13話 アリのモノローグ
前回のあらすじ;
……………………だった。
今回は、メタ視点に戻りつつ、前回の謎が明らかに!
重要な回な気がします。
ボク、メタだよ。
とても情けないけれど、厨房で化物に襲われて、食べられそうになったところで、ボクは気絶しちゃったんだ。
でも、その時、不思議なコトが起こったんだ。
なんと、ボクの頭の中に、アリの考えてるコトが伝わってきた。
何故だかわからないよ。でも、ボクは不思議生物だから、そういうコトも、あり得るんだと、納得してね!
御都合主義だよね。
……メタが、気絶した……
……メタが、気絶したら、ただの帽子……
……喋らないし、動かない……
……アリの胸に、飛び込んで来た、ケド、浮いてられずに、床に落ちた……
ドサッ
……すぐに、拾った……
……アリは、優しさを、覚えた……心レベル、アップした……
……心レベルが、何かは、はっきりしない。けど……
……たんこぶ、出来た、カナ? 膨らんだら、さわろう……
……メタは、大事。アリのだから……
……物音がして、厨房に、来たけれど……
……厨房は、お料理する、ところ……
……塔での食事は、厨房で塔番の子が、作ってくれる……
……お母さんが、いた頃は、リビング横のキッチンで、料理もした……
……今は、お茶を淹れる、程度……メタは、料理、下手だし……
……だから、厨房に、食べに来る……
……食べに行かないと、持ってきてくれる……
……便利……
……今日の、塔番は、クレア……
……クレアは、料理、ダメ……
……レシピ、通りに、作らない……ダメ……
……栞のレシピ、分量、大切……
……子供の頃、教えてあげた、のに……
……でも、美味しい……不思議……
……厨房、見ると、クレアが粉だらけで、真っ白……
……なんで、粉だらけなのか、謎……
……クレアは、昔から、ドジ……
……いたずらも好き……
……泥んこの手で、スカート、汚された……
……おままごと、してあげた……
……つまみ食い、一緒にした……
……頭、なでなで、してあげた……
……お手玉、遊んだ……
……魔法、教えた……
……泣き虫、だった……
……嘘つき、だった……
……クレアは、スズの娘……
……オリビアと、ソワレの、妹……
……ドロシーと、ミカの、母親……
……夫は、ヒゲモジャ。名前、忘れた……
……都の学園に、行って、冒険者に、なって、帰ってきたら、子供、産んだ……
……クレアは、今でも、ドジ……
……いたずらも好き……
……スカートが、汚れてると、着替え、させられる……
……料理、作ってくれる……
……つまみ食い、怒る……
……頭、なでなで、してくる……
……お手玉、数が増えた……
……魔法、得意になった……
……笑顔が、増えた……
……嘘が、上手に、なった……
「あら、驚かせすぎちゃった?」
「……ん、クレア、いたずらっ子……め!」
「ちょっと、外で、粉をはたいてくるわ」
……クレアが、扉から、急いで、外に出て行った……
……アリは、独り、厨房に残った……
……厨房は、静かになった。心臓の音すら、聞こえない……
……私は、アリ。賢者の塔に、住んでる……
……アリの名前は、アリ・キタサト・ドラグーン……
……キタサトは、お母さんの名字。ドラグーンは、じいじの名字……
……お母さんは、ヤヨイ。勇者だった……
……お父さんは、ニコル。発明家。博士って言われてた……
……アリが、生まれて、もうすぐ、100年……
……アリは、お母さんの、お腹に、5ヶ月しか、いなかった……
……生まれてすぐに、死ぬところ、お母さんの仲間が、助けてくれた……
……じいじと、冒険者と、聖女……
……一晩で、今の体に、育った……
……アリには、心臓が、無かった……
……人間の心臓に宿る、霊核も、無かった……
……精霊と、神様が、偽りの心臓と、嘘の核を、くれた……
……こうして、アリは、アリになった……
……心臓が無い、核を宿さない、魔力を持てない、心を持たない……
……この世界で、ただ一人の、魔法を使えない美少女……
……精霊は、赤、青、緑、黄、4枚の栞をくれて、消えた……
……聖女は、始まりの神様の、祝詞を、唱えてくれた……
……去り際に、一冊の本と、一枚の栞をくれた……
……冒険者は、魔女だった。沢山の魔法を、見せてくれた。教えてくれた……
……二つの、大切な、約束をした……
……旅立ちの時、冒険者の被ってた魔女の帽子を、アリに被せてくれた……
……帽子は、アリの大切な宝物……
……数年後、弟が生まれ、妹が生まれて、家族が増えた……
……お母さんも、お父さんも、ずっと前に他界した……
……数年前に、弟も、妹も、この世を去った……
……今は、弟と妹の子孫が沢山増えた……
……面倒みるのが、たいへん……
……でも、賑やかで、悪く無い……
……じいじは、ずっといる……
……メタもいる……
……もうすぐ、約束の時……
……アリは、心を手に入れる、準備する……
……クレアが、戻ってきた……
「ただいま。いやー 参った、参った」
「……クレア、メタを、脅かすため、粉かぶるの、やり過ぎ……アリ、怒るよ……」
……こういう時は、怒ってるの、ポーズ……
「ぷん、ぷん、ぷーん」 ぷくっ
……最後に、ほっぺた、膨らませると、良いって、スズが、言ってた……
……忘れがち……今回は出来た……
……心レベルが、また、上がった。今回は、追加点も、いれとく……
「粉は事故よ。ふるいを探してて、上の棚の鍋どかそうと思ったら、ひっくり返って、準備してた材料の粉を被っちゃったのよ」
「……ドジ……」
「面目ない。アリさまとメタが現れて、食べるなら〜って言い出すからついついね。まさか、気絶するとは思わなかったのよ」
……なら、仕方ない。不可抗力……
……アリも、不可抗力は、良くある……
……そうこうしてるうちに、お腹に抱えた、帽子がモゾモゾ動いた……
うぅ…ん……
「あっ……メタが、起きた……」
ココで、ボクは、目が覚めた。
アリの考えてるコトも、伝わってこなくなった。
ボクは、アリと一緒にいるだけで、楽しくて、それで良かった。
でも、アリのコトを、あまり知らなかったのかも知れない。
もっと、もっとアリを知らなくちゃいけないって、ボクは思ったんだ。
最後まで読んでくれて有り難うございます。
前回、………だった部分が、全部判明しました!
そして、アリの生まれた時のコトが、臭わせていましたが、少しだけわかりました。
倍の文章を削ったりしたので、分かりづらい所もありますが、とっても重要回です。
なんとか、朝飯前に出来ました。
最近、寒くてなのか、冬コミからずっと、左肩が痛いです。
左腕とか手首とかも痛いです。
次回の投稿日は未定です。すみません。
まだ書いてないから……
段々と、執筆に時間がかかるようになってきました。
最初は、5時間で書いて、時間かかっちゃったなー。そのうち、馴れたら3時間くらいで書けるかなーなんて、思ったのですが……
最初に、1日1話2000字書くって、目標立てたのに、実現できてません。
気づいたのですが、この目標、逆に自分の限界値を設定してしまってた気がします。
1000字1時間とか、出来るかわかんないけど、そういう目標にしないと、ダメだったのかも?
あと、ツイッター見ちゃって時間経っちゃうの。ダメですね。
もっと、スケジュール管理しなくちゃ……
それから、自分が想定してたエピソードが、文字数に収まらない。
これは、経験していって、どのくらいの話が、この文字数になるって、わかってこないとカナ?
小ネタを入れていくと、あっという間に超えますね。
少しでも面白いと思ったら、ブックマークや評価、感想コメントをしてください。
とってもはげみになります。
また、誤字脱字、文章の書き方が変だ等ありましたら、ご教示ください。
よろしくお願いします。
感想ページも、アリとメタのコメントがあって、面白いので、見て、参加してください!
ぐ