表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/22

11話 モンスター

 前回のあらすじ:


 アリが可愛い。



 作者はオバケが苦手です。

 小学一年生の時に、聞きたく無い怖い話を近所の上級生のお姉さんに聞かされたからです。

 しかも、5分以内に他の人に言わないと、自分が体験するって言われたんです。

 親に話すと、親が襲われるって。

 誰にも話せず、泣くしかなかった。

 それ以来、あの怖い話を聞かされた公園の砂場には、近づけなくなりました。






 ボクとアリは、音のした厨房の方へ向かった。

 もちろん、ボクが先頭だよ。アリに何か有ったら、すぐに逃げられるようにね。

 でももし、オバケだったら…… ガクブル……


 アーステラには、モンスターと呼ばれる魔物や怪物、化物が沢山存在している。


 スライム、ホーンラビット、ゴブリン、コボルト。ここら辺は弱いらしい。ボクより強いけどね。

 色や武器、体格等で、ここからまた、細分化されてるんだ。

 グリーンスライムや、双角ラビット、ゴブリンファイター、コボルトクロー。

 どれも、ノーマルより強い。ボクよりすごく強い。

 ホーンラビットの肉は食べれる。定番メニューだ。


 ボア、ブル、ゴート、ウルフ。四本足の魔獣だ。体躯が大きいので、初級冒険者では、厄介な相手かもしれない。

 ワイルドボア、マッドブル、スケープゴート、ロンリーウルフとかいる。

 これらのモンスターのお肉は、結構美味しい。ウルフだけは筋が多くて、人気が無いけど……


 オーク、オーガ、ミノタウロス、トロル、エティン。

 二本足で歩くモンスターも沢山いるよ。知能が低く、暴力的なんだ。

 オークやミノタウロスの肉は、処理をしっかりすれば、美味しいと評判なんだ。

 他の肉は、臭すぎて食べれたもんじゃないって、聞いた。


 ロックバード、ハーピー、グリフォン、ハミングバード、ツイッター。

 空飛ぶ魔物も、沢山いるんだ。

 ツイッターは、絡まれると厄介だよ。うかつに関わると、仲間を集めて、炎上させられる。

 毒を吐いてきたりと、気をつけないとならないモンスターだ。

 鳥系は、毒さえなければ、美味しいお肉が自慢だね!


 スケルトン、ゾンビ、ゴースト、スピリット、レイス、リッチ。

 アンデットモンスターは、怖い! ボク、大嫌いだ。苦手だよ。

 しかも、食べるところないしね。


 セイレーン、バンシー、サキュバス、インキュバス。

 人を惑わすモンスターもいるんだ。

 うかつに近寄ると、こっちが食べられちゃうよ。


 そして、ドラゴン。

 アーステラでも、ドラゴンは、最強種になるんだ。

 ドラゴンの肉は最高級品。極上の美味しさらしいよ。


 名前だけ列挙したけれど、どんな姿か想像できる読者は、相当なファンタジー好きだね!

 アーステラに来たら、楽しめると思うよ。

 え? 解説がお肉のコトばっかりだって?

 作者はもっと詳しく書いたんだけど、長たらしい解説本になっちゃったから、全部省略したんだよ。

 アリの小説にも、そのうち出て来るのかな?


 山や森や草原、湖や大海原、そして空。色んなフィールドに現れるモンスター達。

 ダンジョンや塔、古代遺跡や廃都市なんかも、モンスターの住処になってる。

 どこからともなく、湧いて出て来る。倒しても、倒しても……

 そして、モンスターは、人を襲う。人族にとっては、厄介な敵なんだ。


 ここは、いにしえからの歴史ある賢者の塔。古くは龍の神殿と呼ばれていた場所だ。

 つまり、塔であり、古代遺跡でもあるんだ。

 いくら結界があるから外から侵入不可能だって言っても、内部で湧いたんだとしたら?

 そんな可能性が、ボクの頭をよぎったんだ。


 こういう場所に現れるモンスターは、アンデット系が定番だよね。

 てことは、やっぱり、オバケ? やだよー……


 厨房の扉は、少し開いてて明かりがもれていた。

 ボクは扉の影から覗き見る。

 床には、鍋が散乱していた。

 調理台の影に、白いけむりのほうなモノが、モワモワしてる。

 影が動いた! 何かいる!!

 ここは、あわてちゃダメな場面だ。


  ひっひっふー


 気を落ち着かせるために、一度深呼吸をしてから……


「くわばら、くわばら」


 ボクは、オバケ除けの呪文を唱えた。

 勇者世界では魔法が使えないはずなのに、なんでこんなに沢山の呪文が存在するんだろう?

 ちょっと、疑問に思いながらも、今のボクには、ありがたいんだ。


「よし、そーっと慎重に……って、アリ?!」


 ボクが静か〜に、そ〜っとって、行動しようとしたのに、アリってば、堂々と扉を開けて入っちゃった。

 アリには、恐怖も無いみたい。たいへんだ〜

 ボクはあわてて、アリの前に急いで出ようとしたんだ。

 そしたら、目の前に、す〜っと白い姿が……


  ぎゃーーー!!!!


「くわばら、くわばら、くわばら。ポマード! ポマード! ポマード!!」


 真っ白な粉をまき散らしてこっちを睨む、リッチみたいな、ヤマンバみたいな、ば、化物が、そこにいたんだ。

 ボクは、武器を持ってない。実は魔法も使えないんだ。戦っても、勝てる訳が無い。


「アリ、ボクが囮になるから、早く逃げて!」


 本来なら、足がすくんで動けなくなるところなんだけれど……

 生憎、ボクは下半身が帽子だから、足が無いんだ。すくまなくてすんだ。

 前足は手だよ! 異論は認めないよ。

 ボクはアリと化物の間に、アリをかばうように立ちはだかってやる。

 両手をいっぱいに、これでもかって広げて、ちょっと涙目になったって睨みつけてやる!


「来るなら来い! ボクは、お前に食べられたって、アリを守ってみせるんだ!」


 精一杯の声で、恐怖に打ち勝つように、ボクは叫んだ。

 化物は、一瞬戸惑ったのか、ひるんだのか。

 しかし、そこまでだった。次の瞬間、化物は両手を前に突き出して……


「タベチャウゾ〜〜」


  ぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!


 塔の最上階まで届きそうな、ボクの悲鳴がこだまして……

 ボクは、アリの胸に飛び込んじゃった。


「……メタ、落ち着いて……」


 化物の笑い声が聞こえる……

 アリは、なんで冷静でいられるのさ?

 そっか、アリは、怖いと思う心が無いんだ。むしろ、なんだか楽しそうに。

 でもそれでは、危険を危険と認識できない。とっても危ういコトなのに……


「オイシソウ〜〜」


  ぎゃっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!


「マルカジリ〜〜」


  くぁwせdrftgyふじこlpーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 ボクは、声にならない悲鳴をあげた。

 ネタが古いって?

 勇者世界とアーステラでは、情報が伝わるまでに時差があるんだよ。仕方ないよ。

 だから、こっちだと、これから流行るよ。明日から、大流行だよ!


 ボクは、アリの胸の中で、あまりの恐怖から意識を手放した。


 アリ、ごめん……

 どうせ食べられちゃうなら、美人のサキュバスお姉さんが良かったよ……











 最後まで読んで下さりありがとうございます。


 ツイッターは、恐ろしい魔物ですね。

 小説の宣伝用に、新しいアカウントを作ったのですが、フォローしまくったりしたせいか、リプしても、相手に表示されないんです。

 新規アカで、変なコメントばっかり残すひどい人達対策っぽいのですが……

 とってもトホホです。


 そんなんでも良いからフォローしてくれる人がいましたら「@narorurs」をフォローしてください。


 そして、次回は、これから執筆するのですが、メタが失神してしまったので、アリ視点でのお話になるかもしれません。

 今回、アリちゃん、全然出番無かった感じなので、アリづくしです。

 楽しみに待って下さい。



 少しでも面白いと思ったり、最後は気絶して残念だったけど、メタは頑張った! もっと頑張れーって思ったら、ブックマークや評価、感想コメントをしてください。

 とってもはげみになります。


 また、誤字脱字、文章の書き方が変だ等ありましたら、ご教示ください。

 よろしくお願いします。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ