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閑話休題その3「リアン日記」

 えっと、リアンです。

 

 今日から、寝る前に日記でも付けてみようかなって……これを書いてます。

 

 エストさんとロゼさんは、毎晩恒例になった一勝負とかで宿屋の裏で組手みたいな事やってます。

 お二人ともとっても強いんですけど、割と互角です。

 

 今も窓の外を見ると、二人を囲んでおじさん達がやんややんやとはやしたててます。


 なかなかの見ものの上に、毎回いい勝負なので賭けとかしてるんですって。

 お二人とも綺麗で可愛い娘なので、冒険者の方々や街の人にも大人気なんですよね……。


 はぁ……素敵。

 

 なんだかわたしの知らないうちに、わたしを抱枕にする権利なんてのが懸かるようになったらしくて……。

 わたしは勝った方のベッドに行って朝までぎゅーっとされながら、眠るのです。

 

 うん、抱枕になると言う奴です。

 だって、しょうがないじゃないですか……そうしないとわたし、寝れないんですから。

 

 まぁ……理想を言えばですね……お互い裸の方がいいんです。

 ……でも寝る時、全部脱ごうとしたら、ロゼさんに全力で止められちゃいました。


 普通、寝る時はパジャマくらい着るとの事で……確かにルーシュなんかは、裸だと寒いし落ち着かないとか言うんですよね。

 

 お城のメイドさんとかは、当たり前のように合わせてくれたんですけどね。

 

 ちなみに、お二人の抱き心地はどちらも甲乙つけがたし……なのです!

 

 エストさんはふわふわで抱っこされると溶けちゃいそうになりますけど、ロゼさんもなんだかいい匂いがするんですよね……どっちも素敵なので、ドキドキしちゃいます。

  

 ……わたし、お二人共どちらも大好き……どっちかなんて選べません。

 

 だから、向こうで決めてくれるのは、それはそれで助かってます。

 

 いっそ三人で川の字になって寝るのもいいんじゃないかなーって思うんですけど。

 ロゼさんとエストさんは、一緒に寝るような仲じゃないって、お互い言い張っててこうなります。


 でも、戦場での二人はお互いの背中を預け合う息ピッタリのコンビ。

 ここだけの話、長年連れ添った夫婦みたいな感じで、わたし……あの二人、絶対お似合いだと思います。

 

 ……うん、きっとそのうち愛が芽生えちゃったりなんかして……素敵。

 

 あ、ちなみに我がラピュカ皇国では、女の子同士や男性同士の結婚とか重婚もありなんですよ。

 何代か前の皇主様がそう言う人だったので、こうなりました。

 

 なので、お二人さえその気になれば、私が二人をお嫁さんにする事だって可能なんです。

 皆で花嫁衣装を着て、三人で歩くバージンロード……。

 

 そして、皆が寝静まった夜……二人がかりで……ああ、ダメダメ……前に想像して鼻血吹いちゃいましたから。

 ……寝る前なんですから、妄想は自重、自重ですっ!

 

 さて……我が姉たるルーシュは……一応、皇位継承権は第一位のはずなんですけどね。

 本人にその気がないとかで、実は表向きってだけだったりします。


 実際は……どうも暗殺とか次期皇主としての面倒事とか一手に引き受ける……影武者のような役割を率先して引き受けてる……そんな風にも聞いてます。 


 ホント、いいお姉ちゃんなんですよね……身内じゃなきゃ惚れてるところですが……。

 人間って身内には淡白になるように出来てるんですかね……ルーシュと一緒に居ても空気みたいなもんで、ドキドキしません。

 

 一緒に寝るのは……とにかく寝相悪いから、隣に寝ると蹴られるのでこっちが寝れません。

 もう、ずっと姉妹なんてやってるから、その辺は良く解ります。

 

 ちなみに、彼女はいつも早々と寝てしまうので、今は……床の上で寝息を立ててます。

 わたしより身体がおっきいので持ち上げるとか無理だし、朝まで何があっても起きないし……どうせ戻しても、また落ちるので、とりあえず、毛布だけでも掛けておきました。


 いたずらとかも、反応ないんで面白くないんですよね……。

 ロゼさんとか、寝入ってても微妙なとこに触るとビクンとかして、ドキドキものなんですけど。


 それはともかく、ルーシュは空気みたいなものだけど、居なくなったら……たぶん、泣いてしまいます。

 大事大事……とっても。


 それと、新たな仲間になったサクラ様は……なんか、とっても可愛らしい感じの方でした。

 ギャプロンとか、ただひたすらヤナ奴でしたけど……この人は理知的で人類世界に革命的進歩を促した偉人……。

 少なくともわたしはそう思ってます。

 

 見た目はわたしよりもちっちゃいんですけど、200年位は生きている上に、元々はこことは違う世界で生きていた異世界人……らしいんですよね。

 

 良く解らないんですけど、とても高度な文明を持った平和な世界だったらしいです。

 戻りたくないんですかって聞いたら……少しだけ寂しそうに、向こうの世界で一度死んでるから、もう戻る場所もないと……そんな風に言ってました。

 

 その穏やかな目を見て……わたしは、この人がとても長い時間を生きてきたのだと実感しました。

 

 でも……例の魔王城でロゼさんが大暴れして……魔王様、色々大変な事になってました。

 うん……もう洪水でした……びっくりです。


 その羞恥に歪む顔は……わたし、とってもゾクゾクしちゃいました。

 魔王様のせいでわたし、何かに目覚めた気がします……。

 

 けど、わたしだって……その……ダンジョン初日でやらかしてますから、人のことは言えません。

 

 あれ以来、ダンジョンに入る前にトイレに行くことと、余り水分は取らないようにするって気をつけてます。

 わたし、同じ失敗はしません……まぁ、チョロっとくらいは……たまにありますけど。

 

 でも、下着の予備はこっそり荷物に忍ばせてます。

 備えあれば憂い無しって言いますからね。

 

 あ、そろそろ……ロゼさんとエストさんが戻ってきたようです。

 どっちが勝ったか良く解りませんけど、リアンは寝たふりして待ってます。

 

 ドキドキッ!

 

 こんな素敵な冒険仲間……皇国の問題が魔王様のお陰で解決してても、抜けるなんて考えられません。

 抜けろとか言われなくて、ホントに良かったです……。


 それでは……またいずれ、日記書こうと思います。

 おやすみなさい。

色々、悩みましたが……。

この作品、何故かそれなりに評価されてる感じなので連載続行です。(笑)


きっと、ブクマとか入れてくれたあなたのせいです。


でもって、再開……と思いきや。

外伝、リアンの独白回です。

でも……この娘、まさかのガチ百合&ドS属性とか言う困った幼女です。(笑)


もうちょっと清楚で大人しい娘の予定だったんだけどなぁ……なんか、独白とかさせたら、とんでもないことを口走り始めました……すげぇぜ彼女、これでもメインヒロイン枠なんだぜ。(笑)

この物語は、リアン姫が百合ハーレムを作るのをロリコン紳士がおはようからお休みまで暮らしを見つめるお話です。


リメイクとか考えてたけど、無個性だった彼女が化けたので、面白そうなんで続行です。

まぁ、まっとうなダンジョン物にはなりそうもないですね。


是非もなし。

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