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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第四章 悲嘆に蠢く狂願
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会議室にて

今年最後の回です!

どうぞお楽しみ下さい!

 会議室へ行くと冬月と他に呼んでいた影崎と新田、桂木が既に席に着いていた。

 新田と桂木は不思議そうに俺を見ていたが、影崎が直ぐに立ち上がって俺を睨みつけた。


「どういう要件だ?」


「まずは落ち着いてくれ。時間もあまりない……と思う」


 そう言うと桂木が不思議そうにして首を傾げた。

 恐らく、時間が無いという点に引っかかったのだろう。


「山川くん、どういうこと? 時間がないって……?」


「あぁ、今このメンバーで捜査してる魚川総合病院での連続殺人事件だが、恐らく今夜で犯行が終わる」


 その言葉に全然驚きの表情を浮かべた。

 それもそのはずだ。

 突然犯行が終わるなんてどういうことだとなるのはよく分かる。

 俺も突然言い渡されたら困惑するだろう。


「……どういうことだ。説明しやがれ」


「捜査してる中で俺と冬月は病院の裏にある社を発見した。そこでこういうものを見つけた」


 俺がそう言うと冬月が立ち上がり、俺の横に立った。 そして、透明な袋に入ったあの木箱を机の上に並べた。

 紙に包まれ、紐で括られたもの5個と何もされていない空のもの1つを。


「これがその社の中から紐で括られたものが5個、そして何もされていない空のものが1つあった。そしてこの5という数が今回の犯行の人数と重なっている。このことから犯人は今回の1人の犯行をすることで目的を達成させるということだ」


「おい、その箱が5個あって今回の犯行が5人ってのが偶然って可能性もあるんじゃねぇんか」


「……あぁ、可能性は0じゃない」


「お前、昼間俺に言ったこと忘れたんじゃねぇんだろうな」


「確かに確証は無いが無視も出来ない。隠しているということはそういう事だ。それにこれもその近くで発見された」


 俺の言葉を合図に冬月がクリアファイルに入れた母親の似顔絵を全員に見せた。


「人目のつかない雑木林の中、その奥にある社、さらにそこで見つかった木箱と似顔絵。このことから犯人は社付近で準備をしていた。そして犯人だが、捜査中もまともに情報が出ず、さらに母親である……いや、母親であった人物である可能性が高い」


「……金子白愛か」


「流石に分かるな。そうだ、金子が犯人だと俺と冬月は考えた。そして動機だが……」


「先輩、ちょっと急いだ方がいいですよ。準備だってまだ……」


「あ、あぁ、そうだな。動機については本人から聞くとして……これから3人にも犯人確保の手伝いをして貰いたい」

ここまで読んでいただきありがとうございます!

今年はようやくまともに復帰してブクマや評価も沢山頂き成長の年だったと思います!

来年も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします!

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