プロローグ
初投稿って緊張する。
さて、
この物語を始めるにあたって聞いておきたいことがある。
【異世界への転生】とは、果たしていいものなのだろうか?
そりゃぁ、現実には存在しない「魔法」があったり、およそ今の人類ではあり得ないことが当たり前のように扱われる世界なんて、素晴らしい限りだ。羨ましいことこの上ない。
…しかし、考えてみてほしい。
本当にソレは羨ましがることなのか?
現実の世界では銃って代物があるだろう。
当たれば間違いなく死ぬ。痛いなんてものじゃない。みっともなく涙やヨダレなんかを垂れ流してのたうち回りながらやっとの思いで死を迎えるんだよ。
異世界に行ったとしても、それは変わらないんじゃないか?
魔法が当たれば間違いなく「痛い」
回復魔法なんてものもあるだろうが、自分が受けた痛みは感覚としてではなく、記憶として残る。
「傷は回復はしましたので大丈夫です」なんて言われても、再び相手に向かっていくなんてのは正気じゃないと思うんだよ。
「何を考え込んでるの?さっさと異世界行ってハーレムでも作ってこればいいじゃないか?」
「いや、それも魅力的なんだけど。違うんだよなぁ。今言っただろうに」
「だったら痛覚を遮断すればいい。痛みさえ感じなければいいんだろう?」
「それは俺が人であることを捨てた気がする。痛みってのは嫌いだが、人としては大事な要素の一つでもある。だからその案は却下だな」
「…ねぇ。君面倒くさいって言われない?そんな正確だと、生前は友達とか少ないんじゃないかな?」
「余計なお世話だ。友達ならちゃんといたさ…多分」
会話の流れからして、俺が既に死んでしまったことは察してほしい。
なんの変哲も無い死に様。
誰かを助けようとした訳でもなく、ブラック企業に入社して過労死した訳でもなく。ましてや自殺でも無い。
通り魔に刺されてあっさり出血死。
それが俺、【霧島 礼央】の死因であり最後だと、目の前にいる神様らしき人に聞いた。
まぁ実際に死んだ実感なんてものはないが、本当のことなのだと思う。
_______なんとなくだけど。
「じゃぁ転生はやめておくのかい?勿体ない。せっかく二十七歳と言う若さで亡くなった童○を哀れんだ私が第二の人生をやろうと言うのに」
「待て待て。別に転生しないとは言ってない。ただ気軽に転生した世界でハードモードは正直だるいんだよ……あと童○じゃねーから」
我ながら優柔不断だと常々思う。
「あーーーもう!!面倒くさいなぁ君は。もういい。異世界行き決定な?そんなに自分で決めれないなら私が決めてやる。欲しい能力なんて聞いてやらない。勝手にやるから使い方は自分で考えろよ!!」
流石の神様でも堪忍袋が切れるらしい。
何語か分からない言葉を言いながら、手をこちらに向けてくる。
唱え終わった神様は満足そうに言う。
「ふんっ。我ながら渾身の能力だ。君…いやもう名前で呼ぶよ。礼央にはぴったりの能力を捧げた。神様からの恩恵だから感謝して使うといいよ!!」
「はぁ…まぁありがとうと言って間違い無いのかな? とりあえず消える前に教えてほしいことが一つだけあるんだけど?」
「ん…なんだい?」
薄れゆく意識の中で、これだけは聞いておきたいことがあった。
目的もわからず、ただ異世界ライフを満喫すればいいなんて都合のいい話ある訳がない。
「俺はその世界で何をしたらいい??」
神様は初めて笑った。
それも不敵に、こちらを見つめながら。
_________そんな事くらいは自分で決めろ
読んでくれてありがとうございます。
こまめに投稿したいなぁなんて思いつつ亀ペースにならないようにだけしたいですね。