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闇夜に蠢く挑戦状  作者: 大和ラカ
第五章 請暇に蠢く陰謀
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相談

 お酒も入り話がかなり盛り上がって来た頃、そろそろあのことについて聞こうかと考えた。

 きっと二人は何かいいアドバイスをくれると思う。


「二人ともちょっといいか?」


「どうしたんだ隼、急に改まって」


「最近こっちに妹が遊びに来てるんだが色々あって最近ずっと落ち込んじゃってさ、どうすれば元気になるんだろうかってな」


「妹って弓月ちゃんだっけ? 隼の実家に遊びに行ったときにいたあの子?」


 高校生の時に一度だけ二人を実家に連れて行ったことがあるのだ。

 その時のほかにも文化祭の時にも会っているので二人とも多少は面識がある。


「そうそう。まぁ……俺の調査に勝手についてきたせいなんだがな」


「勝手について来てってのは置いておくとして、あの元気な子が落ち込みっぱなしってのは確かに気になるね」


 少し心配そうな表情を浮かべる護を見て相談してよかったと心から思った。

 それは明日香も同じようだった。

 明日香も心配げな顔で俺のことを見ていた。


「それでなんだが、どうすれば元気づけることができるだろうかな。色々考えてはみたんだが全く思いつかなくてさ」


「そうだね……遊びに行くとか?」


「出かけるってことか……」


「隼くん休みっていつあるの?」


「今週の日曜日は休むように言われてるから休む予定だよ」


 俺がそう言うと護と明日香が顔を合わせて驚いた様子でいた。

 そして、意外そうな表情で俺のことを見てきた。


「隼、本当に休みとれたんだな」


「俺だって休むつもりはなかったさ。まぁできるなら出るところなんだけどさ」


「確かに隼くんなら仕事してたんだろうね。でも休みならみんなで出かけない?」


「みんな?」


「うん、私はまだ部活の顧問とかも受け持ってないからね。護くんも日曜日は休みってこの前言ってたよね」


「そうだね、久々にみんなで遊ぶのも悪くないだろうね」


 奇遇なことに二人とも休みのようだ。

 久々にみんなで遊べると考えると少し楽しみに思えてくる。


「……そうだな。それなら弓月も元気になってくれるかもしれないし俺も気分転換によさそうだな」


「それじゃあ決定だな。どこに行こうか」


「悪いな、俺はそういったのはまったくだから……」


「そこはわかってるから大丈夫。明日香、後で調べて打ち合わせようか」


「うん、わかった」


 ……流石、というかみすかされてるな。

 実際、その辺のことさっぱりわからないのは事実なんだが……


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