プロローグ「俺、ダンマス辞めたら、ロリ少女ハーレム作るんだ。」②
……けれども、ますますこのままにしておけなくなってしまった!
どうしよう? もう俺じゃどうしょうもない!
こ、こんな時は……都合のいい部下かもーんっ!
「来たれ! 新たなる我が眷属!」
司令室の中に、魔法陣が出現し、光の粒子が集まり新たなる部下が誕生しようとしていた。
種族は適当でいい……この娘達の一時的な世話役って事で……怖がらせないように同じロリ少女にしようっ!
燃えるような赤い髪……メイド服を来た鋭い目つきのボブ・ショートの女の子のイメージが脳裏に描かれる。
キタコレ! メイドロリナイツ!
……そして、俺の脳内イメージそのままの姿のロリメイドが爆誕するっ!
「我がマスターよ……汝の呼びかけに応えて、参上仕った! 我が名は……って、なんじゃこりゃあああっ!」
……ロリメイドが名乗りの途中で、自分の姿を見るなり、いきなり絶叫。
「ああ、見ての通り……幼女だ! 疑問は受け付けない……いいね? とにかく、お前の使命はあのロリ幼女達のお世話をする事と尋問である! 返事はイエスかハイか、御意のいずれか好きなものを選べ……それと名前はなんだ? お前……今の初登場セリフソシャゲーだったら炎上モンだろ」
しばらく、自分の身体をキョロキョロと見まくっていたロリメイドは、姿勢を正すとビシっと敬礼をする。
「ぎょ、御意っ? 我が名はロゼ……鬼の眷属が鬼士ロゼ・ブラックフィール! ところで……あの、マスター……虚空を彷徨う意識体の我に身体を与えていただいたのはありがたいのですが……。これは……ちょっと……もう少し立派なのは用意できなかったので?」
鬼の眷属? どの辺が鬼なのか良く解らんが……本人が言うのならそうなのであろう。
まぁ、微妙に反抗的な気もするが、見た目は悪くない! あと、なんだ! その微妙な距離を取ろうとする仕草は!
「……何故逃げる?」
一歩近づき、二歩下がられるとかやられてみ? チョー傷つくんですがー!
「マスターキモいとか思ってません……全然。とりあえず、この姿では戦闘力も低く、余りお役に立てません! やり直しを要求します!」
コイツは自分が何のために呼ばれたか解ってない……説明しても良いが正直、面倒くさい!
「シャラップ黙れ! ……見た目については、異論は一切聞かない。とりあえず、まずはこの着替えを持って、あの二人のところへ行って話を聞いてやってほしい」
そう言って、即席で作った二人分の衣服をロゼに押し付ける。
もちろん、下着も用意した……縞パンは基本だと思うのだよ俺氏。
「……あの二人……ですか? ただの人間の幼女に見えるんですが……? マスター……幼女好きなので? ひょっとして、ロリコンと言うやつ?」
このロゼというやつ……更に一歩下がる……酷くね?
「うっさい……いいか? あんないたいけな娘達が、危うく大岩でプチっと逝くところだったのだ。助けてしまった以上、捨て置けん……それだけだ。良いから行け……俺では声をかけただけで泣かれる始末だからな。お前をその姿にしたのも、警戒されないためだ……これはマスター命令だ……言われたようにしろ。」
俺がそう言うと、ロゼは跪いて頷く。
なんだ、存外可愛いではないか……。
そうか……思い……出したっ!
俺、そう言えば、ロリコンだったんだ!
人間の頃は、二次ロリ最高萌えとか言っていたなぁ……ナツカシス。
だから、あの二人のことが気になってしまったし、ついつい手出ししてしまったのか。
なるほど……考えてみれば、こんな幼女……この迷宮に来たこともなかった……むしろ、当たり前だ。
部下にしても、人外ばかりでこんな幼女メイドなんて作ろうとも思わなかった。
もしかして……俺氏、始まったかもしれん!
さて、この話の実質的な主人公登場っ!
鬼の眷属、脳筋メイドのロゼです。(笑)