14話 アリのコト、知りたいんだ
前回のあらすじ:
アリの考えてた内容を、メタは知った。
結構重要だった。
更新が遅くなってすみません。
2回も描き直して、やっと出来ました。
ボク、メタだよ。ボクは、おぼろげながら、目が覚めてきた。
まだちょっと、頭がぼーっとする……
さっきまで、アリの意識を感じていた……
心レベルとか、クレアさんのコトとか、アリの生まれたときのコト……
アリが、語ってた……
うぅ…ん……
頭が、痛い。あ、コブできてるかも……
「あっ……メタが、起きた……」
アリの、カワイイ声が、耳元から聞こえてきた。
あれ? ボク、アリに抱かれてる。
胸、ぺったんこだけど、すりすりしようかな?
アリは、とっても良いにおいなんだよ。羨ましい?
だんだんと、ハッキリしてきた。
ボクは、確か、アリと夜食をもらいに、厨房に来て、そこで……
「ばっ、化物は?! アリ、化物、大丈夫?」
思い出したよ!
ここは1階の厨房だ。ここで、ボクとアリは、化物に食べられそうになって……
そのあと、どうなったんだろう……
ボクは、アリに抱きかかえられている。
辺りをキョロキョロ見回してみた。
化物は居ない。クレアさんが居た。
「ボクもアリも、クレアさんも無事だったんだ。化物はどこに?」
「ごめんよ〜、メタちゃん。アレ、私なのよ〜」
「えー! クレアさんの正体って、化物だったの?」
「言いふらしたら、お鍋にしちゃうわよ〜」
ひっー
クレアさんの秘密は、知りたく無かったよ……
でも、ボクは、アリの秘密を知りたいと思っちゃったんだ。
もし、知ってしまったら、ボク、アリに食べられちゃうのかな?
それでも、知らなくちゃいけない気がする。
先ほどのアリの考えてる声。
アレに重要なカギがあるはずなんだ。
重要な部分を抜き出して、しっかり検証してみよう。
読者のキミは、ドコに注目しただろうか。
アリのモノローグは、読者を意識してないから、読みづらいんだ。
ボクを見習って欲しいよ。
え? ボクは、読者を意識しすぎだって?
WEB小説は、読者の反応がリアルタイムで分かるから、気になるのは仕方ないと思うんだけどなぁ……
まず、アリの生まれた時の話。あれが一番重要だと思う。
アリの両親、大賢者さま、冒険者、聖女、精霊、神様。
すごい人達が関わってた。
ボクが会ったコトがあるのは、大賢者さまだ。
話が聞けるとしたら、大賢者さましかいない。
アリの小説のコトも含めて、お日さまが昇ったら、会ってみようと思う。
本物の心臓と核が無くて、別の何かで補ってるらしい。
だから、心が無くて、魔力がない。
あれ? でも、アリは魔法を使ってるよね?
ボクは、アリは魔法が使えると思ってたんだけど、どういうコトだろう……
それから、聖女と精霊にもらったという、本と栞。
冒険者からもらった、魔女の帽子。
本には何が書いてあるんだろう。
魔女の帽子は宝物だって、言ってた。
見たコト無いけれど、ボク、ちょっと嫉妬しちゃうよ……
どこに有るのか、探してみよう。
そして、重要そうなキーワード「心レベル」って何だろう。
アリは、今までそんな話をしたコトが無いよ。
でも、心と関係が絶対にあるよね!
最後に、約束の時。
約束って何だろう。誰としたんだろう。
アリは、心を手に入れる準備をするって言ってる。
手に入れるための準備って、なんだろうか。
知らないコト。知らなきゃいけないコトだらけだ。
他に知ったコトとしては、アリは、もうすぐ100歳。
もうすぐが、どのくらいすぐなのか。わからないけれど……
あのー、合法ロリだって喜んでる、そこの読者さん?
作者と同じレベルになっちゃうよ!
重要なのは、そんなところカナ?
あ、あとね、ボクのこと、料理下手って言ってるけれど、ボクは下手じゃないよ。苦手なだけだよ。
ほら、ネコの手なので毛が多いんだ。
毛に材料がついたり、料理に毛がついちゃったりで、大惨事になるから、苦手なだけだよ。
これ、重要だよ!
しかし、どうしてクレアさんのコトがこんなに出てくるのかなぁ……
はっきり言って、長くない? ボクの話題は数行だったのに。
なんで、クレアさんの話題、こんなに長いんだって思うよ。
アリの中では、クレアさんは重要人物なの?
嫉妬じゃないよ。重要度と比重の問題だよ。
母親と姉や娘の名前、紹介する必要ある?
重要な登場人物以外の名前を出すと、読者が覚えるの面倒だしね。
どうせなら、冒険者と聖女の名前を出してよ! だよね?
ついでだから言うけれど、クレアさんの姉のオリビアさんは、ママさんのお母さん。
つまり、クレアさんは、ママさんの叔母になるんだよ。
だから多分、40歳超えてると思うんだけど、勇者の血なのか、すごい元気で若々しいので、29歳って言ってもバレないかもしれない。
里の女性は、みんな若くて美人にみえるんだよね。
本人は、17歳だって言い張ってた。
娘のドロシーが17歳なのにだよ。嘘つきだ。
ちなみに、ドロシーも妹のミカも、今は都の学園に留学中。
寮暮らしだから、会えないし、たぶん出番は無いよ。
期待した読者のみんな、ごめんね!
あれ? ボクも、クレアさんの話を長くしてるぞ?
なんか、悔しい。ずるいよ、クレアさん……
ヒゲモジャの名前を覚えてもらえない旦那さんには、同情しておこうっと…… えっと、何て名前だったかなぁ……
ボクは、アリの顔を見上げた。
ボクの大好きな、可愛らしいアリ。
いつも、表情は読み取りづらいけれど、色々頭の中では考えてるんだ。知らないコトもいっぱいあった。
なんで今まで、ボクに話してくれなかったんだろう……
内緒だからかな? 聞かれなかったから言わなかったダケかな?
聞いたら教えてくれるだろうか。
知りたい。けれど、なんだかわからない不安を感じるんだ。
踏み込んではいけないような、そんな予感が、聞き出す一歩を尻込みさせたんだ……
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
今回は、結構、悩みました。
真面目な展開だと、面白いか不安になるので、面白くしようとすると、思ってた部分を書く前に、2000文字超えてたりして……
結局、直しなおしの繰り返しで、検証だらけの話になっちゃいました。
アリちゃんの小説を書くという目標以外に、メタのアリのコトを知ろうという、目的と方向をしっかりさせたかったのです。
なんだか話のテンポが遅くなっちゃってますが、厨房でのお話が、まだあと数話続きます。
場面転換が無いので、つらいですね><ノ
でも、面白くするので、半分くらいの期待で待ってて下さい!
少しでも面白いと思ったら、ブックマークや評価、感想コメントをしてください。
とってもはげみになります。
また、誤字脱字、文章の書き方が変だ等ありましたら、ご教示くださると嬉しいです。
昨日、指摘していただき、とっても助かりました。
作者では、何度読んでも、脳内変換しちゃっていて、気づかないものですね。
誤字報告は、誰がしたかわからないので、安心してできます。
だから、どしどしください。
よろしくお願いします。
それと、感想ページも、アリとメタのコメントがあって、面白いので、見てみてください!
ら




