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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

世界を壊してみる

作者: 紅葉コウヨウ

なんとなく書きたくなったので、書いてみました。

 この世界は完璧だ。

 絶対に外れない天気予報。

 事前に予知される犯罪。

 この世界からあらゆる病気は消え、怪我も瞬時に直すことが出来る。

 人類の寿命は延び、全ての人が幸せを享受している。

 だけど俺たちは絶対に忘れない、この世界が俺たちの犠牲の上に成り立っているという事を。

 そう、俺は忘れない――かつてこの世界が完璧でなかった頃、その世界に居た特別な力を持った俺の仲間たちを。

 ある者は天候を自由に操作できた。

 ある者は未来を予知する事が出来た。

 ある者は病気にならない肉体を持っていた。

 ある者は怪我を直す力を持っていた。

 ある者は他者の命を、別の誰かに分け与える能力を持っていた。

 他にもたくさんの仲間が居た。

 犠牲になったたくさんの仲間が居た。

 だからこそ、だからこそ……


 この世界は完璧だ。


 ならば問いたい。

 全ての人が幸せならば、犠牲を強いられている人々も幸せなのかと。

 俺の仲間たちは自ら進んで巨大な試験管の中に身を委ねているのかと。

 その答えを俺は知っている。

 断じて否だ。


 俺は取り戻す。


 天気予報が外れるようになっても。

 犯罪が事前に察知できなくなっても。

 病気が溢れ出しても。

 治らない怪我に苦しむ人が溢れようとも。

 人が、死のうとも。

 完璧な世界を壊してでも俺は、仲間を取り戻す。

 絶対に。

 例えそれが悪とみなされ、世界から攻撃を受けるとしても。

 俺にとってはそれこそが、正義なのだから。

一応続きなどもあるのですが、今回は短編で出させていただきました。

楽しんでいただけだしょうか?

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