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謎の声「きこえましたかよかった」
「少し力を貸してほしいのです」
ぼくはそこで疑問を感じた。なぜ精霊もしくは神ようなすごい存在がぼくのようなちっぽけな存在に助けてを求めるのか…
いや違う…! 試されてるのだきっと!
ぼくは「困ってるのですね…?わかりました!」
謎の声「ありがとう。では誘導しますのでこちらに来て頂けますか?」
ぼくは言われるままに登山道からそれて獣道をかき進んだ。
しばらく進むと美しく輝く銀色の物体が目の前に現れた。
その大きさテニスコートよりすこし大きいくらいだろうか… でかい!
これが神の乗り物か…宇宙船のたぐいかな
それにしても美しい。
ぼくはその存在に圧倒されてると謎の声は現在の状況を説明してきた。
要約すると宇宙船のシールドが故障し外からじゃないとシステム再起動によるシールド再開ができないらしい。
内部からでも操作は可能だがそれも故障してる。
彼らにとって酸素は毒であり外に出られず困ってるとのこと。
万能の神が酸素に弱い…ってもしかして神じゃない?もしや宇宙人か…侵略? いや捕縛されチップを埋め込まれる…?
とか考えてると「わたしたちは神ではありません。」と言ってきた!
え? 念じてないのになんで… 心が読めるのか
変な事想わない方がいいね… 恥ずかしいし!
ぼくは驚きながらも指示されるまま操作盤をいじる。
「よし完了! あとは右端にある赤いボタンを押して下さい。」
わかりました!とぼくは言い放ちボタンを押した。
ウィーンと作動音がかすかに響きゼリーのような透明感の膜が宇宙船を包み込み始めた。
しばらくすると完全に宇宙船を包む。
カチャっと音がし扉が開く。
金髪の腰まである美しい髪をなびかせながらこの世とは思えない美しい女性が姿を表した。
「助けて頂きありがとうございました。お礼をしたいので母艦まで来ていただけますか?」
ぼくはあまりの美しさに足がガクガク震え胸が張り裂けそうになる!
ヒロ…
ん? なんか謎の声とは違う声が…聞こえたような…
まぁいいや… 美女にはい!っと返事をして宇宙船に乗り込もうと…
ヒロト! 起きろ!
な、なんだよー!いいとこなのに!
ぼくはガバっと起き上がると姉が仁王立ちでこっちを見下ろしてる。
おいヒロトよ… アイスこうてこい
ぼくのほっぺをペシペシしながら笑う姉。
ニチャア…
わかったわかったよ。買ってきます!
ぼくはヒロト。17歳の高校生。
姉は25歳の社会人。
昔からいつもいじってくるけど根はやさしい姉貴
と信じてる。