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第一話「べ、別にデスペナとか怖くないしっ! ホントだからねっ!」①

ここからが本編!(笑)


以降、ダンマス俺氏は、三人称の代わりのナレーター兼解説です。

--------------------------------------------

 名前:ろぜ・ぶらっくふぃーる

 

 年齢:12歳

 クラス:鬼士

 レベル:10

 

 最大 HP:103

 最大 MP:20

 攻撃力 :51+38

 防御力 :72+30

 魔法力 :10

 魔法防御:70+30

 敏捷性 :60+30

 運   :40

 

 武器:デュアルダガー+18 AT+38 AG+20

 防具:メイド服+20 DF+30 MDF+30 AG+10

 

 魔法:なし

 スキル:近接戦闘 10

     対魔結界 8

     鬼士の構え 13

     咆哮 5

     突撃 7

 備考:つよき、たぶんツンデレ。

    胸のサイズは秘密にしといてあげよう。 

    角はまだ生えてない……だって、ようじょだもの。

 

----------------------------------------------


 

 ……自分のパラメーターを確認してみた。

 初めて見るので、弱いのか強いのか良く解らない。

 

 どこぞの馬鹿が適当に設定したくさい。

 備考欄のコメントはなに? 好きでようじょボディなんかやってないんですけどー!


 何かすごくやっつけ臭がするのは気のせい?

 ……人をなんだと小一時間……。


 どうでもいいけど、メイド服+20ってなんだ? ばっかじゃないの! あいつ。

 他にも固有スキルなんかもあるみたいだけど、レベル上げないと使えないらしい。

 

 一応、私……迷宮守護者の一人のはずなんだけど、なんか強い気が全然しない。

 

 マスター、無能……それも激しく。

 やっぱダニオで十分っ! けど可哀想だから、ダニオ博士とか呼んでやろう。


 一応、あんなのでも私のマスター様だ……と言うか、アイツの名前……考えてみればよく知らない。

 まぁ、どうでもいいや。


 チビちゃん達とくらべてみると、圧倒的に強いと言うのが数値的にもよく解る。


 魔法は使えない直接戦闘型……武器はダガー二刀流……悪くないね。

 敏捷が比較的高い様子から、打撃よりも機動力重視タイプのようだった。


 いずれにせよ……私は、彼女達の守護者として、あの馬鹿の作った大迷宮に挑む。


 各階層の守護者達は私の仲間のようなものなのだけど……新参の私には関係ない。

 

 長い戦いになるかもしれないが……これより任務を……遂行するっ!

 

「よし……二人共、私のマスターと相談の結果。私は君達の守護者として、共に迷宮攻略を目指すことになった。……こう見えても、私は鬼士だからな。君達よりは強い……どうだ?」

 

 振り返って、私は二人にそう告げた。

 

「……ロゼ様……わたし達のお手伝いをしていただけるのですか?」


「まじ? まじ? ロゼおねーさん、ホントにっ!」


「鬼士に二言はない……こうなったら、やれるところまでやってやるさ。」


 私がそう言うと、二人共、顔をクシャクシャにして、私に抱きついてくる。

 やれやれ……人食い鬼の眷属の私にこうも無防備とは……。

 

 けれども、私も不思議と悪い気分じゃなかった……仲間とか友達とか。

 うん、いいじゃないか……やってやる。

 

 待ってろダニオ! ……私がお前を倒すっ!


 ……じゃないのか。

 それが目的なら、五秒で終わるのに。


 そんな訳で、私とリアン、ルーシュの三人パーティでの迷宮攻略大冒険が始まった。


 ……皆、世間ではお子様呼ばわりされる年齢なんだけど。


 

 まずは……第一層の攻略。

 ダニオ博士によるとチュートリアルステージで、守護者もゴブリンファイターが一体だけ。

 そう聞いていた。

 

「てりゃあっ!」

 

 リアンのハンマーがミニゴーレムを粉砕する! 


「アイスニードルっ!」


 ルーシュのアイスニードルがスライムに突き刺さると、たちまち凍りついて粉々になる。


 ……初めての戦闘は、私が手を出すまでもなく終わった。

 二人共……思ったよりはスジは悪くなかった。

  

 どうも、リアンが前衛兼回復役、ルーシュが後方支援&火力役……そんな感じらしい。

 

 ヒーラーは割りと攻防のバランスがいいのだけど……。

 ダニオの作ったモンスターの基本攻撃アルゴリズムはどうもヒーラーの回復魔法に反応し、最優先で落とすようになっているようで……。

 

 私が何もしないと、リアンがまっさきに狙われる……理には適ってはいるのだけど、エゲツない。

 さすが、ダニオ……ダニオ汚い。


 とりあえず、リアンは回復や攻撃よりも守りを固めて、とにかく生き延びることを優先とする……これを基本方針にさせたいと思う。


 ルーシュの方は……近接戦闘とかは最初から捨てて、火力特化で良いと思う。

 

 私は……まぁ、所謂ガード役かなー。


 他の二人よりも、明らかに接近戦に強いし、所持スキルの「咆哮」とか「鬼士の構え」とかは、使うだけでモンスターがこちらを優先的に標的にする……所謂ヘイトアップのスキルだった。


 基本戦術としては、私が盾役としてモンスターの矢面に立ちヘイトを集めて、リアンが回復、ルーシュが火力支援。

 ……とするのが、理想だけど……当面はリアンには回復役の立ち回りを覚えてもらうことを優先。


 ルーシュは……まぁ、ささやかな火力や魔法による各種支援を充実させてもらおう……とにかく、レベルアップ! レベルが上がれば弱っちい二人も少しはましになる。

 

 ……ひとまず、気持ち程度のレベルアップと、自分達の特性を掴んだとこで、さっさと次に行こうという事になった。

 

 第一守護者のゴブリンファイターとか、私がゴリ押しすれば勝てるっしょ!

 

 と思ってたんだけど……早速、ここで計算違いが生じた。

 

「リアーンッ!」


 ゴブリンファイターと鍔迫り合いを繰り広げる私の背後で、ルーシュが叫び声をあげる。

 振り返ると、後頭部から矢を生やしたリアンがぱったりと倒れるところだった。


 矢の飛んできた方向には、弓矢を構えたゴブリンアーチャー。


「ちょっ! ……ゴブリンアーチャーがセットとか聞いてないし!」


 話が違うし、前衛でヘイトアップスキルを併用してた私を無視して、回復役のリアンを狙う辺りエゲツなかった……。

 

 慌てて、ファイターを力技で切り捨てて、背後のアーチャーの方へ向かうと、不意に足元の地面が無くなった。

 

「お、落とし穴ぁああああ? っきゃあああああっ!」

 

 ……しばしの浮遊感のあと、ブラックアウト。

 

 私の初めては……落とし穴ダイブ死……HPもレベルも関係なかった。


 結構痛いし、超怖かった……ダニオ……てめぇ、覚えてろよ。

メイド鬼士のロゼたん、出陣!

何という脳筋パラメーター。(笑)


……なんだけど、あっさりと1乙。

ロゼたん、意外と残念な娘。


4/12

ロゼたんの能力値を上方修正。

エストたんが物理防御特化タイプ、ロゼたんは魔法防御と敏捷型とキャラ分けさせようかと。


10/02 こっそりと、ロゼたんの年齢を引き上げ。

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