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3年前に振られました

作者: 瀬名 杏子


桐谷先生が、まだ二宮高校男子バスケ部の顧問をしていると妹の花純から聞いた。


「桐谷先生もカッコいいよね」


どきりとした。


「お姉ちゃんの時は、桐谷先生以外にもカッコいい先生いた?」


「そうね、数学の先生が人気あったわ」


休み時間に質問に通う生徒がいた。


「佐藤先生かな?去年結婚して、半年で別居したらしい?」


「本当に?」


「奥さん、卒業生で去年卒業してデキ婚だから、お姉ちゃんと同学年かも?」


まさか、同級生じゃないわよね?


「まあ、学校で噂になってるの?」


「調理部顧問の須賀先生が、佐藤先生は『まだ離婚が成立してないから、佐藤先生だけは絶対にダメって、私は生徒を不幸にしたくない』って言ってる」


「ん…、須賀先生は、生徒にそんな具体的な話してるの?」


「ほら私神戸で女子校に通ってたから!須賀先生も女子校出身で、女子校だと若い独身の先生はモテるでしょ?その流れで佐藤先生の話になったの」


女子校じゃなくても、モテる先生はモテるのよ。


「奥さんは、まだ世間がよくわかってないのに佐藤先生とデキ婚して、一緒に生活してみたら合わないところがあったんじゃないかって?」


「うう〜ん」


教師と生徒の障害を乗り越えて結ばれても、そういうケースもあるわよね。


高校卒業して、やっと自由に会えるようになって、妊娠発覚→デキ婚→別居かぁ?


「あっ、雨降ってきた!洗濯物入れなきゃ」


バタバタと走って行く妹。





桐谷先生に全く相手にされなかった私。


あの頃の私、ちょっと調子に乗っていた。


実年齢より大人びた容姿の私が年相応に子供扱いされて、それなりにショックだった。


「お姉ちゃーん、手伝って!」


「ごめん、ちょっとボーっとしてた」


桐谷先生に会いたいような会いたくないような?


でも、3年前にはっきり振られているから、自分から会いに行く気はない。















最初から、連載にすれば良かったと反省しています

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