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サンクチュアリの朝

 チュンチュン…

 どこからか小鳥の声が聞こえて目が覚めた。


 あれ、ここは……?


 見慣れない天井と壁が目に入る。一瞬だけ自分がどこにいるのか分からなくなったけど、すぐに「そうだった!」と気づいて僕はベットから飛び降りた。

 ここはサンクチュアリの三号室。つまり、新しい僕の部屋!


 時計を見ると、針は七時を指している。

 えっと……ユウミさんは十二時に昼食を用意してくれると言っていた。

 それまで、時間を無駄にしないようにしないと。まず顔を洗って、簡単に朝ご飯を食べて、それから勉強をしよう!


 僕は伸びをして、さっと緑色のカーテンを開ける。

 暖かさをもった光が部屋の中にパッと広がった。外は素晴らしく良い天気だ。

 窓を開けて、外へ顔を突き出すと、ユウミさんが庭で花に水をやっているのが見えた。僕は思わず目を擦る。


 うわ……やっぱりユウミさんは美しいな……花が霞んで見えるくらいだよ。


 ユウミさんが花へ傾けているジョウロからは、流れる水の上に小さな虹がかかっていた。まるで絵のような光景だった。



 急いで服を着替えた後、僕は二階へ降り、シャワー室の隣にある洗面台で、ジャブジャブと顔を洗う。冷たい水と、すーっとする良い匂いの石鹸のおかげで、頭は一気にスッキリとした。


 昨夜は、ディナーの時のホームズさんたちの喧嘩のせいで、「ハッピーDAYSどころか、お先真っ暗じゃん」と思ってちょっと憂鬱になったけど……。

今は、爽やかな朝の空気に影響されてか、「まあ、何とかなるだろ」という気になっていた。


 まだ出会ったばかりだから言い切れはしないけど、ホームズさんとロビンさんは、根はとても良い人たちだと思うんだよね。ロビンさんなんて特に。犬を助けていたし。

 昨夜はただ、予期せぬ再会に混乱してしまったんだろう。うん。きっとこれからは大丈夫さ。戦い方が普通じゃなかったってことは忘れるとして、伯父さんも言っていたからね。

「物事は良い方へ考えるものだよ」って。




 さて朝食にしよう。僕は昨日買ったパンを掴んで一階へ降りる。

 大きな窓から光がいっぱいに差し込んでいる明るい居間には、とても綺麗なスミレの絵を描いているロビンさんがいた。


 ロビンさんは僕の足音を聞きつけると、すぐに振り返った。


「おはよう、マフィン君」


うん……。また名前を間違えられてるけど、良しとしよう……

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