ゴミ出しの日
ミツナリは悩んでいた、目の前に積まれているゴミ袋の山に。
今日は城周辺の地域のゴミ回収日なのだ、なのだが、この量は流石に捌き切れない。
ゴミを指定の場所に持って行くのに、部下を使うのは流石に後で色々めんどくさくなるから、使うわけにはいかない。
そこでミツナリは思い出した、すっかり数に入れるのを忘れていた二人の事を。
「と言うわけで、二人共今からゴミ出しに行ってきてください」
「何がどう言うわけだ、説明しろ説明を」
「そうだぞ、こっちは久々にあたりの感動ゲームを2日間かけて、トゥルーエンドまで進んで、クリアして寝ようとしてた時に無理やり叩き起こされたんだぞ、魔王の言うとうりに納得のいく説明をしろ」
「説明する時間は惜しいので早く言ってきてください。」
((こいつまじか))
と二人は思った。
「心配しなくても、今回は報酬は出しますよ」
「報酬と言っても、どうせ夕食に一品だけ追加するだけだろ、そんなので俺たちが動くと思ったら大間違いだぞ。」
「二人に、一人づつ二万円を渡しましょう」
「「なんとでも、命令してください」」
こいつらまじでちょろいなと思ったミツナリだった。
その日、城の周辺には奇妙な光景が広がっていたという現地の住人は語った。