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19話 ふるいの魔法(出題編)

 前回のあらすじ:


 アリはお嫁さんから大泥棒に転職した。



 今回は、謎解き問題の出題編です。

 アリからの挑戦に挑んでみて下さい。






「それじゃ〜、生地作りしましょ〜」

「おー!」「……おー……」

「と、思ったんだけれど〜、ふるいが見つからないのよね〜」


  ずこー


 これ、前回もやったよ。繰り返しネタだ。


「ふるいをするのは、粉に空気を含ませるタメだよね。だったら、風で混ぜたりするんじゃダメなの?」

「そうね〜、結界で覆って、風で撹拌しよっか〜」

「……それ、ふるいと違う……レシピ、守れない……」


 アリは、料理に関しては、とってもレシピ派なんだ。

 分量もしっかり計測するタイプだね。


「ねぇ、アリ。ふるいする魔法を考えてよ」

「……そんなの、簡単……」

「私にも、出来るかしら〜」


 どうやら、アリには、簡単な魔法らしい。


「……クレア、言われた、通り……まず、粉を結界で、覆う……」

「は〜い」

「……お箸の、高さまで、上げる……」


 すすすすっと、調理台に広げた粉が全部、見えない四角の容器ごと浮いた。結界は立方体なんだね。


「……粉を、少しずつ、落とす……」

「は〜い? アリさま、その、少しずつ落とすのが、難しいの〜。粉は、小さくて多いから、一つずつ操作とか、絶対無理だし〜」


 そうだよね、一粒ずつ操作なんて、気が遠くなるよね。

 でも、アリは、簡単って言ってたよね。


「……しんきんぐ、たーいむ……」

「え〜、教えてくれないの〜?」

「……魔法は、発想、大切……上達の、道……」


 急遽、クイズ問題になったよ。

 よ〜し、ボクだって、魔法は使えなくても、アイデアで協力しよう。

 なんたって、ボクは賢いネコだから!


「クレアさん、お掃除の時みたいに、魔法を分裂させられないの?」

「たぶん、出来たとしても、全部処理するまでに、朝ご飯になっちゃうわよ〜」


 どうやら、お掃除の魔法は、この伏線じゃ無かったみたい。

 う〜ん…… みんななら、どんな魔法にすれば良いのか、わかる?


「……チッカッ、チッカッ、チッカッ、チッカッ……」


 アリは、胸の前で左右の手を交互に肉球パンチしながら、時計の音の真似をし始めた。

 時間制限があるみたい。

 でも、アリの仕草が可愛いから、考えに集中しずらいよ。妨害だよ。

 見とれていたいよ……ずるい。


 今、使ってるのが、結界魔法だ。

 アリは、簡単って言ってたから、この結界魔法を工夫すれば出来る気がするんだ。きっとそうだよ!

 まずは、結界魔法について、おさらいしてみよう。


 結界魔法は、結界の外側と内側を分ける魔法だよ。

 有名なのだと、敷地内への侵入者がいたときに、術者に知らせる探知結界。戦闘で相手の魔法を防ぐ防御結界。敵を閉じ込めて動けなくさせる拘束結界、なんてあるよね。

 村や町、主要な街道などでは、大きな要石に、魔物除けの結界の魔法陣を刻んでいたりする。

 大きな街やお城は、城壁に結界を張ったりしてるんだ。

 皇都にもなると、都市核で都市全体に結界を張ってるらしい。


 元来、結界は、神殿の領域と外界とを隔て、穢れの侵入を防ぐタメに施されていたモノらしい。


 もちろん、この賢者の塔は元々神殿だったコトもあり、塔にある核で、いくつもの結界を張ってるんだよ。

 塔や里には、魔物や外敵は入って来れないんだ。

 周辺の森林一帯の侵入者も探知できたり、迷わせて追い返したり。

 結界のおかげで、ココはとっても安全なんだ。


 でも、その結界魔法で、粉をふるいにかけるイメージが、全然湧いてこない。


「ねぇ、クレアさん。料理で結界魔法って、よく使うの?」

「結界は色々と、便利なのよ〜」

「ボクは、そこにヒントがありそうな気がするんだ」

「ん〜、そうね〜。例えば、この後の生地作りも、結界の中に材料入れてかき回しちゃえばボウルも使わずに道具も汚さずに出来ちゃうでしょ〜」

「それって、結界の中に材料を後から追加できるの?」

「もちろん、出し入れ出来るわよ〜」


 侵入者をわざと結界内におびき寄せて、拘束したり、排除したりのやり方かな?


「他にも〜、パンを作るなら、イースト菌を発酵させるのに、結界内の時間を早めて、あっという間に発酵を終わらせるとか〜

 アイスクリンを冷やして凍らせたり、クッキーを高温で焼くのも、結界内の温度調整で出来ちゃうわね〜」

「え、結界って、時間や温度も思いのままなの?」

「そりゃそうよ〜。結界だもの〜。貯蔵庫の中の時間が止まるのも、結界があるおかげよ〜」

「あれ? そうすると、結界魔法って、空間魔法なの?」


 ボク、なんか混乱してきたよ。

 また、菌と発酵の話が出てきたしね。

 やっぱり、魔法の基礎知識がしっかり無いと、難しいのかなぁ……

 今まで使えないから、不思議なコトが出来るって程度の関心しか無かったのが悔やまれるね。


「メタちゃんは、そこからか〜。結界も空間も、時空魔法の一部なのよ〜」

「時空魔法?」

「時間魔法、空間魔法、結界魔法、転移魔法、収納魔法、召喚魔法……

 昔は、色んな魔法がそれぞれ別のモノだと考えられていたのよ〜」

「普通に、別だとおもうんだけれど、一緒なの?」

「とある勇者がね、時間と空間は相互的に作用している時空という概念があるって、主張したの〜。だけど、その理論を全然理解していなくて、知ったかぶりのホラだって、笑われたのよ〜」

「ボクにはもう、さっぱりだよ」

「……相対性理論……勇者世界の、天才……」

「物理学っていうね〜、もしも魔法がなかったらこういう計算が成り立ちますって感じの、空想を突き詰めた学問から生まれた発想なのね〜」


 空想好きって、どの世界にもいるんだね。

 ボクも、もしアリがネコミミ付けてたらどんなにカワイイかとか、空想するよ。

 最高だよね! ボク、天才かも。

 空想を学問にしちゃうとか、勇者世界はスゴいね。

 ボクも、ネコミミ学の博士になろうっと。

 キミも、門下生になる?


「ところがこのアーステラにも、天才がいたのよ〜。

 時間魔法と空間魔法の相互作用を利用した新しい術式を編み出しちゃったの〜。それで、時間魔法と空間魔法は、時空魔法の一部だってコトになったのね〜。これは画期的なコトなのよ〜」


 アリのネコミミは、やっぱり髪の毛と同じ黒色だよね。

 ボクとお揃いになるし……

 シッポも黒くて長いのがいいな〜

 先っぽだけ白いとか、可愛く無い?


「結界魔法は、空間と空間の境界に作用させる魔法だってコトや、転移魔法は、空間同士の入れ替えだとか、時空魔法の概念から、どんどんわかってきてね〜。成功率の低かったそれらの魔法が、格段に失敗が減ったのよ〜

 ちょっと、メタちゃんってば〜、私の話、聞いてますか〜?」

「うん。もちろんだよ。アリはとってもカワイイよね」


 アリは、時計の真似しながら、肉球パンチを続けてるよ。


「……チッカッ、チッカッ、チッカッ、チッカッ……」


 そろそろ、タイムアップになりそうだ。

 何とかしなくちゃ!

 あわてると、全然考えられないよ……

 こんな時に、時間を止められれば、じっくり考えられるのにね。

 ねぇキミ、ここまでで何か思いついた? ヒントがあったら教えてよ。


「クレアさん、もう時間が無いよ。アリの時計ごっこが終わる前に、早く答えを……」


 ボクがあわててるのを他所に、クレアさんは……


「あ〜、なるほどね〜。すっごいヒントだったのね〜」


 何か、閃いたみたい。

 クレアさんは、人差し指を立てて、ちょっとだけ動かした。

 そうしたら、宙に浮いていた小麦粉の下から、少しずつ粉が降り始めたんだ。

 ふるいにかけるよりも優しく静かに、粉の雪は、しんしんと降っている。


「ふふふ〜。出来ちゃった〜」

「スゴいよ、クレアさん。どうやったの?」


  パチパチパチパチ


 アリが、小さな手で拍手をしている。

 クレアさんの正解なんだ。おめでとう!

 ボク、結局、役に立たなかったかも……


「……クレア、勝ち……メタの、負け……」


 あれ? これって、ボクとクレアさんが協力して、アリの出題に答えを出すクイズだと思ってたんだけれど……

 どっちが先に答えるかの勝負だったの?


 アリは、クレアさんの頭をなでなでしている。ご褒美だ。

 クレアさん、いい歳して嬉しそう。

 ボク、悔しいわけじゃ無いよ。うらやましいんだ! ぐぬぬぬぬ……


 降り続ける粉雪が、ボクの吐息でチョットだけ舞った。

 きっと、出来上がったサブレは、ボクのため息の味がする……











 最後まで読んで下さり、有り難うございました。


 クレアさんは、どうやって、ふるいの魔法を実現させたのでしょう?

 答えと感想を、感想欄に書いて下さい。

 その中から、一番最初に最も正解に近い答えをした人1名と、一番嬉しい感想をくれた正解者1名。

 合計、正解者2名様のリクエストに応えて、キャラ絵を描きます。


  作者または、正解者の創作物のキャラ(アリ、メタ、メイ、プリン等、作者のオリジナルキャラ。または、正解者のオリジナル小説のキャラ)

  二次創作物はダメです。(他の漫画やアニメやゲーム等のキャラの事)

  エログロは、無理です。(全年齢対象作品でお願いします)

  オリジナル小説のキャラを描く場合、小説を全て読むことが出来ない可能性があります。イメージと違っていたら、すみません。

  描いた絵は、ツイッターで公開します。

  正解者のオリキャラの場合、小説家になろうサイトとツイッターでの公開が可能です。

  他サイトでどうしても使いたい場合は、相談ください。

  同人誌や有料販売等での使用は、許可してません。どうしても使用したい場合は、相談ください。

  私は、ずっと創作同人誌活動をしているので、今回の絵を、自分の同人誌で使用する可能性があります。

  その場合、創作同人誌即売会のコミティアでの頒布する可能性があるので、一次創作物扱いにします。

  印刷費、イベント参加費、交通費等で、儲けは無いに等しいので、小説の原作者には、サイトの掲載以外にメリットはありません。使用料等も発生しません。

  イベントでスペースまで来ていただけたら、在庫があるかぎり、本を差し上げます。

  最初の正解者との連絡が取れない場合は、2番目の正解者になります。


 条件は、以上になります。

 簡単に言うと、自分のオリジナル作品が無い人は、作者のキャラをリクエストしてね。

 オリジナル作品がある人は、その作品のキャラを描きます。

 ただし、エログロはダメ。

 なろうとツイッターでの使用は認めるけれど、他は、相談しないとダメだよ。

 自分だけは、同人誌を出す時に使用したくなるので、使わせてもらいます。

 コミティアで売るから、そのイラストを同人誌に使用する場合に限り、原作イラスト扱いにさせてね。

 ってコトです。


 応募期間は、20話を投稿するまでです。

 現在執筆中です……

 よろしくお願いします。


 誰も、応募が無かったら、どうしよう……

 きっと、正解がわからなかったからだと思おう……

 普通の感想もお待ちしてます。



 どうか、少しでも面白いと思ったら、感想コメントをください。

 ブックマークや評価がまだの人は、是非よろしくお願いします。

 とってもはげみになります。


 また、誤字脱字、文章の書き方が変だ等ありましたら、ご教示ください。

 よろしくお願いします。






*------------------------*


 謎解き問題に解答いただいた皆様、有り難うございました。

 20話投稿しましたので、キャンペーンは終了になります。

 当選者は、感想欄でコメントします。

 イラストは、ツイッターで発表します。

 お待ち下さい。


 また、そのうち、クイズをしたいと思いますので、楽しみにして下さい!







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