精霊武器を取りにいってみよう
「精霊武器って何?」
「ざっくり言うと、すごい珍しくてすごい強い武器だ」
「え、何それ、欲しい!」
「でもソラ、場所は分かってんのか?」
「ああ、ついてきてくれ」
実はこの前、一人でここら辺を散策していた時にネックレスに反応があったので調べていたら、それらしき所を見つけたのだ。
俺たちはそこへと向かうことにした。
◇◇◇
その道中でのこと。
「ソラ、あんたさゲーム始めたことを妹たちに言ったの?」
そうハルに言われて思い出す。元々、俺はこのゲームを妹たちに誘われていたのだ。ショウに誘われて、すぐにゲームを始めれたのも、妹たちに誘われた時にソフトを買っておいたからなのだ。
「あ、言ってない」
「もう、言ってあげなよ。なんせ、あの2人はあんたのこと大好きなんだから」
「あとで言っておくよ」
「なあ、ソラって妹2人いるのか?」
「ああ、まあ正確には……っと、着いたぞ」
「ここ?ここってダンジョンってやつ?」
「ああ、そうみたいだ。ショウ、ここってなんて名前か分かるか?」
「ここは『風亡きの大空洞』だ。もちろん探索は終えられているはずだが……」
「多分隠し部屋だな」
「ねえねえ、入ろ!」
「ああ、行こうか」
俺たちはダンジョン内部へと進んだ。『風亡きの大空洞』は前に行った『死せる者の墓場』とは少し違い、アンデッド系のモンスターは出てこず、風属性のモンスターがよく出てきた。ダンジョン名で変わるみたいだな。
だが、敵自体はそこまで強くないので、特に何事もなく突破していく。ハルもアビリティの力でモンスターをズバズバ斬っていた。
「もう結構進んだけど、どこなんだ?」
「こっちだ」
俺はネックレスの反応を頼りにダンジョン内を進んでいく。ショウはこのダンジョンの内部までは覚えてないらしく、どこが行き止まりとか分からないらしい。
「お、ここが行き止まりだ」
「じゃあこの部屋のどこかに隠し部屋を開けるためのボタンとかがあるわけだな」
「そうなの?」
「ああ、俺のときはそうだった」
俺たちはその行き止まりの部屋を色々探索する。その時、ルクスが話しかけてきた。
『そこじゃないよ。もう少し右のほうだよ』
「ん?分かるのか?」
『うん、なんとなくね』
「こっちか?」
『そうそう、そこの近くだよ』
「あ、あった。サンキューな、ルクス」
俺は見つけたボタンを押す。すると、すぐ近くの壁がゴゴゴ...と音を立てて動き、新たな通路が現れた。
「ソラ、見つけたか!」
「やるじゃん!」
「よし、行こうか」
現れた通路の中を進んでいくと、ポッカリと空いた空間が現れた。その空間の中心に見覚えのある宝箱があった。
「ハル、あの宝箱の中に精霊武器が入ってるはずだ。開けてきてみ」
「うん、分かった!」
ハルは上機嫌で宝箱を開けに行った。その姿は見てて、とても可愛らしかった。
「あ!いっぱい入ってるよ!」
「手に入れてから、装備してみて」
「どんなのか楽しみだな、ソラ」
「ああ」
ハルが手に入れたものを装備する。その装備は全体的に緑色を基調としており、下半身の装備はスカートになっていた。ここは取得した人の性別によって変わるのだろう。
「どう?」
ハルはくるくる回りながら、そう聞いてくる。
「とてもいいと思うよ」
「ええ、ソラの言う通り、超可愛いです!」
「ありがと!まあ、でも個人的にはカッコいい方が良かったなぁ〜」
「ちょっと装備の性能を見して」
「うん、いいよ」
俺は装備の性能を見させてもらう。
旋風の羽衣…上半身用装備。装備時に素早さ、防御力上昇
特殊効果 風の鎧…物理攻撃反射
旋風の波動…下半身用装備。装備時に素早さ、防御力上昇
特殊効果 風の波動…風属性攻撃の攻撃力上昇
「なかなか強いな……」
「とうとうソラも分かるようになってきたか……。嬉しいよ、俺は」
「いや、さすがに分かるよ」
「私でも分かるよ?攻撃の反射はすごいよね!」
「分かってる……!これは成長だ!!」
「こいつ、なめてるな」
「なめてるね」
「そういや精霊武器はどうしたんだ?」
「待って、今装備するね」
ハルが装備した武器は二本の短剣だった。精霊武器の性能も見せてもらう。
風の精霊短剣…短剣。二刀一対。通常攻撃に風属性付与
特殊効果 烈風…相手にダメージを与える度に攻撃力上昇
精霊解放…???
「うーん、これもハルのアビリティに合ってるな。一回の攻撃での攻撃力の上昇率がすごそうだな」
「よーし、ズバズバ斬っちゃうよ!!」
「成長してる……!」
ショウはまだ驚きと感動の中にいるらしい。そろそろイライラしてきたな。
「ほら、ボス部屋に行くぞ」
「分かったー」
「あ、ああ。行くか」
俺たちはボス部屋に向かった。
連載18回目です。
精霊武器をゲットしたハル。これから強くなっていくのでしょうか。次回はボス戦とリアルの話です。
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