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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第四章 悲嘆に蠢く狂願
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儀式の予感

 しばらく隠すものについて考えていると冬月が何かを思いついたような表情を浮かべた。


「どうかしたか?」


「いえ、どこに隠すかは思いついてないのですが金子がどうやって家族に再会するのか考えたのですが……」


「別に構わないぞ。言ってみてくれ」


「はい。私は儀式をするんじゃないかと思ったんですよ。今まで見てきたものですと黄野町での神召喚、九十九島での洗脳、私たちの行った洗脳解除といったものがあるじゃないですか。それぞれ人の力を複数掛け合わせて行ったので今回もそういったものが使われてるんじゃないかと……」


 言われてみればその通りだ。

 黄野町では連れ去った人達、九十九島でも俺たちの気を使った。

 他にも何か……


「魔法陣……」


「先輩? どうかしました?」


「そうだ、小屋で見たあの魔法陣。血で書かれていたものがあっただろ。しかも本が散らかっていたが、散らかってたのではなく隠してたんじゃないか?」


 そう言うと冬月はハッとして俺を見た。

 そして俺は地面を見る。


「だからこの地面のどこかに魔法陣が書かれてて、もう既に再会の準備は出来てるんじゃないか?」


「で、でも、魔法陣があるとは限らないのでは……?」


「あの本に書いてあったことからの予測だが、大掛かりな儀式には魔法陣のようなもの。さらにそれ相応の対価が必要であること」


「てことはもしかして、今回の殺人は……」


 冬月が話している途中で人差し指を立て口元に持ってくる。

 意識を集中させると、近くから人の気配を感じた。


「……誰か来る」


「え……?」


「お前はここにいろ」


 そう言い残して俺は気配のした方へと歩いていく。

 社から離れ、広場の方へと歩いていくとさっきまであった気配が無くなっていた。

 一体どこへ行ったんだ?


 しばらく周囲を捜索してみるも誰一人として見つかることはなかった。

 日も暮れてき、一度本署に戻る必要がある。

 だが、恐らく今夜が山場だ。

 今夜全て実行され、俺たちが失敗すれば事件は闇に消えるだろう。

 だから必ず今夜解決させなければならない。


 冬月と合流して俺たちは病院に戻り後処理を済ませ、本署へと戻った。

 そこで荒巻警部に報告するために、警部の元へと向かった。

 警部の所には先に影崎と新田が報告をしており、それが丁度終わったところのようだった。

 こちらに立っている俺に気がついたようでこちらを見て口を開けた。


「……山川」


「話がある。あとで会議室に来てくれ」


 それだけ言って警部への報告をしに行った。

 報告を済ませると冬月と影崎、新田を待たせている会議室へと足を運んだ。

3日目です。

毎日書けるのって素晴らしい(*´ω`*)

皆さんも読んでいただきありがとうございますd('∀'*)

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