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第六話 性悪な妹

リリアside


あの時、躓いて転んでしまったんですよね。

顔から火が吹くほど恥ずかしかったですわ…。

それと同時に初めてなのにいきなり踊らせてきたお母様に怒りが湧いてきて…。思わず震えてしまいましたわ。


「やはり、こんなわたくしにダンスなんて……(やらせるお母様が馬鹿なんですわ!!)。」


と恨み言まで呟いてしまいましたわ…。

しかもそれをお母様に聞かれてしまうという失態!!


流石にその時は焦りましたわ…。

お母様にめちゃくちゃに怒られると思いましたから…。

だから咄嗟に


「お…お母様(怒らないでください)…お父様(助けて!!)…。ごめんなさい…。わたくし、(初めてだから仕方ないとは思うけど)上手く踊れなくて…お兄様にもご迷惑を…(かけて…いやよく考えたらかけてないなお兄様ノリノリだったし)。」


と命乞いをしてしまいましたわ。

お母様は厳しいので、口答えは厳禁なのに…わたくしのお馬鹿!!!



すると何故かお母様とお父様は涙目になって


「もう…もういいのですよ。リリアは今のままで。」


とお母様は言った。




え、踊れなくていいんですの?

じゃなんで踊らせたんですの?

とわたくしには疑問だけが残った。





という過去があるんですの。

あれ以来ダンスはやっていないのですけど…いつまたお母様が踊れ!と言ってくるか分からないので日々脅えてますわ。


今日の食事会では、妹のアイラも居ますから…。

アイラはわたくしの事を敵視していますの。


まぁ、しょうがないですわね。

考えてみてください?自分はなにかする度にお母様に怒られているのに、いつもダラダラしている姉は全然怒られないんですよ?

そりゃあ憎く思いますわね。


わたくしだってそんなクソみたいな姉がいたらいびりまくりますわ。



アイラはいつも


「どうしてお姉様だけ髪の色が違いますの?もしかして…いえ、なんでもありませんわ…(笑)」


とか


「お姉様は良いですわよね。わたくしはお母様からの期待にこたえなくてはいけないので大変ですの…。」


とか


「我がシェイリーメル家に間もなく王子から婚約の申し込みがあるという噂なのですわ!わたくし達のどちらかだと言われていますが……ふふっ…どうかお姉様も素敵な人を見つけてくださいね?」


とかを言われますの。

まぁ訳しますと上から順に


「実は養子なんじゃないの?汚らわしい血じゃない。」


「あんたと違ってわたくしは両親に期待されていますの。あんたは愛されていないのよ?」


「あんたなんかに王子から婚約がくるわけないじゃない。せいぜい自身の身にあった人を見つけてくださいね?」


である。



あーーー、我が妹ながら性格最悪ですわね。


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