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孫子、老子の解説  作者: 楠乃小玉
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第九章五行における具体的計略:金計

金義の戦略の基本戦略と応用編

法律を遵守させることで治安は向上する。

地域で小さな犯罪、割れ窓を法治していれば、そのうち大きな強盗につながる。

地域で犬や猫が虐殺されていても捜査せずに放置していて人間の殺害に発展したケースも多い。

小さな犯罪でも捜査して逮捕することで、大きな犯罪の抑止につながる。

また規律を守らせるため、学生に校則を守らせる。衣服の乱れを指摘する。

会社で制服をつくり、汚れを指摘する。などの効果で規律向上につながる。

このような規則を守らせることによって組織を強化するのが金計である。


応用編

多段階秩序

これは国家間で使われる問題であり、自国がどれだけ酷い行為を繰り返していても、

それを棚に上げて、他国の非道徳行為を批判するやり方。

心に棚を作り、自分の行為を棚に上げて、敵対国の不道徳を非難する。

その事によって敵国国内に混乱を起こさせる。

敵国のジャーナリスト、良心的知識人を買収して、国内で批判を起こさせ、良心派と愛国派の対立を

起こさせて、暴動などに発展させる。

モーリー・ロバートソン氏がこの使い方が非常に上手く、参考にしたい。

例題として

「 サイクス=ピコ協定」を日本国内に流布する。

欧米は他国を侵略し、何代にも渡って民族分断して弱体化させるように仕組んでいる。という情報を

流布する。その上で、実際には、欧米人は良心的であり、地元の人たちも国境などにはこだわっていない。白人が歴史上悪いことをしたと言っている人たちは陰謀論者であり、白人は善良で被害者である。

という言説を専門家の緻密な分析をまじえて解説する。

そして、二段構えとして、これに反論する人には、 サイクス=ピコ協定を悪だという人は、

「日本が朝鮮半島を侵略し、そのために米ソ冷戦が起こり、朝鮮半島が分断された。今起こっている戦争はすべて日本が悪いと主張していることと同じだ」と恫喝する。

まず、冷静に歴史的事実を突きつけ、相手を論破し、その上で威しをかける。


この謀略宣伝を分析してみよう。

まず、この地域はベドウィンなどの遊牧民が多数存在する。この砂漠を移動する遊牧民を国民であると

仮定すると、とうぜん、この人たちは国境に対するこだわりはない。

よって、この主張は正しいことになる。

これは、カモノハシは卵を産む=カモノハシは哺乳類である=哺乳類は全て卵を産む。

という詭弁三段論法という技術である。

実際にはアフリカなどにおいて、恣意的に民族を分断して国境線を引き、

分割統治によって民族を争いあわせ、戦争を起こさせる戦略を欧米はとっている。これは

欧米のエリートの地政学でもならう、基本的戦略である。

また、専門家によってサイクス=ピコ協定など意味がなかった。白人は善意で動いており、

何の影響もなかった。といわせる。

しかし、日本で非常に盛んに流布されているサイクス=ピコ協定はその後の政治状況と戦況によって

無効化され、セーヴル条約が締結されているが、日本人はそのように歴史を流れでみる習慣がないので、

局所的、一部を切り取って、白人は被害者、有色人種は加害者という構図を信じ込んでしまう。

実際は、白人諸国は協定が結ばれたあとも、トルコ内部の少数民族を扇動し、暴動や内乱を起こさせた。

このため、トルコはこのままでは、民族が皆殺しにされてしまうという危機感を持ち、

国内の少数民族を強制移住させた。そこに欧米は、人権侵害であると激しくトルコを攻め立てた。

インドでもアムリットサル事件などを起こしているが、これは日本では非武装のインド人市民に対して、グルカ族およびイスラム教徒からなるインド軍部隊が無差別射撃した事件。と教えられているが、

実際の指揮官はイギリス人のレジナルド・ダイヤー准将である。イギリス人の命令で行われた

無差別殺人である。しかし、実際には隷属されている有色人種に実行させ、歴史的にも、

有色人種が加害者というプロパガンダをおこなう。

事実に反すると反論してきたものは、基本的に無視する。そのうえで、なお非難をやめないものに対しては、まったく関係のない事実をもってきて、お前の国は虐殺国家だ!と恫喝して黙らせようとする。

非常に高度な謀略がこの詭弁の中には封入されているので整理してみよう。


まず、

局所戦略

ごく一部の例外をもってきて、白人は善良で歴史上常に被害者であったという印象操作をする。

プロパガンダ

サイクス=ピコ協定に当事国国民は違和感を持っていなかった。

実際にこの協定は意味のないものだった。

白人が悪いことをしたという人は頭のおかしい陰謀論者だ。


回答

砂漠地帯の遊牧民は国境にこだわりをもっていなかった。しかし、これはこの地域特有の極めて特殊な

レアケースであり、アフリカでは普通に民族分断が行われていた。

実際はセーヴル条約が履行されたため、サイクス=ピコ協定は無意味化した。


レッテル。

極一部の例外を出したり、相手の文章の誤字脱字、文法の間違いなど局部の間違いを指摘して、

相手の全てが間違いであり、白人が悪いことをしたという人間はすべて陰謀論者であり、有色人種こそ加害者であるという印象操作をする。


ハローエフェクト

その道の専門家を呼んで、自分が言っていることが正しいことを立証させる。

その局部においてはそれが事実なので、専門家もそれが正しいという。

しかし、アフリカなどにおいては、実際に民族分断が行われており、

地政学の教科書には「分割統治」のやり方が掲載されており、実際に習う。


おさらい


三段論法すりかえ

レッテル

ハローエフェクト

上記のプロパガンダには以上の謀略技術が使われている。

このほかにも、

ニッチドア戦略という方法も存在する。

これは、ギャグを言ったり、日本大好きといったり、わざと、反日的な人たちを馬鹿にしたりして、

その上で視聴者に「この人たちは自分たちの味方」という印象を持たせておいて、

「残念な新事実が発見された!日本人は世界でもっとも醜い残虐な民族だったのだ!」というような

情報を流す。謀略船の技術を知らない日本人は、何の先入観も持たず、それをしんじる。


ニッチドア戦略は謀略戦の基本戦略であり、動画配信を行っている謀略工作員はほとんど全員、これを

やっている。

それをやらずに、最初から「日本人は汚い、下等、邪悪、醜い」と発言しているのは日本人の素人。


連環火計

このように、工作員の解説を行うと、匿名掲示板などで、

実際まったく普通に活動している方のことを

「あいつは工作員だ」「あいつは外国のスパイだ」などと言いがかりをつけて、集団で嫌がらせをする。

そうやって、関係ない場所に火をつけまわって、自分が工作員であると疑われた場合、

「誰、誰、は工作員だ、と主張している人間は頭の狂った被害妄想だ」という印象操作をする。

これは戦時中の中国軍もやっており、

通州事件、済南事件、尼港事件などを引き起こし、アメリカに行って「日本が大虐殺をやっている」と

触れ回ることで、日本世論を激怒され、アメリカへの敵意を抱かせた。

中国で行われている虐殺行為の怒りをアメリカに転化したのだ。これに日本もアメリカもまんまとのって、最終的には戦争にいたる。

これを二虎共食の計という。


このような高度戦略は、在日米軍も使用している。

沖縄米軍関係者による沖縄人レイプ事件が発生する。


沖縄に日系アメリカ人を派遣し、教師をやらせる。

最初は真面目につとめさせ、地域での評価もあがる。そうした、その教師を褒める沖縄人の言説をインターネットで流布する。


突如、その日系の教師が自分が沖縄人女性に扮装し、youtubeに沖縄女性が米軍兵士を誘っている寸劇を投稿する。そのラストでその沖縄女性が「オチンチン大好き!」と絶叫する。

これは不道徳であるとして沖縄の教職員がその教師に注意をする。


即座にその教師は「差別はいけません。日本にも差別は存在します」

というビデオをyoutubeにあげる。


即座にアメリカのメディアが「日本にも差別はあります。世界中に差別は存在します」というビデオを

youtubeに上げた日系人が沖縄人たちから激しい弾圧と脅迫を受けている。と報道し、

アメリカは被害者、沖縄人は加害者というプロパガンダを行った。

これにより、沖縄反米運動はより凶暴化することとなる。


沖縄人たちはまんまとアメリカ軍の意図にのり、「白人は常に被害者、黄色人種、とくに沖縄人はゴーヤしかつくれない馬鹿なうえに差別主義者の残虐な人たち」という以前から流布されているプロパガンダをさらに強化する謀略にまんまとかかってしまったといえる。


私たちはこういう謀略戦の技術を知ることにより、事実関係を把握し、冷静に対処しなければならない。

感情的になって反発すれば、加害者にしたてあげられることとなる。

この義金のプロパガンダ戦略は欧米人が好んで使う戦法です。

まず、自分の事は棚に上げて、常に人を非をあげつらって攻撃する。

自分が非難されたら、まず、相手の規模が小さい場合は徹底的に無視。

無視しきれなくなると、相手のまったく関係ない事例をもってきて

『お前こそ殺人鬼だ」と恫喝する。それでも相手が屈服しなければ、

相手の国内に火をつけまわって相手を混乱させ、良心的知識人を使って相手の民族同士を

争わせ、消耗させて、こちらを攻撃する余裕をなくさせる。


このアメリカ式謀略戦を活用するならば、アメリカのマスメディア、人権団体が

「日本人は世界でもっとも醜い民族だ、永遠に許さない!徹底的に謝罪し、永遠に賠償金を払いつづけろ!」

と恫喝してくる。

アメリカ国内で、白人警官が無抵抗な黒人を集団で押さえつけ絞殺し、無罪になる事件が起こる。

黒人被害者や黒人、ヒスパニックで優秀な人間を日本政府や日本の民間機関が支援して、

アメリカ国内で影響力を持つよう支援し続ける。

このような方法によってアメリカが日本を攻撃しつづける行為を抑止できる。

頭に血をのぼらせて「アメリカ大嫌いだ!」などと叫ぶと相手のプロパガンダに利用されるだけだ。

笑顔で「アメリカ大好きですよ」といいながら、黙々とアメリカ国内の差別の被害者や、

抑圧されている民族の支援を黙々とやる。アメリカが日本国内で熱心にやっているやり方を学ぶべき。

アメリカは日本の教科書である。

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