表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ランクロットの一族  作者: ふじたけ
第一章 エルク編
1/46

プロローグ

初投稿です。

第一部はラストまでプロットができてるので、ちょくちょく更新できる・・・はず。

――(せい)は卑しく身は(しゅう)なれど、相においては聖白なり。



「なに勝手に寝てやがんだぁ? おぉ、奴隷の分際でよぉ、 立てやコラァァァアっ!」

「もうよせ!」

「あぁん?」

「もう、死んでる。死者をこれ以上、虐げるな」



――千夜の苦界(くがい)に堕ちれども、陰ること無き慈の光。



「おぃ、てめえ誰に向かって何を言ったかわかってんだろうなぁ?」

「その者の荷は余が運ぼう、だからこれ以上は――――ァグっ!?」

「ゴミがっ、人間様にっ! なにを意見してるんだっつってんだ!」

「グぇ、ア、や、――――ぁうぁァぁっ」

「いいかゴミ、奴隷は人間じゃねえ、家畜にも劣るすぐにおっ死ぬ消耗品だ、そんなものが何を口きいてやがんだ、人間様にむかってよぉ!」

「……ぅ、ぁ」



――人たることさえ許されず、いまだ何をも持たざれど、



「ちっ、おいゴミ。次来るまでにその荷物運んどけ、あとその動かなくなったゴミもいつもんとこ捨てとけや」



――されどこの者ヒトの王。

 


――世界を総べる王の始祖。



――神に等しき智をもちて、瞳にうつすは確たる未来。



――背にしたものを守るため、己が運命(さだめ)に弓を弾く。



 少年が名はエルク。


 エルク・ランクロット。

 

 後の世に漆黒の聖賢(ブラック・ワイズ)と謳われし一族が始祖なり。



  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ