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エリシュオンの歌  作者: きのこVSたけのこ
6/8

第6話 異世界の日常...?

更新頻度かなり遅いです


見てる人いないと思いますが...(´・ω・`)

エヌ暦2745年 9月14日


中学校一年生になってからかれこれ五ヶ月くらいが立つのか?


誰に向けた文章でもないが、身の回りの整理もかねてここで頭の中で近況報告をする事にしよう。


まずは自分のこと。


中学校でも俺は中身でのアドバンテージを活かし、また日頃の運動のお陰で常にいい成績を保持している。


・・・・・・魔法を除いて・・・だが。


そこはみんな理解をしてくれているので俺は大変に助かっている。


次に変わったことを挙げるとしようか・・・そうだな、まずはアイツの話をしようかな。


フリースの事についてだ。

アイツは今現在、中学校に来ていない。


それは何故か、アイツは親子の縁を切られ、家から追い出されたからだ。


・・・今年の5月くらいに新聞でこんな記事が書いてあった。


【シャンブレー家の長男、勘当か】


殺人未遂の事を世界中に知られ、更に元々成績不振だったフリースは親のジョーゼット氏に家を追い出されたらしい。


今は母がこっそり用意した離れの塔に匿われているとかなんとか・・・。噂なので詳しい事はわからないし、あまり興味もないからな。


そんな訳で俺は最近フリースを見ていない、気に入らない奴でも居なくなると多少は心配っちゃあ心配になる。


知り合いが死んでたりしたら夢見が悪いしな。


まぁこの話はここら辺にしておこうか、次に変わったことと言えば・・・そうだな。


「ゾール、もう授業は終わったけど帰らないの?」


・・・レイの事もかな


そんな重大な事じゃあない、ただレイも変わった所もある。


「・・・なに、人の顔ジロジロ見て」


なんかクールになっちゃった所・・・とか・・・


前はなんと言うか・・・ラシャとは別のベクトルで真っ直ぐで元気な子だったんだけど・・・。


小学校6年から落ち着いたなとは思ってたが中学校になってからホントに変わったと思う。


「・・・ちょっとゾール?」


まぁ、思春期だし?


「ゾールったら・・・」


「あっごめん・・・」


「もう・・・さっきからなに?私のことジロジロ見て。」


「いや、なんかレイ変わったなぁって思ってさ、性格とか」


「そう?あまり自分じゃわからないかもしれないかも」


「すごいクールになったよな・・・」


「そうかな?と言うか、ゾールが変わらなさ過ぎると思うの・・・。」


まぁ・・・うん、中身はもういい歳だし。


「ハハハ・・・そうだな、でもレイもホント変わったよ、見た目もなんか美人になってるしさ~。」


「ふぇえ!?・・・コ、コホンッ!そ、そう・・・ありがとう。」


・・・性格は変わっても本質は変わってないっぽいな。


「・・・しかしまぁこんな可愛くなっても未だ浮ついた話を聞かないよな~」


「・・・まぁね、でもそれ言ったらゾールだってそうじゃん。」


「俺はだって、別に顔立ちがいいわけでは・・・」


「充分・・・その、かっこいいよ。」


「えっ?」


「・・・なんでもない、帰ろ?」


レイのたまーに声が小さくなるところは今も昔も変わらない所だよな。


「お、おう。」


教室を出て家に向けてしばらく歩いているとレイがふとこんなことを言い出した。


「さっき、私は変わった。って言ったよね?」


「え?あぁ・・・うん」


「確かに私は変わったのかもしれない、でもゾールは本当に昔から何も変わってないって思うの」


「そう、か?」


「うん、ゾールは昔からなにか達観してる所があったり、妙に大人な所があったりして・・・子供の頃は『中身は大人なんじゃないかな』って思ってたの。」


・・・レイ、鋭いな!

確かに俺はあまり子供の演技はして無かった記憶があるから、同年代と比べるとそういう風に見られてしまってるのかもしれない。


「・・・実は、さ。その事を・・・今こうして話してても思うの。」


「・・・」


「ねぇ、ゾール・・・とんでもない話だけど、ゾールって前世の記憶とか持って産まれて、そのまま今まで成長してたりするの?」


「ププーッ!何言ってんだよ!本の読みすぎじゃねえの?やーいやー・・・」


「ゾール、私は本気で聞いてるのよ?」


・・・レイがこんなに積極的になるなんて・・・昔はこの手の話題から逸らすのちょろかったのに・・・。


どうしようどうしようどうしよう・・・

アテナには特に何も言われてないけど、多分言ったらまずいよな。


「サボテンが、花をつけている・・・」


「誤魔化さないで!」


クソ、やっぱりこの言い訳・・・意味不明だ!


「・・・まぁ、それは無いでしょ。元々の俺の性格がこんなんで、変わらなかった・・・それだけだろ。」


「・・・ふーん、そう・・・。」


あまり納得した顔はしてないな。

そのうちにもっといい言い訳考えとかないとね。


そんな話をしてるうちに家に着いた。


「じゃあな~」


「じゃあね。」


あまり納得してない様子のレイの背を見て改めてレイの成長に驚かされた。


うかうかしてたら足元すくわれそうだなぁ。


「ただいま~・・・」


「あーっ!おかえりおにいちゃーん!」


・・・それに比べて、ラシャ。

お前は本当に変わらないな!!


「おかえりゾール」


「おーう」


姉ちゃん・・・エルムも昔とあまり変わらないけど。

少し落ち着いた・・・のかな?


「おにいちゃんどうしたの?顔色良くないよ?」


「え?」


マジか、多分さっきレイに心臓に悪い質問されたからかな~・・・?


「何かあったの・・・?」


「いや~特には、大丈夫さ。」


「そう・・・ならいいけど、何かあったら遠慮なくわたしに言ってよね!」


「おう、そーする。」


「お姉ちゃんも忘れるな~?」


「わかってるよ。」


「ふふん、わかってるならよろしい!なんて言ったってお父さんとお母さんは結婚記念日の旅行で明日から3日間家を開けるからね!その間、私がフリードライトのルールなのだ!」


「ハハハ・・・は?マジ?」


「えー?おにいちゃんパパとママの結婚記念日知らなかったの?」


「なっ・・・なに!我が弟は親不孝だな!」


「ちょっと待て!・・・あーでもそうだな、知らなかったかも。」


「白状者!」

「おやふこー」


「ぐっ・・・!」


2人から総攻撃を受けて俺は精神に10のダメージを受けた。


「パパとママがいない間はおにいちゃん一緒に寝よ?」


「ええ・・・また?」


「えっ、私は~?」


「お姉ちゃんは1番大きいでしょ!」


姉ちゃんとラシャがじゃれあう。

・・・この光景は変わらないな。


「エルム!ちょっと予定変更~、今から出発する!」


奥の部屋からお父さんとお母さんが出てきた、その手や背中には大きな荷物が・・・。


「ええっ!?ご飯はどうするの?」


「それはエルムに任せるわ。お願いね?」


「おとーさーん!寂しいよー!」


「よしよしラシャ、我慢してな・・・お土産買ってやるから!」


「やったぁ!パパ大好き!・・・計画通り」


「ん?どうしたラシャ?」


「なんでもないよパパ!」


「そうか・・・ゾール、お前も留守頼んだぞ。」


「おう、はっちゃけすぎるなよ。母さんも気をつけて。」


「ええ、わかってるわ。」


「ハハハ・・・さて、と。母さん行くぞ!豪華な旅が僕達夫婦に待っている~!」


「そうね!楽しみだわ!!」


お父さんもお母さんももうはっちゃけてるし。まぁいいけどね。


「じゃ、いってくるよ。」


「いってらっしゃ~い」

「いってらー」

「いってらっしゃい!」


お父さんとお母さんを玄関先で見送った俺達はそのままリビングへと移動した。


「ふぅ~・・・さて、これからどうする?今日を含めないで3日間、親が留守なんだぜ?」


「フッフッフッ・・・もちろんこの私のルールに従ってもらうわ!」


「わーお姉ちゃんかっこいい!」


「ルールで腹は膨れねえ、飯だ飯!」


「む・・・ゾールはノリが悪いな。・・・よし!みんなで作ろう!」


「あ、いいねそれ!」

「はぁ!?」


「みんなで作ったら楽しいと思うよ~?ね?ラシャ」


「おねーちゃんの言う通りだよ!」


「えぇ・・・俺はテレビ見てるか・・・」


「「確保~」」


「・・・」


ズルズル2人に引きずられ、キッチンに立つ。


「じゃ、ゾールは人参とじゃがいも切っといて。これ包丁ね。」


「・・・」


包丁を持つ。


・・・大丈夫、日頃から剣振ってるだろ?

ゾール、君なら出来る!

そうだ、俺なら出来る!


落ち着いて・・・いつも振ってるように・・・


構えて・・・


「・・・ちょ、ちょっとゾール?」


そして切る!


「きゃああぁっ!!」


この感触・・・切れた!


よし、次だ・・・


構えて・・・!


そして切・・・


「包丁を剣みたいに扱うな!」


「いてっ!」


「全く・・・何をやってるのだ我が弟は・・・」


「はは・・・ごめん。」


料理なんて前の世界でもここでもほとんどやったことないからなー・・・。


その後、なんとかコツをつかんだ俺は野菜や肉を切りそれをラシャが鍋の中に入れる。


「わたし、料理だーいすき!楽しいから!」


「ラシャ、楽しそうにしてるところ悪いんだが・・・鍋見てる?」


「ふぇ?あっ・・・」


鍋の中身は見事に焦げ付き始めてしまっている。


「もう!弟も妹も料理出来ないのか!」


「「すいません・・・」」


エルムは俺らを押しのけて鍋に向かう。


それから数分後・・・


「ふぅ・・・出来た。」


「おぉ・・・」

「すごーい!」


あの大惨事から一転、見事なカレーが出来た。

見た目は・・・ね。


問題は味だ!!!


「・・・うん!普通に不味い!」


「なっ・・・!」


「おいしくなーい!」


なんだろう、不味い。

普通に不味い。


「食えたもんじゃあねえな!」


「お前ら何も出来なかったじゃないかー!」


「でも不味いもーん!食べれなーい!」


「私も料理なんてほとんどしないの!上手く行けるかなって思ったんだけど・・・。」


「あんなにわたしたちに偉そうにしてたのに?」


「ぐっ・・・!妹に正論を言われた・・・!」


「困ったな・・・俺らこれから3日間どう過ごせば・・・あっ」


「おにいちゃんどうしたの?」


「・・・1つ、いい考えがある。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ピンポーン


「はーい・・・って、ゾール?それにエルムさんとラシャちゃんも・・・。」


「あのー・・・3日間だけ俺の家来てくれない?」


「え?」


「私達絶望的に家事が出来なくて・・・」


「ええっ?」


「・・・悔しいけど、お願いします!」


「えええっ!?」


詳しい事情を説明したらレイは「ちょっと待ってて」と言って部屋に戻っていった。


それから数分後。


「おまたせ、行こうか。」


と、やけに大きいカバンをもったレイが家から出てきた。


「・・・そのカバンは?」


「これ?泊まりの用具。」


「「「え?」」」


俺達3人は驚きの声を同時に上げた。


「なにか不満でも?」


「い、いやわざわざそこまでしなくても・・・!」


「家事、出来ないんでしょ?だったら3日間くらいなら私が泊りがけでやってあげる。」


「レイさん別に泊まる必要なくない?」


ラシャはなぜか凄くレイに噛み付く。


「そう?じゃあ洗濯物もたまって皿もたまってご飯も食べれない・・・そんな生活3日間続けてみる?」


「ぐ、ぐぬぬ・・・!!!」


「決まり、エルムさんもいい?」


「わ、私は大歓迎ですよっ!!」


「姉ちゃんなんで敬語・・・」


「お、恐れ多いですから!」


「ハハハ・・・まぁ、ありがたいわ。行こうぜ。」


「ええ・・・フフッ。」


「どうした?」


「いや、なんでもないわ。」


「むー・・・」


家に着き、レイを客間に案内する。


「ここ自由に使っていいよ、風呂も勝手にどうぞ。」


「ありがとう、早速ご飯ね。」


「え?もう?いいのか?」


「任せて、そのために呼ばれたのだから。」


家に着いて早々そんな頼もしい事を言ってくれるレイをキッチンに連れていく


「・・・ここがキッチンな。食材も用具もご自由に~」


「じゃ、遠慮なく。」


そこからは一瞬の出来事だった。


俺ら3人が掛けた時間よりも圧倒的に短く、かつ丁寧な仕事をするレイに俺らは圧倒されていた。


「どうぞ、召し上がれ。」


「わぁ・・・」


見事なオムライスだ・・・。


「ふ、ふーん!見た目ばっか良くても味がダメだったら意味無いもーん!どうせダメに・・・」


「なら、食べてみてよ。」


「辛口評価を覚悟して・・・もぐもぐ・・・・・・!お、おいしい・・・!」


「フフッ、さ。ゾールとエルムさんもどうぞ」


俺とエルムはお互いに目を合わせ、そして一口、口にする。


「う、うめえ・・・。」

「凄い・・・女子力負けた・・・。」


俺もラシャもエルムも言葉を忘れがっついてしまっていた。


「ご馳走様・・・。」


「お粗末さまでした、どうだった?味は」


「最高だったよ!やっぱりレイは料理上手いんだな~、な?ラシャ」


「・・・・・・まぁ・・・認めてあげる・・・。」


「レイちゃんありがとう~!こんなオムライス食べれるなんて私幸せだよ!ゾール、嫁にするならレイちゃんにしなさい!」


「レイがいいなら嫁に貰いたいくらい(いい料理)だな~」


「~!そ、そう・・・?」


「あぁ、お前(の料理)は最高だぜ!」


「そ、そこまで言うなら考えてあげないことも・・・ない、よ。」


「そうか、ならこれから(飯の面倒)よろしくな!」


「・・・うん。」


「・・・ゾールがいきなりここまでぶっ混んでくるとはさすがのお姉ちゃんも予想してなかったよ・・・」


「・・・むー!!!おにいちゃん!お風呂入ろうよ!!」


「え、ええ?」


「行くよっ!」


俺はラシャに強引に腕を引っ張られてお風呂場に連れてかれた。


「おにいちゃん早く脱いでよ!」


「い、いや~だって・・・」


「早く脱いで。」


「・・・はい・・・。」


結局俺は服を脱がされてバスタオル一枚だけの姿になった。


「じゃあ、先入っててね!」


「お、おう・・・」


はぁ・・・先に頭と体洗っちゃおう・・・。


頭をゴシゴシ洗いながらこれからどうするかを考えていた。


ラシャは今、11歳だ。

このまま行くと俺、ロリコン犯罪者になるんじゃ・・・?


いや、でも俺も今13歳だし?

歳は離れてないから?

いいんじゃね??


って、何考えてんだ俺は!


あー・・・クソ、背中に手が届かない・・・。


「おまたせおにいちゃん!あ、背中洗ってあげるね!」


「・・・おう・・・頼むわ・・・。」


俺は後ろを向かずに声だけで返事した。


「じゃあ洗うね・・・」


背中に小さくて暖かい手が触れる。

なんかくすぐったいな・・・。


「終わったよ!流していい?」


「頼むわ」


ラシャにシャンプーの泡をシャワーで洗い流してもらった後


「次は私の背中洗ってよ」


と、とんでもないことを言われてしまう


「へ?」


「さっき洗ってあげたから今度はおにいちゃんの番だよ!」


「いや・・・でも、それは・・・。」


「・・・おにいちゃん?」


「やります。」


手に石鹸をつけて、心で念じる


これはきょうだいの洗いっこ

これはきょうだいの洗いっこ

これはきょうだいの洗いっこ・・・


よし!


「じゃあ、行くぞ・・・」


バスタオルを外した妹の背中にそっと手を当てる。


「ひゃうっ!」


「・・・」


「んぅっ・・・」


「・・・」


「ひゃぁ・・・あ・・・」


なんだかとてもいけない事をしてる気がしてきた・・・。


「おにいちゃんの手、気持ちいいよ・・・」


「こら、そんな事言わないで」


「えーなんで?」


「おにいちゃん捕まっちゃう」


「変なのー」


「・・・ほら、流してやるから立て」


「はーい」


「!!やっぱ座れ!」


「もーどっちなの?」


「座っててくれ・・・頼む」


「・・・はーい。」


俺は何も見ていない。

俺は何も見ていない。


背中を流し終えて、俺達は湯船に浸かった。


家の湯船は割と広くて4人入っても全然余裕がある位には広い。


「はぁ・・・疲れた」


「おにいちゃんなんでそんなゲッソリしてるの?」


「だいたいお前のせいだぞ!?」


「そんな・・・ひどいっ・・・!」


「おいおい泣くなよ・・・。」


「えへへ・・・ごめん。」


「はぁ・・・」


「おにいちゃん、わたしのことキライになった?」


「なる訳ないだろ、ドキドキしただけだから。」


「・・・おにいちゃんわたしでドキドキしたんだ・・・へぇー」


「・・・なんだよ」


「えへへ、おにいちゃんだいすきーっ!」


ラシャは風呂でほとんど裸だというのに抱きついてきた。


「のわあーーーっ!!!」


「えへへ・・・!」


ヤバイって、これホントに捕まっちゃうって・・・!


「おにーちゃん!」


「ぐああぁ・・・」


そんな所を


「ゾールどうし・・・た・・・の・・・。」

「弟よ!なにがあった・・・の・・・だ・・・。」


俺の叫び声で駆けつけた姉ちゃんとレイに見られてしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は今、人生の危機に瀕している。

社会的に死にそうになることがこれ程までに恐ろしく、そして危機を感じるとは思いもしなかった。


「誤解だから・・・」


「・・・」


「えへへ~おにいちゃん・・・」


「ホントに・・・俺を信じてくれ・・・。」


「・・・私は悲しいよ。」


「レイぃ・・・!誤解なんだって・・・!」


今の状況を説明すると・・・

凄い目線を俺に投げかけてきているレイとその前に座る俺、その腕には先程から腕を掴んで離さないラシャが居る。


姉ちゃんはあれからほうけた顔でずーっとテレビを見ている。


「ゾールが妹を襲うなんて・・・」


「あれは事故だって!なぁ、ラシャ!」


「あのね、おにいちゃんの手、とっても気持ちいいんだよ!触られた時、びっくりしちゃった・・・!」


「・・・!!ぞ、ゾール・・・ついに手まで・・・!」


「なああああ!!!お前はこんな時に誤解を招くことを言うなっ!!!」


「おにいちゃんも言ってたよ?わたしにドキドキしたって!」


「それは違・・・くないけどそういう意味じゃない!」


「ねぇ、おにいちゃん・・・また(洗いっこ)しよ・・・?クセになっちゃった・・・!」


「その言い方やめろ!!」


「おにいちゃんの(手は)すっごく大きいんだよ!触ると固くて、でも温かいんだ・・・!」


「お前もう狙ってんだろ!?」


「ぞ、ゾール・・・!」


「お父さん・・・お母さん・・・ゾールとラシャが・・・弟と妹が・・・あああ・・・。」


「姉ちゃんは早くこっちの世界に戻ってこい!!」


「ゾール、私の事嫁に貰ってくれるって・・・言ったのに・・・ひどい・・・」


「だから誤解だっ・・・え?俺そんなこと言ったっ・・・」


ピンポーン


「だあぁーっ!こんな時に誰だよ!!」


「ゾール、まだ話は・・・!」

「おにいちゃん待ってよー!」


「後でな!俺は泣きたいぜ!」


クソ、今日は1日がすごく長く感じてしまう。

・・・まぁ、それだけ濃密だったって事なのかな。


お風呂はいささか濃密過ぎるが。


「・・・はーい、なんでしょうか?」


「夜分遅くにすいません、フリードライトさんのお宅でよろしかったですか?」


そこにはスーツ姿の男が二人、立っていた。


そこで俺はなにかとても嫌な予感がした。


なにかとてもよくないこと・・・出来れば聞きたくない、だが話を聞かなければ・・・。


「そうですが。あなた達は?」


「私はアルフヘイム警察署の者です、実は・・・




あなた達のお父さんとお母さん・・・アゲート・フリードライトさんとサファイア・フリードライトさんが事故に合い・・・アゲートさんは行方不明、サファイアさんの方は・・・意識不明の重体なんです。」


はい、これからは更新頻度上げていけるように頑張りますね!

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