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第四話 令嬢のダンス

リリアside


クッソ憂鬱ですわ…。

はぁ……今夜は家族揃っての食事会ですの…。

わたくし、別に家族のことは嫌いではないんですのよ?

お父様はわたくしにデレデレなので良いのですが、お母様はとても厳しいんですの…。

わたくしはあまり怒られないのですが、お兄様はたまに、妹はよく怒られているんです。

いつかわたくしにもとばっちりがきそうですわ。

どうしましょう…わたくしのダラダラ生活がここで終わりを告げてしまうかもしれませんわ…。

今までのピアノや刺繍などは全然よろしいですのよ?あんなのただの娯楽ですからね。


けれどあれだけはダメですわ…。わたくしの天敵…




ダンスですわ!!



わたくし本当にダンスだけはダメですのよ…トラウマレベルですわ…。



そう…あれはわたくしが初めてダンスを踊った日のこと…。













「そろそろリリアにもダンスをさせるべきです。」


お母様は少し苛立ったようにそう言った。

わたくしは何故かダンスを習うのが周りより遅かったんですの。

正直その時わたくしは食事に夢中でしたので…あまり覚えていないのですが。


「しかし…リリアは体が弱いではないか…。」


「貴方がいつもそうだからリリアは強くなれないのですよ!?」


正直お父様とお母様はいつも喧嘩していらっしゃるので……。あまり気になりませんわ。


「はぁ…リリア、少し踊ってみなさい。パートナーは…キース、お願いします。」


出ましたわ!お母様の無茶ぶり!

わたくし今まで踊ったことないんですのよ?

そんな急に無理でしょうが!!

と心の中では荒ぶっていても話はトントン拍子で進んでいってしまう。

お兄様はもう立ち上がってノリノリですし…


「大丈夫だよリリア。僕がリードするからね。」


なら…大丈夫ですわよね?





うん、きっと大丈夫ですわ!


「ふふっ…お兄様、お願いしますわ。」


何処からか聞こえてくるピアノの音…。

お母様がひいているんですわね。

お母様自身のスペックが高いので、わたくし達にも厳しいんですの。


わたくしはお兄様の手を取って…






おぉ!踊れていますわ!

と言ってもお兄様にもつかまっているだけですけど。



ふふん!こんなこと朝飯前ですわ!



と思っていたのも束の間。

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