレからの方針を話して盛り上がった。
「そぉそぉ、例の式苻なんだが…ゴヒョウで使われているモノが近いとの報告があったぞ。」
「ソレは本当ですか?」
「うむ、まだ詳細は解らんがな。」
「精査は必要って事?」
「そぉなるな…」
「ソレだけでも大きな前身だよ!!」
と、この情報もすごく助かる。
帰ったら報告だな。
その日はそのまま謁見殿に帰り、翌朝、村に戻った。
戻ってびっくりしてしまった。
オレが居ない十日程で、田畑は倍増して、水路もばっちり、水車も出来ており、水車用水路も作られて、堰を切り替える事で簡単に回したり止めたり出来る様にしていた。恐るべき仕事の早さ…
今回のオレの報告は主に水晶と久清の外交員化だ。
「…話は解ったやよ。万事ソレで良しやよ。」
「そぉですね。鑑連様とは思えない仕事の早さと知恵の使い様です。」
「なぁ、波津さん、何となくオレをけなしてない?」
「気のせいです。」
キッパリ言い切られた…なんか悲しい。
ラナーから持ち帰った書類も渡し精査してもらう。
問題は無いみたいだな。
ソレから数日は普段通りの日常…干涸らびる事も含めて…だったが、京からの早馬で例の式苻がゴヒョウのモノだと判明したと知らせが入った。
更に百地半蔵の知らせにて、ゴヒョウがコトに対して侵攻する準備がされていると判明した、表向きにはラナーを打ち破った報復との事らしいが、上手くすればコトとラナーの両方を手中に出来ると踏んだ為らしい。
んなアホな…
オレには疫病神がダース単位で取り憑いてんのかなぁ?
まぁ良い!!
早速、服部丹波も百地半蔵と合流しての情報収集が開始されたと報告を受けた。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




