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クエストに行ってみよう Part4



 リーベリが歩いていった先にはとても大きな遺跡のようなものがあった。彼女はその中へと足を進めるので、俺たちも後をついていく。


 遺跡の中はとても広い空間になっていた。だが、中は外の森とは全く違う景色で、ここだけ別の空間になっているようだった。水が流れて、小鳥が囀り、奥には誰かがいた。


 リーベリは奥の人の元へと走っていく。俺たちは小声で話し合う。



「どうする?俺たちも行くか?」


「ソラに任せる」


「ソラさんに任せます!」


「え〜」



 どうやら2人はこういう選択は全て俺任せにしてるようだ。まったくやめてほしい。俺だって迷うし、間違えることもある。できれば話し合って決めたいんだが。



「皆さん、どうぞこちらにおいでください」



 奥の人……おそらく女性が俺たちに話しかけてきた。そこそこ遠いけど、何故かよく聞こえたその声はとても綺麗な声だった。


 俺たちはひとまずそれに従い、奥へと進む。近づくと、その女性は俺よりも身長が大きいことが分かった。そしてその姿は本で見た女神のような姿をしていた。



「まずは皆さん、ありがとうございます。この子は少し説明が足りませんから、ついていくか迷ったことでしょう。それでも信じてついてきてくれた。これはそのお礼です」



 女性が手を開くと、そこに光の球が3つ現れる。そして光の球が俺たちの元に一つずつ飛んでくる。すると急に画面が出てきた。そこにはエクストラスキル取得の文字が書いてあった。



「な!エクストラスキル!?」


「ん?何かすごいのか?まあ、エクストラって書いてあるくらいだから違うのか」


「エクストラスキルっていうのはですね、その名の通り、特定の人だけが取得できるスキルのことを指します。何か特殊なクエストをこなしたり、隠しマップに行ったりなどしてしか取得できないんです。だから持ってる人は珍しいし、崇められます」


「崇められるの!?そんなにすごいのか!?」



 エクストラスキル:女神の加護(常時発動)

      効果:自動回復、絶対防御(クールタイム1分)


 自動回復というのは勝手に回復するということだろうか。それなら中々に便利な代物だな。

 絶対防御はそのままの意味だろうか。試す必要があるな。



「す、すげぇ!!これは当たりだ!!」


「やりましたね!ソラさん!」


「お、おう!そうだな」



 2人が喜ぶということはすごいんだろう。まあ、それでも試すけどな!



「ふふッ、喜んでいただけたようで何よりです。ですがこれはここに来ていただいたお礼。次はあなたにお話があります」



 そう言って彼女は俺の方を見つめる。リーベリもそうだったが、俺に用があるみたいだ。



「申し遅れました、私は女神リーディアと言います。是非ディアとお呼びください」


 リーディアはニコッと微笑む。俺は少しドキッとしてしまう。まあ、こんな美人に笑顔を向けられたら誰だってそうなるだろう。



「私は女神と言いつつ、区分的にはこの子たち精霊と同じです。そして私はこの子たちの親でもあります。精霊の起源と呼ばれたことも何度か」



 ふむ、本物の女神ではないのか。精霊の起源……親みたいなものか?思ってたよりも奥が深いな……。



「そしてあなたは私の子どもが認めた人物です。私はそんなあなたを信用して、一つお願いをしたいのです」


「なんですか?」


「この世界の精霊武器を集めてほしいのです。」


「精霊武器?」


「精霊武器は唯一無二の武器です。精霊武器は全部で十個あり、それぞれに炎、水、風、地、雷、氷、光、闇、星、時の精霊が宿っています。あなたが持っているのでまず一つ。あと九つを集めて、私の元に持ってきてほしいのです」


「それはなぜ?」


「ここが本来精霊武器がある場所なのです。是非お願いいたします」



 すると、俺の画面にクエスト受注の画面が出てきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


          クエスト受注


          女神のお願い

 

     女神の遺跡に精霊武器を全て集める。

   

      YES          NO


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 まあ、クエストだし受けてもいいか。どうやらこのクエスト画面が出てるのは俺だけのようだ。俺はYESを押す。



「ありがとうございます。このお礼はいつかまた、しっかりとさせていただきます」



 ここからビギンまではリーディアが転送してくれるらしい。俺たちの周りが光に包まれる。それはイベントの転送時と似ていた。


 転送間際にリーベリが手を振っているのに気付いたので、俺は手を振り返した。すると、彼女は初めて笑顔を見せた。それはとても子どもらしくて可愛かった。



◇◇◇



 目を開けると、ビギンに戻ってきていた。リーディアの話ではこのクエストはすぐにこなす必要はないらしいので、色々な場所に行きつつ、精霊武器を探せばいいかと考えていた。


 ちなみに精霊武器を探すために、精霊武器が近くにあれば知らせてくれるアイテム『精霊のネックレス』を貰ったので装備しておいた。



「なんか変なクエストだったな」


「ああ、俺もこんなクエストは初めてだ」


「ソラさんはまた新しいクエストまで受けてましたしね」


「また強くならないとダメだな」


「それはこっちのセリフだ」「それはこっちのセリフです」



 俺たちは時間もいい頃合いなので、そこで解散にした。まあ、結局その後も全員ゲームを続けていたことは翌日に知ることとなる。


連載15回目です。


女神リーディアから新たなクエストを受けたソラ。次回は2回目となる学校編です。


もし面白いと思っていただけたら、応援、評価、ブクマ、よろしくお願いします!

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