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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第四章 悲嘆に蠢く狂願
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あなたが犯人

皆さん新年明けましておめでとうございます

今年初投稿とさせていただきます

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

 深夜23時30分。


 全員持ち場に着き、犯行が起こるのを待つ。

 俺、影崎、新田の3人は病院の各フロアに1人ずつ待機し、桂木が職員用玄関付近、そして冬月には社の近くに配置した。

 何かしらかの動きがあれば無線機で報告をすることとなっている。


 俺は息を殺し、気配をなるべく消すように物陰に隠れている。

 犯人に見つかってしまっては意味が無い。

 いや、犯人としても恐らく都合が悪い可能性もある。

 この待機している時間がとても長く感じる。


 30分ほど待てど犯人にそれらしい行動が見れない。

 だが、からなず現れるという自信が俺にはあった。

 さらに20分ほど経った頃、ようやく動きが見えた。

 俺の居る階層に昨夜見たフードを被った人物が隠れている俺の横を通り過ぎた。


「……こちら山川、怪しい人影を発見した。しばらく様子を見る」


 そう告げて、フードの人物を監視した。

 辺りを見渡し、奥の病室へと入った。

 俺もその病室に向かおうとした時、階段の方から別の足音が聞こえてきた。

 俺は再び身を隠し、誰が来たのかを確認した。

 足音の主は、まさかの我孫道子だった。


 どういう訳だ?

 何故、我孫がここにいる。

 そんな疑問を持ちながら我孫の様子を伺っていると、さっきのフードの人物が入った病室へと入っていった。

 この時嫌な予感がし、俺は音を立てないようその病室へと向かった。


 向かってる途中で病室から我孫の悲鳴が聞こえてきた。

 流石に不味い。

 急いで病室へ向かい、勢いよく扉を開けるとそこには倒れている我孫と何かを唱えているフードの人がいる。


「何をしている!」


 そう声を上げるとフードの人物は慌てて何かを唱えた。

 すると前に見た時と同じような眩い光が部屋に広がった。

 目がくらむ中、フードの人物は俺の横を抜けて逃げていくのがその気配はちゃんと捉えていたため、視界が戻るとすぐさま追いかけた。


「こちら山川、怪しい人物を追跡中。予定通り社まで誘導を頼む!」


 そう言って階段を駆け下りた。

 フードの人物を視界に捕らえ、追いつかないくらいの速さで追いかける。

 途中で影崎、新田も合流し、3人で追いかける。

 フードの人物が職員用玄関を抜けて雑木林へと逃げていくの確認して俺たちは足を止めた。


 ※ ※ ※


 しまった……見つかってしまった。

 昨日も見つかってしまったのに2日連続で見つかってしまうなんて……

 今日の分のものをまだ取れていない。

 ひとまずあの場所に行ってやり過ごそう。

 あそこは流石にバレていないはず。


 私は雑木林の中を走り、あの場所へと向かった。

 しかし、近くに着いたところで気付いてしまった。

 女性の刑事に待ち伏せされていることに。


「やはり、あなたが犯人でしたか……金子白愛!」



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