第百話 水晶の在処の記憶
走馬灯百回
簡単に見つかったんだよなぁ…
「今回の報告は以上です。」
「解った。民衆に何が悪い事なのかの周知の徹底は引き続きやってくれ。」
「解りました。」
「あとは…水晶だが…どぉなってる?」
「はい、只今捜索中ですので、暫くお待ち下さい。」
「暫くはそれを目標にしてくれ、世界の危機だからな…」
『『はっ!!』』
全員の声が揃った。
報告の紙束をしまい、オレは城を出た、目指すは番所だ。
「うおぉす、生きてる?」
「うおっ!?びっくりしたなぁ…あ、お前は!!」
そお髙堂儀作に会うために足を運んだ。
「なんか、風の噂で武闘派組織が出来たとか聞いてさ、楽しめるかと思って来たんだけど…無いんだよなぁ…何か知らね?」
「お前が作ったって話になっててな、他所から犯罪組織が入って来ねぇんだわ。」
「オレがか!?」
「違うんだろ?でも平和になったよ。」
「平和になったなら良かったぢゃんか?」
「そぉなんだけどな…総大名様が寄越した髙橋道雪様ってのが…まぁ、しごくはしごくは地獄だわって感じでよぉ、つぎまた来た時に稽古不足だったら…とかって脅すんだぜ?怖すぎて稽古しまくりだよ。」
「はははは!!そりゃ良いや!!前のはオレに全部持ってかれた形だもんな!!」
「笑い事ぢゃねぇよ!!でもなぁ…総大名様ってのがその鬼師範より強いってんだからどんなバケモンかとヒヤヒヤもんだぞ?」
「総大名ねぇ…アレだろ?前の戦で鬼を斬りまくったって云う…」
「そぉ雷神とか言われてんだよ…そんな人に睨まれたくねぇし、どぉすっかなぁ…」
「なぁ、その鬼師範とオレぢゃどっちが強えぇかなぁ?」
「なんだ!?そんなの…」
儀作は何やら考え込む…
「…解らん!!お前や鬼師範とぢゃ全く解らん!!」
「オレは単身で呪転一家を壊滅させたんだぞ?」
「あの鬼師範も鬼を正面から斬り伏せてるからなぁ…」
「あぁ…確かになぁ…オレもその噂は聞いたな…」
「お前は鬼斬れるか?」
「さぁ?かなり硬いとは聞いたけどなぁ。」
「犯罪者は斬りまくれても鬼は流石にキツいか?」
「連れて来てくれたら斬るぞ。」
連れてこれねぇから。」
そこで二人して大笑いした。
その時誰かが入って来た。儀作はその場で座礼していた。誰だ?
振り返るとそこには遠山忠相が…なんで来てんだよ!?
「髙堂儀作!!」
「ははっ!!」
「変わりはないか?」
「はっ、先だっての呪転一家の壊滅以降目立った犯罪は起きておりませぬ。」
「なら良いが…そこな男は?」
「この者は私の友人でして、町の様子を教えてくれてまして…」
「ほぉ殊勝な心掛けだな。顔を見せよ。」
「いや…見せる様な顔をして無いので…」
オレがそぉ言うと…回り込むなよ!?
一瞬なら見られても…
頬を膨らませ、そっぽを向いた。
ソレでも見る人が見れば解る事だ。
「そ、総大名様!?」
「違います。」
オレはわざと声を変えて返事をするけど、
「ははぁ!!」
だから座礼とかすんなし!!
「すんなってんだ!!ったく…なんで今来てんだよ!?」
「はっ、最近の犯罪件数激減が同心達の怠慢かどうかの見回りをしてました。」
「そりゃ仕事熱心だな、熱心なのは良いが、そんな事してたら、同心達がピリピリし過ぎて、民衆との間に溝が出来るぞ?そぉなったら逆効果だ、そのくらい考えろバカが…」
「はっ!!以後気を付けます!!」
「解ったら奉行所に帰れ。」
「はっ、失礼します。」
忠相は取り巻きを引き連れ去って行った。
「ふぅ、全く、オレの憩いの場を壊しやがって…なぁ、そぉ思うよな…」
振り返ると儀作は座礼をしたままプルプル震えていた。
「おい?どした?」
「そ、総大名様とは知らず、数々の…」
「あ〜オレとお前の仲でそんなの要らんから…いつも通りにしてくれ。」
「えっ!?いやしかし…」
「ぢゃぁ命令、今まで通りにしろ!!」
「良いのか?」
「良いよ、オレ自身は十七の小僧なんだから…」
「後で打ち首とか無いよな?」
「無い無い、オレが寛げる場所が欲しいだけだから。」
「そんなキツいのか?」
「城ぢゃお殿様扱いで息が詰まるし、村でもお偉いさん扱いとか、仕事三昧だし、奥さん達とは子作りばっかだし…のんびり出来る場所が欲しいんだよな…」
オレはその場で寝転がる。
「オレからしたら、羨ましい限りな話なんだが?」
「美少女達との子作りは楽しいけど…回数がなぁ…」
「そんなに?」
「オレが枯れ果てるまでされる…二人がかりで…」
「羨ましいけどキツいな…」
「だろ?だからオレには安らげる場所が要るんだよ、その反動で悪人なら斬れるんだろな…」
「反動デカ過ぎだろ?」
「だよなぁ…」
オレは少し眠りに着いた。目醒めたのは夕方になってからだった…
「ふあぁ〜!!ん…オレ寝てた?」
「もぉぐっすりと。」
「かなり疲れてたか、安心してたか…どっちだと思う?」
「知らねぇよ…」
「うわっ!?冷た!!」
「ま、精神的な疲労だろな…」
「それかもな…あ、そぉだ!!儀作はさ、大きな水晶玉って知らねぇ?」
「大きな水晶玉?オレの居た村の神社にそんなのが有ったな?御神体だとか…城の下に有ったとか聞いたぞ。」
「それだぁ!!お前の村ってどこだ!?つか、今すぐ城に来い!!」
って言ってたら、番所の交代要員が来た。
「髙堂さんお疲れ様です。今日は何かありましたか?」
「特に何も無かった、後は頼んだぞぉ!!」
オレに引き摺られながらもしっかり引き継ぎをしていた…プロだなぁ…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




